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お笑いタレント・やしろ優。左右の卵管が詰まった状態を手術後、第1子妊娠。生まれた長男は激かわで、パワフルな日々

更新

やしろ優さん、夫の野村辰二さん、やさ丸くん。
やしろ優さん、夫の野村辰二さん、やさ丸くんと、家族で海に遊びに行ったときの1枚。

モノマネタレントとしてもおなじみの、やしろ優さん。同じく芸人である夫・野村辰二さんと2016年に結婚し、2022年には第1子となる「やさ丸」くんが誕生。夫や家族のサポートを受けながら、仕事にも子育てにもパワフル全開な毎日を送っています。この夏から認定こども園(以下、こども園)に通い始めたやさ丸くんの子育てのこと、また、超安産だった出産の様子などを聞きました。
全2回インタビューの前編です。

初登園から1カ月間は泣き続けた息子。陰で見守るも、夫婦で心が折れかけた

体操教室に通っているやさ丸くん。
体操教室に通っているやさ丸くん。習い事でも、家でも元気いっぱい。

――やさ丸くんとの日々の暮らしについて教えてください。保育園などには通っていますか?

やしろ優さん(以下敬称略) 息子は2歳10カ月になり、今年の6月からこども園に通っています。

そのこども園では、2歳から田植え体験ができたり、年長さんになったら富士山に登ったり、洞窟に体験学習に行ったりと、とにかくアクティブな体験がたくさんできるんです。また、体操にも力を入れていたり、年中さんになったらすごろくを使ってお金の勉強をするなど、なかなかユニークな教育方針の園なんです。

本当は、保育園か幼稚園には3歳なった来年度から通わせようと思っていたのですが、たまたま今の園の説明会だけ参加してみたんです。説明会で教育方針などを聞いていたら、私がグッときてしまって。まだ開園したばかりだったため、もう4月は過ぎていたんですが、その時点でも空きがあるとのことでした。

もう少し息子と一緒に過ごしたい気持ちもあったのですが、息子は体を動かすのがとにかく好きで、普段から体力があり余っている様子だし、これもご縁かなと思い6月からの入園を決意しました。

――初登園はどうでしたか?

やしろ優 初登園の日は、本人も何が何だかわからなかったみたいで、全然泣かなかったんですよ。「余裕じゃん、やるじゃん!」なんて言っていたら、2日目からは1カ月ぐらい毎日泣き続けていました。たまたま、園のお散歩と私と夫の外出がかぶって、お散歩時に遭遇したことがあり、陰で息子の様子を見ていたんですが、そのときも息子はずっと泣いていて・・・。「ママに会いたい!」って言っていたんですよ。

そのときはさすがに私も心が折れましたし、夫もつらそうな様子で、2人で「どうしようか・・・」という感じでした。でも、園の先生が、「泣くということは、家庭がものすごく居心地がいいということなんです。今は慣れないから泣いているので、もう少し様子を見てあげてください」と言ってくださって。その言葉に励まされました。

今ではめちゃくちゃ楽しそうに通っていて、登園のときも、「ママ、バイバ〜イ!」という感じですっかり慣れましたね。そのこども園は年齢関係なく一緒に遊ぶので、おにいちゃんやおねえちゃんの姿がすごくかっこよく見えるみたいです。「おにいちゃんがしているから、僕もやる!」と言って、トイレでおしっこもできるようになったんですよ。

――やさ丸くんは、やしろさんから見てどんな性格ですか?

やしろ優 すごく肝がすわっている子ですね。ロケに行ったり、スタジオなどで一緒に番組に出演することもあるのですが、初めての場所でもまったく泣かないんです。たとえば、新しい遊具で遊べるような場所でロケをすると、最初から全力で遊ぶことができるんです。

小さいころから仕事場に連れて行って、いろんな人に抱っこしてもらったり、ときには一緒に新幹線に乗って名古屋まで行ったり。たくさんの大人と接してきたというのも影響してるかなと思います。

そういう性格だから、こども園も大丈夫かな?と思ったのですが、さすがに慣れるまで時間はかかりましたね。

――こども園に通う以外に、習い事などはしていますか?

やしろ優 息子は、体を動かすのがめちゃくちゃ好きで、家の中でずっとでんぐり返しやブリッジをしています(笑)。あとは、すぐに壁に登ろうとするんですよね。だから、とにかく体を動かせる習い事を探していました。

今は、体操教室に通わせているのですが、そこでは、外国人の先生が英語で体操を教えてくれるんです。息子には英会話を習わせたいと思っていて、体験などにいくつか参加したんですが、授業となると30分程度は椅子に座っていなければいけなくて。今の年齢では、集中力が続かないかなと思ったんですね。

それで、たまたま私がロケで行ったのが、今通っている体操教室でした。常に先生が英語で話しかけてくれるなかで体を動かせるので、息子には合っているかなと思いました。

2歳児はまだお母さんと一緒に参加しないといけないんです。先生方はお母さんにも英語で話しかけてくるので、めっちゃドキドキなんですけど、私自身が英会話に興味があったのでいい刺激になっていますね。

息子本人も、「ハロー!」というワードが自然に出てきたり、家でも英語の歌を歌いながら体を動かしたりしています。あとは、外出時などに海外の方から話しかけられても、全然動じないんです。

生まれる直前までおなかの中で暴れまくった息子は、超スピード出産で誕生!

