5カ月で初めての発熱。激しくぐずる娘を抱っこして眠れない夜を過ごした【丸山桂里奈・本並健治】
元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さん(40)と、元サッカー日本代表で指導者の本並健治さん(59)夫婦。今年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦となった日本対スウェーデン戦での解説も好評だった丸山さん。2023年2月に誕生した娘さんは生後5カ月を過ぎました。離乳食を始めたり、初めての発熱を経験したり・・・と今月はいろんな経験をしたそうです。連載「GK夫とFW妻の育児奮闘記」第8回です。
5カ月を過ぎて初めての離乳食にチャレンジ!
娘が生後5カ月を数日過ぎたころに離乳食を始めました。4カ月のころから、私たちがごはんを食べているのを見て、まねするように口を動かしたり、食べものを興味津々で見ている様子があったから、本並さんと「もうそろそろ離乳食を始めてもいいかもね」と話していたところでした。
離乳食の準備として『中期のひよこクラブ』の別冊付録を参考にいろいろ調べました。別冊付録にはスタートの1日目から、どんなものをどんなふうに食べさせればいいのか、種類や量の増やし方についてすごくわかりやすく解説してあるからとっても助かっています。その内容を参考に、離乳食を開始する日の数日前に、10倍がゆを作ったり、粉末おかゆをといたり、にんじんや白身魚のペーストを作ったりして、本並さんと一緒に味見もしてみました。おいしいというより「素材の味」でしたね。本並さんもつぶしたりするのを一緒にやりました。普段はキッチンに入らないのですが・・・。
そして、娘への初めての離乳食は、粉末おかゆのベビーフードをミルクでといたものをあげることに。娘を母に抱っこしてもらってスプーンを口の近くに差し出してみると、娘は「あーん」と口を開けてくれました。いったんは口に入れたものの、娘は「なんだこれ?」という顔をして「ベーっ」と出していました。
違う日には、炊飯器でおかゆをたいたものをブレンダーでとろとろにしてあげてみたら、そのほうが好きみたいで、少し食べてくれるように。最近では、おかゆのほかにすりつぶしたにんじんやほうれん草もあげています。おかゆよりにんじんのほうが娘の好みのようです。
赤ちゃんに食べさせるものは、できるだけ無添加で手作りのものがいいとも思いますが、やはり栄養素のことも気になります。粉末のベビーフードには、ミネラルや鉄など赤ちゃんに不足しがちな栄養素も含まれていると書かれているので、手作りのおかゆにベビーフードを混ぜて、栄養を補完するようにして食べさせてあげたいと思っています。
発熱でつらそうな娘の様子が心配で、3カ所のクリニックを受診
5カ月を過ぎ、離乳食を初めて数日たったある日、娘が初めて熱を出しました。私は用事があって外出していて、母が見てくれている日中に37度くらいに上がり始めたそうです。私が帰宅して抱っこすると、これまでにないほど体が熱くなっていました。赤ちゃんは5カ月を過ぎるころから熱を出すことがあると聞くし、夏風邪かな、突発性発疹かな、と心配でいろいろ調べました。私が保冷剤を身に着けて娘を抱っこしたりしましたが、娘の熱は夕方にかけてどんどん上がり、39度近くにまで。#8000(小児救急電話相談)に電話をして相談したら、高熱のときはわきのしたを冷やしたりするといいことや、病院を受診する症状の目安についても教えてもらいました。
用意してあった赤ちゃん用の氷まくらを首の下に当てたりして、体を冷やしてみても熱は高いまま。娘はすごく機嫌が悪くて激しくぐずって大泣きしていました。夜間もやっている病院に行ってみたけれど、熱があってもおっぱいが飲めているなら大丈夫、と言われ薬は処方されませんでした。「大丈夫と言われても・・・」と、つらそうな娘の様子が心配でたまりません。ベッドに寝かせると嫌がって暴れるので、ずっと抱っこをして私も眠れない夜を過ごしました。
翌朝には熱がもっと上がってしまったので総合病院の小児科を受診しました。診察をしてもらったけれど、そこでもとくに薬の処方はなくて・・・。抱っこしている娘の体のあまりの熱さに、本当に大丈夫なのかな、どうしたらいいんだろうと、心配は募るばかり。とにかく高熱のつらさをなんとかしてあげたくて、その日の夕方に地元で母のかかりつけの内科・小児科クリニックで診てもらうことに。「発熱は体がウイルスなどと闘っているからだけれど、発熱で機嫌が悪いならまずは熱を下げてあげましょう」と、解熱の坐薬を処方してもらいました。
処方してもらった坐薬を使ったら、少しずつ娘の熱が下がり、翌日には平熱になってそのあとは落ち着きました。結局熱が出ていたのは2〜3日ほどでしたが、本当にかわいそうでした。いくつかの病院にかかってみて、お医者さんによっても方針がそれぞれ違うんだな、ということもわかりました。
手足の力が強い娘。うつぶせで180度回転も!
