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2歳~18歳の4人の子どもママ・土屋アンナ。「子どもは転んで痛さを知って成長する、その姿を見守りたい」【インタビュー】

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18歳、12歳、5歳、4歳、2男2女の4人の子どもを育てながら6匹の猫とも一緒に暮らしている土屋アンナさん。SNSなどで子どもたちと過ごす様子を紹介し、ママたちから共感の声を集めています。アンナさんは、この春公開となる映画『長ぐつをはいたネコと9つの命』で、主人公プスの元カノでスリの天才である“キティ・フワフワーテ”の声を演じています。アンナさんの子育ての様子から、映画のことまで話を聞きました。

家では座る時間もないくらいバタバタの毎日

「バタバタで疲れ果てて、子どもたちより先に“おやすみ!”って寝ちゃうときもあります」とアンナさん。

――アンナさんは今6人と猫6匹の家族とのことです。仕事も家庭もパワフルにこなす中で、家事の時短のために何か工夫をしていますか?

アンナさん(以下敬称略) そうですね〜。特別にこれということはないけど、洗濯機は夜にセットして朝は干すだけにしたり、掃除は猫の抜け毛がすごいから時間を決めずにちょこちょこやったりしています。でも全部私1人でやるのは無理なので、手が回らないところは18歳の長男に「手伝って」ってお願いしちゃいます。長男もこちらから伝える前に主体的に手伝ってくれることも多いです。

それでもやっぱり家ではずっとバタバタ。家の中で座っている時間はあんまりないし、テレビも見られていないからはやりのテレビドラマもわからない・・・かな。でも睡眠時間は削らないようにきちんと取っています。23時~7時ぐらいまではぐっすり寝ています。5歳と4歳の娘がもう少し大きくなるまで、自分の時間はちょっとだけがまんしている感じです。

――お子さんが4人だと食事の量、作る量もかなり多いですか?

アンナ そうなんです。長男はバレエ、次男は柔道をやっていて、お米も毎月30kg消費するくらいたくさん食べます。だから食材はおしゃれなスーパーでお値段がはるものなどは、ほぼ買えない(笑)。そして、お総菜を買うより作っちゃったほうが断然安いんですよね。長男を出産して18年、仕事も育児もあっていつも時間がない中でずっと料理をしてきたので、今ではすっかり、パパッと早く作れるようになっちゃいました。
私の実家では母もたくさん料理を作っていたから、手際のよさを見て育ったのが今に生かされてるかもしれないですね。

子育てはすべて親の責任、という風潮はちょっと心配

「便利な世の中になったからこそ、子どもを自由に遊ばせてあげられる環境が減っているかも・・・」と気になる部分もあるのだそう。

――『たまひよ』は今年で30周年を迎えます。アンナさんは長男が18歳、次女が4歳ですが、14年差の育児で、長男のときと比べてなにか育児環境に変化があったと感じますか?

アンナ そうだな・・・う〜ん、いろんな面で「こまかくなったな!」とは感じますね。たとえば、子どもが学校や保育園であざを作っただけでも先生が「すみません、こんなことがありました」って報告の連絡をくれますよね。子ども同士のささいなけんかでさえも大人がすべてを把握して、こまかな配慮が必要な時代になっているのかな、と感じます。それがいいか悪いかは私が言えることじゃないけど、あんまりこまかく子どものことを気にすると、親もつらいんじゃないかな、と心配です。

子どもを信じて遊ばせてあげられない環境になってる面もありますよね。公園でボールが使えなくなったりすることは、安全面のためにそうなったのかもしれないけど、あまりにもこまかいと子どもたちものびのび遊べないし、ママやパパたちも息苦しいんじゃないかな。子育ては全部親の責任、になってるなぁって。長男が小さいころのほうが、地域みんなで子どもを育てよう、っていう雰囲気がもう少しあった気がしますね。