やしろ優さんとやさ丸くん。
やしろ優さんとやさ丸くん。花見をしにお出かけしている1枚。

――妊娠するまでに手術も経験されたとか。

やしろ優 結婚して4年ぐらいたったころ、ちょうど妹に子どもが生まれて、「赤ちゃんって、なんてかわいいの!?」とあらためて思いました。そこから、少しずつ妊活を意識するようになったのですが、「うちも赤ちゃんが欲しいけど、どうしてできないんだろう」と悩み始めて、「じゃあ病院に行ってみるか!」ということになったんです。

病院で検査をしてもらうと、左右の卵管が詰まっている両側卵管閉塞(りょうそくらんかんへいそく)であることがわかりました。このときの卵管造影という検査が、妹の話では「本当にめちゃくちゃ痛い」らしく、「一緒について行ってあげる」とついてきてくれたんです。でも、これがまったく痛くなくて(笑)妹は「えっ!」という反応でした。私、痛みに強いのかもしれないですね。

そんな感じで原因がわかったのですが、手術をするか、体外受精をするか2つの選択肢があると言われたんです。それで、自分の体を治せるのであれば、手術を受けようと決めました。そして、手術が無事に終わって、比較的すぐに妊娠をすることができたんです。

――やさ丸くんの出産のときの様子を教えてください。

やしろ優 予定日より1週間ぐらい前に、「これ、破水なのかな?」ということがあって、念の為、夫と一緒に病院に行ったんです。そうしたら、「これは、破水です」と言われて。そこから、急に陣痛が始まったんです。それが夜だったのですが、助産師さんには「生まれるのは翌朝ぐらいになりますよ」と言われたんですね。

陣痛の痛みは、最初はおなかを下したような痛みでした。でも、陣痛がどんどん強くなっていくと、息子がおなかの中でグルングルンと動いて暴れまくっていたんです。「もう、出せ〜〜!」って感じでした。自分のおなかの中に人がいる感覚があって、すごく怖かったのを覚えています。

朝を待たないうちに、自分の感覚では「これはもう絶対に生まれる!」と限界まできていたので、ナースコールを押して「もう、絶対にマジで生まれると思うので、一度来てもらえませんか」と必死に伝えたんです。そうしたら、陣痛が始まってから2時間で、子宮口が全開になっていたんです。

急にまわりが、「これは大変だ!」という感じになって、先生にもすぐにきてもらい、そのまま分娩室へ。もう歩ける状態ではなく、車椅子で連れて行ってもらいました。それから、2回ぐらいいきんだら赤ちゃんが産まれたんです。

超安産だったとは思いますが、陣痛の最終レベルは、とんでもなくやばかったですね。痛いし、怖いし、冷や汗もすごかったです。

夫はコロナ禍ということもあって、立ち会いはできないので、私を送ったら家に帰ってもらったんです。そうしたら、家に帰ってすぐに「生まれました!」の連絡がいったみたいで。夫も「えっ、早くない?」という感じだったみたいです(笑)

この、分娩室での超バタバタ劇を、夫にも見てもらいたかったな〜なんて思いますね。

――出産後、体の回復などはどうだったんですか?

やしろ優 それが、私の場合はすごく安産だったというのもあって、体にほとんどダメージがなかったんですよ。自分的にはすごく元気だから、産後すぐでも、マネージャーさんに「復帰します!」と連絡したいぐらいでした。でも母から、「お願いだから1カ月間だけは仕事は休んで!赤ちゃんを産んで、ハイになっていて気づかないだけで、後からドッとくるから」と言われたので、1カ月間お休みしてから復帰しました。

妊娠中も、つわりがほとんどなくて、ちょうど臨月に入るまで仕事をしていたぐらいです。臨月近くでおなかがパンパンだったころにも、岩手まで営業に行って、『キューティーハニー』を歌いましたよ(笑)。「生まれちゃったら助けてな!」なんて言いながら、客席まわっていました。

――2人目のことも考えていますか?

