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買ったのに使わずにダメにしてしまう食材はある? 時短節約家くぅちゃんに聞く!食材を無駄にしない方法はあるの?

更新

冷蔵庫を開け、中を見て、感情的に何を食べるかを選ぶ若い女性。ソーセージと野菜。冷蔵庫の中からの眺め
Anton Vierietin/gettyimages

葉物野菜や調味料など、買ってはみたものの使い切れずに、結局、廃棄したという経験はありませんか?無駄にしがちな食材を「たまひよ」アプリユーザーに聞くとともに、食材を無駄にしない方法について時短節約家のくぅちゃんに教えてもらいました。

大きな声では言えないけれど、私は〇〇を無駄にしちゃいました!

まずみんなの無駄にしてしまった食材エピソードをご紹介します。

◾️トマト缶
「トマト缶の半分の量だけ必要な時、残りの半分をいつも無駄にしてしまいます」(K)

◾️まとめ買いした野菜
「普段買い物に行けないので、まとめ買いをするけど野菜を腐らせてしまう」(猫三)

◾️もやし
「もやしは悪くなりやすい食材なのに、存在を忘れがちでよくダメにしてしまいます」(あんず)

◾️もう1品の惣菜
「スーパーで、切り干し大根やひじきの煮物など、食卓に一品足したい!って時に便利なので買ってしまいますが、量が多すぎていつも食べ切れない…」(みつき)

◾️馴染みのない調味料
「レシピを見て馴染みのない調味料を買い揃えて料理をつくりますが、その調味料の他の使い道が分からず結局あまらしてしまい、気がつくと賞味期限が切れて捨ててしまうことに…」(らっきー)

◾️お得なはずのおつとめ品
「買い物に行くと、おつとめ品を買うことが結構ありますが、そのまま置いておいてしまって腐らせたことが何度かあります」(かなは)

◾️ジャム&ドレッシング
「ジャムやピーナッツバターは忙しいとスプーンなど出すのが面倒で、結果、古くなってしまいます。ドレッシングも使い切れない」(あ)

◾️チューブ調味料
「たまにしか使わないからいつのまにか、チューブ調味料は期限切れに」(みふ)

◾️買いすぎて…
「卵、牛乳はほぼ毎日使うけどなぜか買いすぎてしまって、賞味期限が切れてしまうことがたまにあります」(ほのまま)

◾️健康のためのはずが…
「トマトやきゅうり、主菜にあまりならないものを忘れがちです…。今は産休育休に入っているので余裕があり、ご飯作りを頑張っているので無駄にはしてません!!」(なっとー)

◾️半分サイズでも使いきれない
「レタスとキャベツはどうしても最後まで使い切れません。今はまだ夫と自分しか食べないから、少しずつしか減らずに、気づいたら使えない状態になってしまうことも。とはいえ半分サイズのやつを買っても、カットされているから傷むのも早く、結局、使い切れません」(yuki)

食材を無駄にすることは、時間とお金を無駄にすることに

節約に役立つ「献立ノート」をプロデュースする、くぅちゃんに「食材を無駄にしない献立の立て方」について、アドバイスしてもらいました。

「私も皆さんの体験談にあるような食材を無駄にしてきた経験があります。
葉物野菜をダメにしたり、もやしが真っ黒になったり、馴染みのない調味料が使い切れなかったり…。

大事なことは、食材や調味料などの無駄を繰り返さないために、一度立ち止まって自分の性格と行動パターンを合わせて考えることだと思います。
私も家族にいろいろなレシピで料理を作って食べさせたいと思い、ワインビネガーや梅チューブ、ごまだれ、柚子胡椒など馴染みのない調味料も買っていましたが、使いきれなかったという経験があります。

私はこれまでの行動パターンを振り返った結果、無駄にするくらいなら、使い慣れない調味料は、買わないほうがいさぎがいいかなという思いにいたりました。

例えば、柚子胡椒をおでんの薬味として買う時に、ほかのレシピにどれくらい組み込めるか考えて使い切れそうにないなら、柚子胡椒はあきらめるということです。
無理にレシピを増やしたり、珍しい料理を作ったりしなくても、家族の好きな味というものがあるので、その味が作れる程度の調味料があればいいと思うようになったのです。

