【魔法のぐっすり絵本】監修者に聞く 快眠のヒケツ5「おやすみ、ロジャー」
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2018年1月、三井ショッピングパークららぽーと立川立飛にて子育てママパパ向けの講座「ママtomoパパtomoオープンカレッジ(現:たまひよカレッジ)」が行われました。今回のテーマは「子どもの睡眠と寝かしつけ」。
シリーズ累計100万部突破の大ベストセラー「おやすみ、ロジャー」の日本語版翻訳を手掛けた快眠セラピスト・三橋美穂先生が登壇し、子どもにも大人にも効果抜群の、快眠のヒケツを教えてくれました!
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「考え事は箱の中へ」「葉が落ちる」――イメージの力で眠りを誘う
「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本」 (飛鳥新社)は、なかなか眠れない子どものうさぎロジャーが、眠りの達人のあくびおじさんに会いに行くストーリー。著者はスウェーデンの行動科学者で、本文中にはさまざまなリラクゼーションのメソッドが詰まっています。その中から、さっそく今夜から始められる5つのテクニックをご紹介します。
1.考えごとはいったん頭の外へ出す
考えごとをしていて眠れないことは、誰でもあると思います。「おやすみ、ロジャー」の中で出てくるのは、考えごとを全部、頭の中から取り出して、お布団の横にある箱に入れるというイメージです。あれこれ考えてしまって眠れないお子さんには、このようなイメージで安心させてあげてください。大人にもよく効きますよ。
2.あくびをする
子どもにとって安心できる存在であるママやパパがあくびをすると、お子さんにも自然にあくびがうつります(これを「ミラー効果」といいます)。あくびをしているうちに、だんだん眠くなってくるはずです。
3.ゆっくり呼吸する「4―4―8呼吸法」
ゆっくり息を吸って吐き出すことを何回かくり返します。
「4―4―8呼吸法」を試してみましょう。4秒息を吸って、4秒息を止めて、8秒かけて吐き出すというもので、吐く時に体の力が抜けてリラックスできます。10セットくらいくり返すうちに眠くなってきますので、寝る直前、暗くした寝室などでやってみてください。
4.足首から顔にかけて、だんだん体の力を抜く
「おやすみ、ロジャー」には、体の力をだんだん抜いていくシーンが出てきます。まずは足首の力を抜いて、足全体、おなか、背中、肩、顔……と順番に力を抜いていくうちに眠くなるというものです。体のほうに意識を向けさせることで、眠気を誘発することができます。
5.木の葉が枝から落ちていくイメージで眠りに落ちる
「おやすみ、ロジャー」では、木の枝から葉っぱが落ちていくイメージで「落ちていく……落ちていく……眠りに落ちていく……」というシーンがあります。「落ちる」という具体的な体の感覚をイメージしながら眠り方を覚えられる点が、この絵本のすごいところです。
即寝落ちも! 効果的な読み聞かせ方法
ここで、「おやすみ、ロジャー」を読み聞かせる時のコツをご紹介します。
天井の照明を消して、読書灯だけの落ち着いた雰囲気にします。子どもは横たわって、目を閉じて聞いたほうがリラックスできます。青文字で書かれている部分は静かにゆっくりと、太字のところははっきりとした口調で読みましょう。
そしてママ、パパも一緒に眠ってしまうつもりのゆったりした感じで読んでいくと、お子さんにもそれが伝わって眠くなっていきます。大事なのは、深く十分にリラックスした状態で眠りにつくこと。そうすることで、より深く質の良い睡眠が取れるようになります。「おやすみ、ロジャー」を読んだ方からは、「子どもの夜泣きがなくなった」「寝つきがよくなった」などの感想がたくさん送られてきています。
今の時代、ママもパパも睡眠不足です。やることが山積みでも、いっそ子どもと一緒に寝てしまい、早起きしてから昨夜の残りの家事や仕事をすると、頭がスッキリしてスムーズに取りかかれる人が多いようです。寝る前の読み聞かせが大変な時は、「おやすみ、ロジャー」をプロの声優が朗読するCD もありますので、ぜひ活用してみてください!(文・たまひよカレッジ運営事務局)
■講義「『おやすみ、ロジャー』から学ぶ快眠のヒケツ」/三橋美穂先生 より抜粋
「ママになっても・パパになっても学びたい!」というママ・パパを応援する「たまひよカレッジ」。ママがパパと一緒に赤ちゃん連れで大学で学ぶイベントです。
今回は三井不動産株式会社の協賛で、三井ショッピングパークららぽーと立川立飛での特別出張講座でした。
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