子育てと調整しながら仕事復帰。バラエティで頑張る姿を娘に見せたい【丸山桂里奈・本並健治】
2023年7月20日にはサッカー女子ワールドカップが開幕。2011年ドイツ大会の準々決勝で決勝ゴールを決め、なでしこジャパンの初優勝に貢献した丸山桂里奈さん(40)は、現在1児の母となりました。丸山桂里奈さんと元サッカー日本代表で指導者の本並健治さん(59)夫婦の連載「GK夫とFW妻の育児奮闘記」第7回では、丸山さんに子育ての様子と仕事のことなどについて聞きました。
産後3カ月半で仕事復帰。娘は母に預けています
2023年6月から仕事に復帰しました。産後3カ月半での復帰となりましたが、体調はバッチリです。というのも、生後4カ月を過ぎて娘の生活リズムができてきて、夜はけっこうしっかり寝てくれるようになったんです。3カ月くらいまであった夜泣きも、最近はほとんどなくなりました。おかげで私も以前よりしっかり睡眠を取れるようになりました。
朝の生放送のレギュラー番組がある日は、朝早くに家を出ます。娘が起きているときには授乳をしてから、寝ているときにはそのまま、母にお願いして家を出ます。母も自分の仕事があるし赤ちゃんのお世話をするのは大変じゃないかと思うんですけど、母が娘の面倒を見たいと言ってくれているので、しばらくはお願いしようと思っています。溺愛ってこういうことだろうなというくらい、すごくかわいがってくれています。
ただ、お友だちママさんから「保育園で同年代の子と一緒に遊んだりするのも子どもにとっていいらしいよ」とも聞くので、保育園のことも少し調べたりもしています。今後、保育園に預けるかどうかは母と相談しながら考えるつもりです。
仕事と子育てのバランスは・・・
妊娠する前からすごく仕事が好きだったし、復帰したらまたすぐバリバリ働きたいと思っていたけれど、育休で子どもと一緒に過ごしてみて少し考えが変わりました。子どもと一緒に過ごせる時間、子どもの成長の様子をそばで見られる時間は今しかないって考えると、今は子どもをいちばんに考えたいな、と。マネージャーさんや会社の人たちとも相談して、今のところは子どものことを優先に仕事を調整しながら取り組みたいと思っています。
仕事の内容は、サッカー関係の仕事ももちろん好きですが、やっぱりバラエティ番組のお仕事が大好きです。お仕事という以上にすごく刺激的で面白いから、頑張りたいなって思うんです。それにバラエティに出ているときの自分が、いちばん自分らしい気がします。娘にも、バラエティの仕事を頑張っているママの姿を見てほしいな。娘がもう少し手が離れたら、もうちょっと仕事ができたらいいなとも思います。
出会って4カ月の娘と私、お互いの成長と変化
4カ月を過ぎて、娘が少しずつ意思を主張するようになってきた感じがします。抱っこからベッドに下ろすと「もっと抱っこして」という感じで「イャーーー!」と怒って声をあげたりします。
生まれて2カ月くらいまでは娘が泣いている理由が全然わからなくて、すごいしんどいな、大変だな、これがずっと続くのかなって不安な気持ちが大きくて困っていました。
でも最近では「おなかがすいてるんだな」「何か怒ってるな」「甘えてるのかな」と、娘の声や様子でわかるようになってきました。娘が少しずつ成長してくれて、私も娘のサインを受け取れるようになってきました。
ミルクをあげていると、もう飲まないときには手でグイッと哺乳びんをよけるように押してくることも。これまでは、授乳の時間を記録して「きちんと何時に飲ませなきゃ」と気にしていたけど、最近では「次欲しがったときにあげればいっか」と、思えるように。自分の気持ちにも少し余裕が出てきた気がします。
寝返りをしてなんでも口に入れて遊ぶ娘
先日、生後4カ月のワクチン接種に小児科に行ったときに身長・体重の計測をしてもらいました。発育曲線グラフの4カ月の女の子のところを見ると、娘は身長も体重も帯の上のラインのあたりでした。小児科の先生いわく「この子は身長が相当伸びると思うよ」だそうです。本並さんは娘をモデルにしたいと言っていたから、将来有望かな?(笑)
首もすわって抱っこが楽になったけれど、寝返りもし始めてますます目が離せません。さらに最近は近くにあるものをつかんではなんでも口に入れてしまうんです。おもちゃはもちろん窒息の心配がないものを与えて、大人が見ているときに遊ばせるようにしています。でも、おむつ替えのときに近くに置いてある着替えをつかんで口に入れたりすることも。だから最近は、娘が寝ている周囲には何も置かないように気をつけています。赤ちゃんスペースに飾っていたぬいぐるみも片づけました。
【今月の本並さん】4カ月の娘が「パパ」って言った?!
6月に59歳の誕生日を迎えました。誕生日当日は、よく行く焼肉屋さんで焼肉弁当を買って、自宅で家族がお祝いしてくれました。夕方の涼しい時間には、妻と娘と一緒に満開のあじさいを眺めながら散歩を楽しみました。ささやかだけれど、こんな幸せな時間は今だけなのかなと思うと、とても貴重で大切に思います。
娘は最近、喃語(なんご)というのか、いろんな声を出すようになってきました。「バーバーバーバー」「ハイッ」とか。あるとき、偶然だとは思うけど「パッパー」と言ったんです。うれしかったですねぇ。「今、パパって言ったよな?」と妻に確認したら笑っていました。
娘のためにも、いつまでも若々しく元気でいたいなと思います。仕事でもありますが毎日のトレーニングは欠かせません。娘が生まれてからは、外食も以前より少なくなったかな。なるべく家で食事をするようにして、家族との時間を大事にしたいと思っています。
語り・写真提供/丸山桂里奈さん、本並健治さん 聞き手/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
朝から夜までの仕事で授乳ができずに胸が張ってしまうときには、トイレでティッシュにしぼることもあるという丸山さん。「栄養満点の母乳を捨てるのはもったいないから植木とかにあげたい気持ちになります(笑)。でもテレビ局には植木があんまりないのが残念です」と笑いながら話してくれました。
●記事の内容は2023年7月の情報であり、現在と異なる場合があります。
丸山桂里奈さん(まるやまかりな)
PROFILE
1983年3月26日生まれ、東京都出身。第4回女子W杯、アテネ五輪、北京五輪、第6回女子W杯(優勝)、ロンドン五輪(準優勝)で日本代表として活躍。 2005年Lリーグ(現なでしこリーグ)新人王、2011年国民栄誉賞を受賞。現在はバラエティ番組、スポーツ番組などで活躍。2023年2月に第1子の女の子を出産。
本並健治さん(ほんなみけんじ)
PROFILE
1964年6月23日生まれ、大阪府出身。1986年松下電器産業サッカー部に入団。ガンバ大阪、ヴェルディ川崎で活躍し、日本代表に選出される。2002年に現役を引退後、2012年にはなでしこプレミアリーグ「スペランツアFC大阪高槻」の監督に就任し、指導者として活躍。2016年退任し、現在はサッカー解説者、サッカー指導者、タレント活動など幅広く活躍。