食材の無駄をなくすためにやるべきことは、在庫の把握です。
あるものを買わない、賞味期限切れの食材を減らすために、冷蔵庫(冷凍庫)や食材庫、乾物棚など、食べられるものがどのくらいあるのか、まず在庫を把握しましょう。

食費の節約は、環境問題とかフードロスという観点で買い物をすることが大切だと私は思っています。食費の節約は、買わないではなく、買ったものは食べ切るとことだからです。
在庫チェックは、いつまでも残っているものがあれば、それは買わなくてもいいものだということに気づき、無駄を減らすことができます。ストックの量を見直すきっかけにも役立ちます。

チェック後は、今ある食材を優先的に献立に取り入れ、足りないメニューを追加して、足りない食材だけを購入するようにするといいと思います。
レシピにもよりますが、冷蔵庫や食材庫の中のものがあれば、1、2日くらい何も買わなくてもすむくらい皆さんもストックがあるのではないでしょうか。

そして、買い物をする時は、食材はいつどのタイミングで食べるのか、使い道をよく考えて買うことが大事。“とりあえず”で、買ったものは使い切れないことが多いからです。たまたま見つけた特売品や見切り品は、その時食べたいと思っていないので、意外に意識にも残らないものです。気がついたら、そういえば買っていたなということになり、それが使い切れない食材になるのです。

節約の代名詞、“かさましレシピ”の前にすべきことは、食材の在庫の把握とご自身の行動パターンを見直すことです」(くぅちゃん)

献立を立てて、食材とお金の無駄を減らす!

「次に、無駄を減らすためにできることに、献立があります。献立は、自分が取り組みやすい2〜4日、1週間単位で考えてみてはいかがでしょう。

我が家では月曜日が魚、火曜日が揚げ物、水曜日が肉などと、ざっくりとメインのジャンルを決めて、1週間でバランスがいい献立を考えています。メニューは、難しく考えなくても自分が得意なもの、家族が好きなものから選ぶといいと思います。
例えば、揚げ物の日はトンカツ、忙しい日はカレーなどとメインを決めて、副菜はそのレシピに合うものを考えます。慣れてくれば、このメインにはこの副菜という組み合わせが決まってくるので、その組み合わせで献立を決めればいいと思います。段取りさえできれば、スムーズに献立を立てられるようになるはずです。

献立を立てるメリットは、食材の無駄をなくすだけでなく、時間とお金の無駄を減らすことがあります。献立を立てることで買い物に行く時間を減らし、その時間を違うことに使うことができます。夕食準備に焦らなくてもいいし、こだわり料理に時間をかけたり、自分や家族の時間に使ったりすることができるのでおすすめです。
さらに、献立は食べたいものや、家族の幸福度をあげることにもつながるんです。
無駄や余分なストックを減らして、その分、食べたいものや家族で美味しいもの食べる機会を増やすということです。無駄を減らし、食べたいものを家族で楽しみ、『美味しいね。また食べたいね』という気持ちになるほうが、幸福度がアップし食費節約のモチベーションにつながります。

これまでの経験で、いきあたりばったりは時間もお金も無駄にすることを学び、献立を立てるようになりました。
献立を立てるのは難しい、できないということをよく聞きますが、まず2、3日から始めてみませんか。
面倒だなと思うことで、自らから献立のハードルを高くしていることもあります。家族に美味しいもの食べさせたい、お金を上手に使いたいという思いがあるのですから、献立を立てて食材の無駄から見直しましょう」(くぅちゃん)

使い慣れない調味料は我が家の冷蔵庫にも…。「どのレシピにも活用できるか」を考えて購入することが大事ですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年8月の情報で、現在と異なる場合があります。

くぅちゃん

PROFILE)
時短節約家。高校と中学生の2人の息子、夫の4人家族。看護師専門学校を卒業後、18年間、看護師を務める。共働きにもかかわらずお金が貯められず、主婦を読者層とする生活情報誌を読んで節約に目覚める。節約に手間も時間もかけない「時短節約家」として注目を集め、テレビや雑誌に登場多数。インスタグラムはフォロワー数10万人超。著書に『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)『くぅちゃんの食費がみるみる減る献立ルール』(FUSOSHAムック)のほか、5000冊以上入れた節約に役立つ『献立ノート』がある。インスタライブも人気(@megum.nakano)

時短節約家くぅちゃんオフィシャルブログ

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