チャレンジと失敗を繰り返す子どもの成長を見守りたい

「子育てって、見守ることと手を差し伸べることのバランスが難しいですよね」とアンナさん。

――こまかく心配しすぎるより、子どもを信頼してあげるほうがいいでしょうか。

アンナ 心配はキリがないんじゃないかな・・・。うちの場合はやってみてダメだったら次は気をつけよう、という方針です。子どもって実際にいろんなことをやってみてわかるようになるから、いろんな経験をさせないほうがこわいな、と思ってます。言葉で「危ないよ、ダメよ」といっても、転ばないと痛さがわからないですからね。チャレンジして失敗して、ものごとのいい悪いがわかるんじゃないかな。

ただそのときに見守る大人の目が必要だし、危ないときには手を差し伸べることも大事。子育てって、そのバランスが難しいですよね。できるだけ先回りしすぎず、子どもを信頼してあげたいなと思ってます。

――これはやらせるべきではない、と判断するのはどんなときですか?

アンナ 基本的にいろんなことを経験させたいけど、命の危険が伴うことに関しては慎重に対応することにしています。長男が中学生のときに友だちと海に行きたいと言ったんです。私はダイビングの免許も取って海での仕事も多いぶん、海の危険もよく知っています。

だから「行きたいよね。でも1人おぼれたらみんなが危ないんだよ。ティーンエイジャーだから嫌だとは思うけど私が一緒に行くか、海に行くのをやめるか、みんなで行って海には入らないか、どれがいい?」と話して相談しました。自分の子どもだけではなく、お友だちに万が一のことがあったら取り返しのつかないことになってしまうから。子どもの気持ちもわかるから悩むけど、親としての意見を伝えました。
結局、長男は三つめを選択。海には入らないでみんなでお台場で遊んだらしいです。

家族のあり方はそれぞれ。人が決めた形にはまらなくていい

6匹の猫たちと暮らすアンナさん。「家具で爪とぎされても、かわいい目で見つめられるとつい許しちゃう」とメロメロなのだとか。

――今回の映画『長ぐつをはいたネコと9つの命』ではさまざまな愛の形も描かれています。中でも人間のゴルディと3匹のくまファミリーの姿は、6人と猫6匹家族のアンナさんから見てどう感じましたか?

アンナ そうですね・・・血のつながりがなくても、見た目が違っていても、人が決めた家族の形でなくていいと感じます。ひとつ屋根の下で暮らしてきた家族がお互いを思いやる気持ち、愛する気持ちこそが家族をつなぐもの。

現実にもいろんな環境での子育てや家族の形があると思うけど、そこに答えはないと感じます。家族のあり方って、人と比べることではないから。ゴルディと3匹のくまの家族の姿から「こういう家族っていい形」だね、って受け取ってもらえたらいいなと思います。
うちの6匹の猫たちも、たぶん、私のことをきょうだいだと思ってますよ。いつも私とソファの取り合いをしてますから(笑)

お話/土屋アンナさん 撮影/なべ 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

「子育ては自分と全然違う人間を育てるから、思い通りにいかないし楽しいだけじゃない。でも、私は子どもたちがいるから強くなってこれたと思います」とアンナさん。「どうしてもつらいときはビールで気分転換!(笑)」と明るく話してくれました。

土屋アンナさん(つちやあんな)

PROFILE
1984年3月11日生まれ、東京都出身。1998年にデビューし、モデルとして雑誌やファッションショー、CM、テレビ番組に出演。俳優として主な出演作に、映画『下妻物語』(04)、『さくらん』(07)、『Diner ダイナー』など。世界中でCD発売やライブを開催するなど、多方面で活躍中。二男二女のママ。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』

3 月 17 日(金)より TOHO シネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー。『シュレック』シリーズから飛び出した伝説(レジェンド)ネコ“プス”が主人公の映画『長ぐつをはいたネコ』シリーズの第2弾。9つあった命が最後の1つとなってしまったプスが、どんな願いもかなえる“願い星”を探す旅に出て・・・。命をかけた冒険は、勇気と感動に包まれた結末を迎える!

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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