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15年前に生まれた長女のときには、ママチャリで園の送迎をするパパはほとんどいなかった。今はパパ友との時間が息抜きに【杉浦太陽さん特別インタビュー】

更新

15歳から4歳まで一女三男のパパである杉浦さん。

だれもが育業しやすい社会をめざすため、東京都が行っている「育業推進キャンペーン」。そのコラボ企画の一つとして、『たまひよ』は#我が家の育業ストーリー投稿キャンペーンを実施しました。
2023年2月上旬に行われた審査会に参加してくれた、4児のパパで俳優の杉浦太陽さんに、審査の感想と自身の子育てについて話を聞きました。

男性も育業することで、子育ての苦楽を夫婦で分かち合える大切さ

寄せられた投稿の写真を見て「かわいい!」と思わず笑顔がこぼれる杉浦さん。

――審査にあたった感想はいかがですか?

杉浦さん(以下敬称略) どのエピソードもすばらしくて共感できて、選ぶのが本当に難しかったです。今回のキャンペーンで集まった投稿がたくさんの人の目に触れることで、育業に対するハードルが下がるんじゃないかな、と感じました。こういう取り組みを通して、子どもにやさしい社会、育業をしやすい社会に変えていくことが大事ですよね。

もはや男は仕事、女は家庭、なんて時代ではないし、子育ては男女関係なくやればできるんだっていうことを、みなさんの実体験を通したたくさんの投稿を読んで改めて感じました。自分も育児にかかわってきて、結果的によかったことしかないですから。夫婦一緒に子育てを経験すれば、大変だったことも「あのころは大変だったね」って夫婦で分かち合える。どちらか1人だけがつらかったら、「あのとき自分だけつらかった」って根に持っちゃいますよね。これってすごく大きな差だと思います。

妻とは結婚16年目。育児も家事も初めてだらけのスタートだった

「こういうエピソードを読むことでも育業するハードルが下げられると思う」と杉浦さん。

――子どもが生まれる前は杉浦さんも「男は仕事」といった先入観はありましたか?

杉浦 僕の祖父や父は、ひたすら仕事をして飲んで帰ってくる、家に帰ったら一歩も動かない、みたいなイメージがありました。子どもにも厳しかったので、話しかけるにも気をつかうし、見えない壁を感じていました。だから、僕は逆に自分の子どもとはなんでも話せるフレンドリーな関係がいいな、と思っていたんです。

僕たちは結婚当初は2人とも家事も料理もあまりできませんでしたが、妻が妊娠しておなかが大きくなって、動くのもつらそうで「座ってて、俺やるから」というところから、僕も家事をするようになりました。

――パパとしての自覚はいつごろ出てきたと感じていますか?

杉浦 1人目の妊娠中、妻についてきてほしいと言われたので、妊婦健診は日程を合わせて全部一緒に行っていました。待合室にあった胎児の大きさの人形を見て、赤ちゃんは妻のおなかでこんなふうに大きくなってるんだな、ってわかったし、赤ちゃんの心臓の音を聞いたときには涙があふれました。妊婦健診に一緒に行っていたことで、親としての自覚も芽生えながら、一緒に育児をしよう、と思えたんだと思います。

――一緒に子育てしよう、と自然と思っていたんですね。

杉浦 そうですね。でももちろん「食わしていかないと」という考えはあったし、妻が育休を取っている間は「俺が働かなあかん」ってがむしゃらに頑張りすぎて、妻と距離ができた時期もあったんです。それで夫婦で話し合って、娘を見ることはもちろん、妻のことに目がいっていなかったことも気づきました。夫婦で話し合って、反省して、の繰り返しで、育児をしながら自分たちも親として育ててもらってきたと思います。

どんな仕事も、初めは覚えることって大変ですよね。育児も同じです。パパ1年生から始まって、要領をつかむまでが大変でした。1人目のときは「なんで泣いてるんだろう」とあたふたしていたけど、3人目4人目ともなると、お互いどう動いたらいいのかわかるし気持ち的にも余裕が出てきて、今4歳の4人目はかなりのびのび育ってくれています。子どもが増えるに連れて、上の子を見るのにパパの出番も増えるから、やることもどんどん増えました。でも大変な時期を2人で協力してきたからこそ、結婚16年目になった今は2人分の戦力があって、家の中もスムーズに回っています。

パパ友と過ごす時間が息抜きに

パパからの投稿も多く「僕も同じ経験をしたな、とすごく共感できた」と話す杉浦さん。

――15歳の長女と4歳の三男の子育てを比べてみると、子育て環境の違いを感じますか?