発熱を経験したあと、すっかり元気を取り戻した娘は、一段と成長したみたいに感じます。手足の力が強くなって、自分でどんどん体を動かしたそうにしています。寝返りをして、うつぶせで手足をバタバタと動かしたり、前に少し進んだりもします。うつぶせの姿勢でおなかを軸にして180度回転するように動いていることも。本当に目が離せなくなってきました。
娘のわきのしたを私の両手で支えるように抱っこすると、足をぴょんぴょんと下に伸ばすように蹴ったり、向かい合った私のおなかを両足で思いっきり押すようにぐーんとキックしています。手の力もすごく強くて、髪の毛をつかんだら離してくれません。私のほっぺたをぎゅっとつかんだりもして、もうほんとに痛いんです。「痛いよ、やめて」というと、「えへへ」って楽しそうにニコニコしています。その笑顔のかわいさに、つい許しちゃいます。
【今月の本並さん】毎朝、絵本の読み聞かせをしています
娘の離乳食の時間は、僕が抱っこしている娘に、妻が離乳食を食べさせています。僕は抱っことお口ふき担当。僕からは娘の顔が見えにくいから、どんな顔をして食べてるのか気になってしょうがないです。もう少ししたら僕も離乳食を食べさせてあげたいと思います。どんなふうに離乳食を作るのかも気になっていて、妻が練習したとき少しだけトライしてみました。普段の食事は作らないけれど、娘の離乳食ならちょっと作ってみたいなぁ。
最近は娘の生活リズムがちょっとずつ決まってきて、朝6時くらいに起きるんです。娘が起きると、妻が僕の寝室に娘を連れてきてくれるので、その時間に娘に絵本の読み聞かせをしています。最近は絵本にも興味が出てきたのか、読んでいると興味津々の様子の娘。ベッドに親子で寝転がって、娘に絵本を読み聞かせしてあげる時間がとっても幸せです。
語り・写真提供/丸山桂里奈さん、本並健治さん 聞き手/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
娘を溺愛しつつも、丸山さんのこともとっても大事に思っている本並さん。「できる限り自分も娘のお世話や家のことをするように気をつけるけれど、自分が気づいていないことはちゃんと言ってね」と、丸山さんに言ってくれるのだとか。いいコミュニケーションをとりながら、夫婦で育児の経験を重ねているようです。
●記事の内容は2023年8月の情報であり、現在と異なる場合があります。
丸山桂里奈さん(まるやまかりな)
PROFILE
1983年3月26日生まれ、東京都出身。第4回女子W杯、アテネ五輪、北京五輪、第6回女子W杯(優勝)、ロンドン五輪(準優勝)で日本代表として活躍。 2005年Lリーグ(現なでしこリーグ)新人王、2011年国民栄誉賞を受賞。現在はバラエティ番組、スポーツ番組などで活躍。2023年2月に第1子の女の子を出産。
本並健治さん(ほんなみけんじ)
PROFILE
1964年6月23日生まれ、大阪府出身。1986年松下電器産業サッカー部に入団。ガンバ大阪、ヴェルディ川崎で活躍し、日本代表に選出される。2002年に現役を引退後、2012年にはなでしこプレミアリーグ「スペランツアFC大阪高槻」の監督に就任し、指導者として活躍。2016年退任し、現在はサッカー解説者、サッカー指導者、タレント活動など幅広く活躍。