身を守るため、精神を鍛えるため「習い事に格闘技ってどう?」
●【2月19日はプロレスの日】力道山と木村がアメリカのシャープ兄弟と対戦
1954年(昭和29年)2月19日、東京の蔵前国技館で日本初となるプロレスの本格的な国際試合が行われました。これを記念して2月19日は「プロレスの日」に定められています。
このときに戦ったのは力士からプロレスラーに転向して人気を博した力道山と柔道出身の木村政彦。対戦相手はカナダ出身でアメリカから来日したシャープ兄弟でした。この試合は日本テレビとNHKが同時中継。新橋駅西口広場に設置された街頭テレビには2万人が集まったといいます。
いじめ対策、護身術として「格闘技」に注目が!
過去にはゴールデンタイムにプロレス中継が行われていたことも。なかには見ているだけでなく、自分でやりたいと思う人も!大人でもエクササイズ目的で格闘技のジムに通う人がいますし、手軽に挑戦できるボクシングのゲームも人気です。
子どもも精神力や礼儀を身に着けるためや身を守るために習い事として格闘技をはじめることが。実際に格闘技を習わせている口コミサイト『ウィメンズパーク』のママにその効果を聞いてみましょう!
「長男が年中くらいから空手を習ってました。見た目がひ弱な感じから、段々とたくましくなったし、性格的にもしっかりしたかな…と感じています」
「娘が年長の終わりごろから、空手を始めました。気が弱くて、おっとりしていて、学校でもよく泣いて、面談では泣かないようにと指導を受けていました。でも、空手のおかげか、自身の成長のためか気持ちが強くなってきたように思います。始めたときは、厳しい指導者や、気の強い道場生などに圧倒されてなじむのには時間がかかりました…」
「息子が小2の終わりから空手を習い始めました。今、中学生ですが結果的には挨拶がしっかりできるようになり、下の子からも慕われる頼りになる子だと師範に褒めて頂いてます。うちの子が通っている道場はフルコンなので、痛いし試合に自分が勝てないとすねる等で、気の強い子や闘争心のある子よりも大人しくて優しい子が多く残っているような気がします」
格闘技を習うことで精神的に成長するのはやはり事実なよう。
なお、「フルコン」とは直接打撃制のこと。「伝統派」の空手は、直接打撃せず寸止めをするのに対して、実際にキックやパンチの打撃をするのが「フルコンタクト=フルコン」です。
自分の身を自分で守れるように格闘技を習わせたいと考えるママもいると思いますが、話はそう簡単ではなさそうです。
「4歳から極真系の空手を習っている小1息子がいます。暴力をふるわれても絶対に手を出してはいけないと教え込まれていることから、クラスの暴力的な子によくつねられたり叩かれたりしてます…。殴られそうな時は受け流して叩かせないようにもしているらしいので、その辺は空手を習わせて良かったのかな?と思いますが複雑です」
「私は女の子には極真空手は勧めません。極真はガチでフルコンタクトで、空手界では『喧嘩空手』と呼ばれている流派です。合気道は守りの武道なので女性向きですし、相手の攻撃をかわす術を覚えるには最適の武道だと思います」
格闘技だと空手・合気道が人気が高いようですが、昔ながらの剣道も。
「小学生から高校生になる前まで剣道を習っていました。防具はやっぱりお金かかりますね。値段は物によりピンキリです。竹刀や道着なんかは消耗品です。ここにも地味にお金かかります」
空手や合気道に比べると、道具を揃えるのにお金がかかるイメージが……。
ですが、これも道場によるようです。
「うちの子が通っている道場はある程度上達するまで防具はつけさせないのでうちもまだ買っていません。道着と竹刀は買いましたが初回はTシャツ短パンで参加し、竹刀も貸してもらいました。道着もお下がり箱があって、小さくなったものはそこに入れる、欲しい人はそこから勝手に持って行っていいことになっているフリーダムなシステムです」
学校の中でも、社会に出ても、悲しいけれど子どもにとって「安全」とは言い難い世の中。格闘技を習わせたい親が多いのも当然かもしれません。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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