杉浦 長女のときは、ベビーカーを押してお散歩をしていると好奇の目で見られる事もありました。保育園の送り迎えにママチャリで行くパパも、ほとんどいませんでしたね。今9歳の次男が生まれたころから、保育園の送迎もだんだんパパが増えてきて、パパ友もできました。

仲よしのパパ友は、初めは「子どもと遊んでも楽しくない」って感じだったんですが、いつの間にか頻繁に送り迎えをするようになっていたんです。子どもとの接し方がわからなかっただけで、いつしか「子どもってちゃんと向き合うと面白いね」と言うまでに変わったのを目の当たりにしました。

――パパ友と子ども同士一緒に遊ばせることもありますか?

杉浦 よくありますよ。「公園集合ね!」って。親子で一対一でずっと遊ぶと疲れるけど、公園で子ども同士で遊んでくれると助かりますよね。その間にパパ同士でコミュニケーションもできます。ママたちが公園で話してる姿をよく見かけていましたが、こういう時間が親同士のリフレッシュになるんだなって、自分で経験してわかりました。

――パパ友とどんな話をするのでしょうか?

杉浦 習い事の話とか、家のローンの話とか(笑)。うちの子はダンスを習ってるんですけど、パパ友に「いろいろやらせてみたいんだよね」と相談されて、「じゃ、見学来る?」って一緒にダンスに送っていったりします。子どもたちがダンスのレッスンをしている間に、俺たちは銭湯でも行こうか、なんてことも(笑)。そんな感じで息抜きしてます。妻のママ友のパートナーなので、家族ぐるみで遊ぶことも多いです。

楽しみも不安もあるけれど、ずっと家族でにぎやかにいたい

たまちゃん ひよちゃんとの3ショット!

――これからの子どもたちの成長で楽しみにしていることは?

杉浦 この春に長女はもう高校生、長男は中学生で思春期に入って・・・この前長男と初めてけんかをして、ぼくがちょっと落ち込んでいたんです。そしたら長女が「今の時期は親に話されたらうざいから、私が聞いてくる」って間に入ってくれました。めちゃくちゃ頼りになります。そんなふうに成長してくれたのはすごくうれしいし、これから恋をして、いつかバージンロードを一緒に歩くのかな・・・って未来を想像するのは楽しいです。けど、ちょっとさびしい気もしますね。子どもの数だけ、未来の楽しみも不安もあります。でも、自分たちが年老いて死ぬときまで「にぎやかだね」って笑い合っていたいね、と妻とよく話しています。

杉浦さんも審査員として参加!#我が家の育業ストーリー各賞の結果発表ページはこちら

お話/杉浦太陽さん 撮影/アベユキヘ 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

「育業は、家族がスタートするときに子育てを経験して、夫婦の絆(きずな)や家族の土台を作るためにとても大切。家族みんなが帰ってくる居場所ができると思う」と杉浦さん。
育業をしたい人ができる一助となるよう、「たまひよ」は今後も発信を続けていきます。

杉浦太陽さん(すぎうらたいよう)

PROFILE
1981年生まれ。俳優・タレント。「ウルトラマンコスモス」に主演し、話題に。NHK Eテレ『趣味の園芸 やさいの時間』、BS日テレ『旬感レシピ』、TOKYO FM『TOKYOこどもTIMES』、KBS京都『SUNNY TIME』などにレギュラー出演中。2007年にタレントの辻希美さんと結婚。2018年には第4子の3男が誕生。たまひよ「好きなパパ」ランキングの常連で、2022年好きなパパランキング1位に。


●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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