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俳優・鈴木福、1歳でデビューして20歳に。「ドラマで共演した亀梨さんは目標とする大人の1人」【インタビュー】

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提供/『鈴木福 フォトエッセイ 笑う門には福来る』撮影/大靍円[昭和基地¥50]

これまで多くのドラマや映画、CMに出演し、人気子役として人気の”福くん“こと鈴木福さん。その名前を知らない人はいないと言っても過言ではないでしょう。そんな福さんは2024年6月17日に20歳を迎えます。「たまひよ」では、福さんに子役時代の秘話から両親ときょうだいとのかかわり方など、鈴木家の子育てについて話を聞きました。全2回インタビューの1回目です。

感受性が豊かだった幼少期

おふろで号泣の福さん、いったいなにがあったのでしょうか?

――福さんといえば、「マルモのおきて」(フジテレビ系ドラマ)で華やかにデビューしたと思っている人も多いかもしれませんが、芸能界デビューは1歳と聞きました。

鈴木福さん(以下敬称略) 赤ちゃん雑誌やCMに出ていたというあまりにも小さいころのことは覚えていません。両親からはオーディションに落ちると悔しがったり、ドラマを観ては泣いたりと、とにかく感受性が豊かだったとは聞いていますが、小さいころの記憶はほとんどないです。でも、あるドラマの「ダブルスタンバイ」で待っていたとき、最後まで使ってもらえず撮影が終わってしまったときに、悔しくてたまらなかったことは覚えています。

――赤ちゃんのころから子役事務所に入っていますが、両親の選択についてはどう感じていますか?

福 幼稚園や学校に通いながらも子役として活動できたこと、今もこうして楽しくお仕事に向き合えていることも両親がテアトルアカデミーに入所させてくれたおかげだと思っています。幼いころから本当にたくさんの経験をさせてもらったので、ありがたいなと感じています。

――両親の考えも、通っていた幼稚園も自主性を育てる教育に重きを置いていたようですね。

福 僕の両親の方針は一生懸命やらないといけないときは全力で取り組む、そして自由なときはのびのびと、というものです。幼稚園も自主性を重んじていたので、たとえばコップのお茶をこぼしてしまったとき、すぐに先生が手を貸すのではなく、「こぼしてしまったので、ふいてください」と自分から先生に言わないとふいてもらえませんでした。子ども自身が今どうしたいのかを考えて行動しないといけないのである意味厳しいですが、きちんとステップをふんで行動できる幼稚園だったので、今振り返ってみてもすてきな幼稚園だったと思います。

4人きょうだいの長男、福さんの役割とは?

4人きょうだいで記念写真。和装がとってもお似合いです。

――福さんは2歳年下の妹・夢さん、9歳年下の弟・楽さん、11歳年下の妹・誉さんの4人きょうだいですが、歳の離れた楽さん、誉さんとの接し方で工夫していたことはありますか?

福 僕が長男だからとか、歳が離れているというようなことはあまり意識したことはありません。ただ、僕が両親から一番厳しく育てられたようには思っているので、自分が両親から受けた大切なことを意識しながら妹や弟に接することはあります。4人きょうだいで工夫していることがあるとしたら、何か問題があったら両親の代わりに僕と夢が話を聞いて、なるべくきょうだいの中で解決できるようにしていることかもしれません。

――学校や習い事、仕事とそれぞれ忙しいと思うので、なかなか4人がそろうことは難しいのではないでしょうか?

福 そうですね。4人ともがそれぞれ忙しいので一緒に過ごせる時間が少なくなってきています。だから月に数回は妹弟とごはんを食べる時間を意図的に作っています。夢と楽とは外食をすることもありますし、僕が家で料理をして4人で食べることもあります。

――20歳の誕生日は家族でどんなふうに過ごす予定ですか?

福 6月17日は僕が過ごしたいようにさせてくれるみたいなので、祖父母も呼んで家族みんなで食事をしたいなと思っています。

リビングで過ごす時間が家族仲を深める

――幼いころから仕事をしている福さんですが、幼少期のイヤイヤ期や思春期の反抗期はありましたか?

福 幼少期のイヤイヤ期はなかったと母から聞いています。思春期も僕の家庭ではすじが通っていないことに対して本当に厳しかったので、ただ単にムカついたり怒ったりするようなことはなかったです。

――思春期のころ同世代の友だちと自分はちょっと違うなと感じたことはありましたか?

