子連れ旅行成功の秘訣は?子どもが安心して眠るためにママの「アレ」を持参して!旅先での子どもの「ねんね問題」について、旅行会社ママに聞く!
そろそろ冬休み。実家へ泊まりに行ったり、旅行に行く機会も増えますね。でも、「子どもが慣れない環境でなかなか寝付けなくて困った」「夜中に大泣きして困った」などの声も。
「たまひよ」アプリユーザーに聞いたみんなの体験談とともに、近畿日本ツーリストで国内旅行の企画や販促業務を担当しているママ社員にアドバイスいただきました。
旅先で子どもをぐっすり寝かす方法はある?
Q:これまでに自分の実家や義実家、旅行先など場所が変わったことで、お子さまがなかなか寝付けなかったことはありますか?
ある 38.3%
ない 48.6%
その他 13.1%
場所が変わったことで、38.3%の人が、子どもが寝付けない経験をしているのですね。そんなときに、どのように対応したのでしょうか。みんなの声を聞いてみましょう。
「とことん疲れさせる」(ケリー)
「付きっきりでトントンして、様子を見る」(Luka)
「反町隆史の『POISON』を流したり、抱っこしてあやしたり、好きなアニメを流したりして、対処しました」(るるん)
「高級旅館で1歳半の暴れん坊息子が大興奮してしまい、ドタバタ…。女将さんが急遽、両隣が空いている同等の部屋に移動させてくれて助かりました」(ズボラママ)
「区の産後ケアセンターに宿泊したら、急な環境の変化がストレスだったのか、ずっと泣いて休めませんでした。なす術なし状態で、1泊で良かったと思いながら、家に帰ってホッとしました」(とりち)
「普段は布団で寝ているが、子どもは旅行先で初めてのベッド体験。しかも私とくっついてないと寝られないのでシングルに2人。お互い全く寝られず、30分ごとに夜泣きする娘を一晩中寝かし付けていた…」(M)
「無理に寝かせようとせず、自然と寝るのをひたすら待つ。部屋を暗くして、みんなで寝たふりをする」(ユマ)
「放っておく。『場所が変わったから仕方がない』と親が妥協する。『そのうち寝るでしょう』または、『お昼寝すればいいね』と開き直る。
寝ないからと構いすぎたり、気にしすぎたりすると親が持たない…」(よん)
なかなか子どもが寝付けなかったり、夜泣きされたりすると困りますね。小さな子どもがいる場合の宿の選び方やオススメの持ち物、時間の使い方などについて、近畿日本ツーリストのママ社員にお聞きしました。
子どもの「安心・安全」を様々な角度から配慮できると◎
「旅先でなかなか子どもが寝てくれないとパパもママも不安ですよね。正直、私もそんな悩みを抱える母の一人なので、正解は分からないというのが本音です…。
でも、考えてみれば大人の私たちでも慣れない環境に置かれるとドキドキソワソワしますよね。子どもたちはそれ以上に環境の変化に敏感で、自宅ですら夜泣きや寝グズリをするのですから、初めての旅先でいつも通り寝付けないのは、至極当然のことなのかもしれません。そこで私が心掛けているのは、『旅先ではいつも通りにいかない』ものとして、子どもにとっても、家族や周囲の人たちにとっても、できるだけストレスのない方法を模索することです。
子どもが寝る時、『安心・安全』はとても大切です。布団の寝心地、パパやママの様子、肌触りや香り、室温など、できるだけ普段の環境に近付けるとぐっすり眠れるかもしれません。
いつもの入眠アイテム(絵本・ぬいぐるみ・音楽など)があれば、忘れずに持参しましょう。
特に子どもに直接触れるものほど、いつものアイテムを持っていくのがおすすめです。
タオル(ガーゼ)ケットや枕のほか、意外と忘れがちなのがパジャマです。着慣れたパジャマは大人でも落ち着きますよね(笑)。子どもの分だけでなく、子どもに寄り添うママの分も持っていくとよいでしょう。いつもの香りや肌触りに安心感を抱くはずですよ。
安全面では、子どもが夜起きた時に寝ぼけて、慣れないお部屋に慌てふためいてしまうこともあるので、危険なものは近くに置かないようにしておきましょう。
窓・ドア・階段の近くや高さのあるベッドの場合は、特に注意が必要です。我が家は普段はベッドで寝ていますが、旅行の際は和室やローベッドタイプのお部屋を選ぶことが多いです。
お昼寝の時間やタイミングも重要です。旅先でついつい遊び過ぎてお昼寝の時間が遅くなったり、夜寝てもらうためにいつもより短い時間で起こしたりするのは逆効果なことが多いです。できるだけ普段のリズムを崩さないように旅行の計画を立てましょう。
館内施設が充実したお宿なら移動時間の短縮にもなります。また、ぐっすり寝られないことも考慮して、翌朝のスケジュールにも余裕をもたせておきましょう。のんびり準備ができるレイトチェックアウトプランもおすすめです。
宿選びもとても重要です! 子どもが夜遅くに泣きわめくと、周囲に迷惑をかけないか気が気ではありませんよね。他のお客さんも旅行を楽しみに来ているので、できるだけお互い気持ちよく過ごしたいものです。
宿泊施設を選ぶ際は、赤ちゃん歓迎のファミリー向けのお宿を選ぶとよいでしょう。周りも同じような客層だと、とても安心感があります。赤ちゃん歓迎のお宿は、ホームページで赤ちゃん向けのサービスや設備をアピールしているはずなので、ぜひチェックしてみてください。
また、赤ちゃんと旅行した方のクチコミや体験記も参考になります。
角部屋や離れタイプのお部屋、コテージや一棟貸しタイプのお宿を選ぶのもよいでしょう。
私は予約時に「小さい子がいるのでできるだけ周りの迷惑にならないお部屋や食事場所にしていただけるとありがたいです」と伝えるようにしています。確約ではありませんが、お宿によっては配慮していただけることもありますよ。
また、お腹が空いているとぐっすり眠れないので、お子様用メニューのチェックも忘れずに!さらに、普段食べ慣れたものも持っていくとより安心です。
事前準備は念入りに! 旅行中はあまり気にし過ぎず、心とスケジュールに余裕を持って家族旅行をお楽しみください」
(株式会社近畿日本ツーリストブループラネット 林 みづ希さん)
◆子連れ・赤ちゃん連れ・妊娠中におすすめの旅行などの参考に。
◆また、近畿日本ツーリストでは店舗のほか、個別のオンライン旅行相談も受けられます(旅のアバターコンシェルジュ™)。
ママのパジャマは盲点でした! 確かに自分自身、宿の浴衣だと足元が気になってなかなか眠れないことがあるので、できるだけ普段と近い環境にするというアドバイスに納得です。
(取材・文/メディア・ビュー 橋本真理子)
お話を伺った方・林 みづ希さん
PROFILE
株式会社近畿日本ツーリストブループラネット 営業販売部勤務。入社14年目。自社サイトコンテンツ制作・Web販促業務を経て、産休・育休取得後、現在は国内旅行商品の企画・販促業務に従事している。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年8月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数175人)
※記事の内容は2023年10月の情報であり、現在と異なる場合があります。