福 同世代の友だちは家に帰ってひと言も話さず、おふろに入って寝てしまうような子もいたと思います。でも僕は、家に帰ればきょうだいもいたし、そもそも自分の部屋にこもって過ごすことが好きではないので友だちと同じようなことはなかったですね。

――話を聞いていると鈴木家はとても会話の多い家族のように感じます。

福 リビングにいればだれかはいるので、会話の多い家庭かもしれません。僕も自分の部屋にいるよりもリビングで過ごす時間が好きなので勉強をしたり、セリフを覚えたりする時間以外はリビングにいます。

幼少期の好きなキャラクターは“アリエル”と“仮面ライダー”

すでに今の福さんの面影がバッチリです。

――フォトエッセイ『笑う門には福来る20年間の笑顔と感謝』(主婦と生活社)が完成し、2024年6月17日に発売とのこと、今の気持ちを聞かせてください。

福 昨年から企画が進んでいたフォトエッセイがこうして完成し、これまでの軌跡や、今の自分の写真を残せることがうれしいです。そしてなによりも20歳の誕生日に発売されることが感慨深いです。

――フォトエッセイの中に「アリエルのお弁当箱を使っていたこともある」と書いてありました。

福 なんとなくの記憶しかありませんが、小さいころからディズニーのDVDをよく見ていたので白雪姫やシンデレラ、ティンカーベルやダンボなどが好きでした。写真スタジオでも白雪姫やピーターパンの姿で写真を写してもらったこともあります。今でもその写真が自宅にあります。当時は純粋に「かわいいな」という感覚だったんだと思います。そんな僕の感覚を両親は尊重してくれていたから、性別なんて関係なく、僕が好きなアリエルのお弁当箱も否定しないで買ってくれたんだと思います。

――その後、仮面ライダーにはまっていったと書かれてます。仮面ライダーの魅力はどんなところでしたか?

福 僕の場合はバイクのおもちゃが好きでそこから仮面ライダーにはまっていきましたが、仮面ライダーはロマンを感じる世界観を持っていると思います。人によっては役者さんが好きではまっていった方もいるかもですし、ストーリー展開や変身に魅力を感じる方もいるかもしれませんね。

いつか亀梨さん、杏さんとの再会を喜びたい

――フォトエッセイにはドラマ「妖怪人間ベム」(日本テレビ)で共演された亀梨和也さんとの対談が載っていますが、亀梨さんは福さんにとってどんな存在ですか?

福 亀梨さんは目標としている大人の1人です。いつお会いしても小さいときに抱いた、やさしい亀梨さんのままで接してくれることがうれしいです。そして、「亀梨和也」というイメージがゆるがない、くずさないところがかっこいいなと思いますね。

――ドラマの撮影秘話もたくさん書かれていました。

福 ドラマの撮影中、亀梨さんも杏さんもいつも一緒にいてくれて、かわいがってもらいました。今でも亀梨さん、杏さんと3人のLINEがあります。今回の対談で、亀梨さんとは再会しましたが、杏さんとは3年前くらいから会ってないような気がします。3人のスケジュールを合わせることはなかなか難しいと思いますが、3人で会えたらただそれだけでうれしいです。

お話・写真提供/鈴木福さん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部

インタビュー前は自然と「福くん」と言ってしまうのではないかと心配でしたが、本人を目の前に話を聞いていると、そこには自身の考えをしっかりもった俳優「鈴木福さん」の姿がありました。

●記事の内容は2024年6月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

鈴木福さん(すずきふく)

俳優。2004年6月17生まれ、東京都出身。テアトルエンターテインメント所属。デビューは1歳。2011年に放送されたドラマ『マルモのおきて』で大きな話題となり、同ドラマの主題歌で『第62回NHK紅白歌合戦』に史上最年少で出場。その後も多くのドラマやCMで活躍している。現在は朝の情報番組のパーソナリティーを務めるなど、多才な一面をみせている。初エッセイ『鈴木福 フォトエッセイ 笑う門には福来る』(主婦と生活社)が発売。

『鈴木福 フォトエッセイ 笑う門には福来る 20年間の笑顔と感謝』

“天才子役”として数々の作品に出演し、今もなお活動の幅を広げる俳優・鈴木福さんの20年の軌跡をつづった一冊。鈴木福著/1650円(主婦と生活社)

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