やしろ優 もう、息子が“激カワ”で、もうこの子だけでいいよねと思っていたんです。でも、息子がおにいちゃんになる姿も見てみたいし、私も夫もきょうだいがいるよさをわかっているので。さらに、赤ちゃんが恋しくなってきたというのもあって、夫とも2人目について話すようになりましたね。その場合は、先生にまた相談してみようかなと思っています。

ロケで1週間不在のことも。家族のサポートを得て、仕事ができる幸せを実感

倖田來未さんのモノマネをする、やしろさん。
倖田來未さんのモノマネをする、やしろさん。

――仕事と子育ての両立はどうしているんですか?

やしろ優 保育時間内で仕事が終わればいいのですが、終わらない日もあるので、そのときは夫に迎えに行ってもらったり、うちの母に来てもらったりしています。実家も車で数十分のところにあるので、その点はすごく助かっていますね。

『イッテQ!』など長期ロケで1週間ほど不在になってしまうこともあります。そのときは、私と夫、母の3人で家族会議をして、「またこの季節がやってまいりました。ご迷惑をおかけしますが、おみやげをたくさん買ってくるので、息子をお願いします」という感じでお願いしています。母と夫も仲がいいので、その点は安心していますね。

不在の1週間、前半は母、後半の週末は夫が担当するなど、2人で分担して見てくれています。夫は仕事で丸1日家にいられないときは、「この時間帯は息子の面倒を見れないので、お母さんお願いします」という感じで、やり取りをしてくれているみたいです。

私は、子どもが小さいからという理由で、いただいた仕事を断りたくない気持ちがあって。家族に相談して理解を得て、ここまで続けてこれましたね。

――子育てが仕事にいかされていることはありますか?

やしろ優 私の仕事は、ブログやYouTube、生配信などで子育てに関することを発信できるので、すごく恵まれているなと思うんです。たとえば、子どもと一緒に食事をしているシーンを生配信しながら、日ごろの子育ての悩みを視聴者の方に聞いてもらったり、逆にいただいたコメントなどにこちらが答えたりしています。

こういったことは、子どもが生まれるまではできなかったことだし、番組などでも親子で出てみませんかと声をかけていただいたり。だから両立というよりは、子育ての一部が仕事にもつながって、そのうえで皆さんからアドバイスまでもらえるので、本当にありがたい職業だと思いますね。

「母ちゃん、頑張らなきゃ!」と、息子の存在が仕事の原動力に

やしろ優さんとやさ丸くん、お出かけでの1枚。

――子育ての面で大変だなと思うことはありますか?

やしろ優 いくら自分の子が大好きでも、四六時中一緒にいるのは、自分もいっぱいいっぱいになってしまうこともありますよね。今、息子はイヤイヤ期というのもあって、なかなか大変です。

たとえば今朝は、息子がギリギリまで寝ていたので、「幼稚園だよ!早く起きて靴下はいて!」と靴下を用意して起こしたんです。その瞬間に、「自分で出したかった〜〜!」と大泣きされてしまって。そういうことが積み重なっていくと、自分もイライラがたまってしまって・・・。

また先日は、息子が服を全部脱いでパンツ一丁で、仮面ライダーの変身ベルトだけをつけてずっと待っているんです。様子を見ていると、「なかなか変身しないじゃん!」と怒ってしまって・・・。変身ベルトをつけたら、仮面ライダーの姿になれると思っていたみたいなんです。そこで、箱に印刷されていた仮面ライダーの顔をくりぬいてお面にしてあげたのですが、全然納得してくれなくて、私を思いっきりたたきまくってきたんです。

こういう気持ちは大切にしてあげたいけど、人をたたくのはいけないということだけはしっかり伝えました。楽しんでいることは尊重してあげたいけど、しつけとしてがっつり言わないといけない部分もあって、その狭間で揺れまくっていますね。子育てって、本当に難しいなと思います。

――そうやってイライラがたまったりしたときに、息抜きなどをしていますか?

やしろ優 母や夫の協力あってのことですが、仕事に行くことが、私にとっては息抜きになっているんです。ママであっても、自分の好きなことができるというのは、すごく幸せなことだなと思いますし、私の場合は両立が大変というより、仕事のおかげでうまくバランスが取れているかなと思います。

――母親になって、やしろさん自身で、変わったなと思うところはありますか?

やしろ優 今までは、どうやったら自分らしさが出るかと、自分のことしか考えてこなかったんです。でも子どもが生まれてからは、「息子のために頑張らないと」という気持ちが、私の場合はいい方向に行っているかなと。自分のことばかり考えちゃうとプレッシャーになってしまうんですが、子どものためとなると、自然と自分が出せるんです。「息子のために、母ちゃん頑張らなきゃ!」という気持ちが、私の原動力になっていますね。

お話・写真提供/やしろ優さん 取材・文/内田あり(都恋堂)、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

夫や家族の協力を得ながら、大好きな芸人としての仕事をすることで、子育ての息抜きにもなっているというやしろさん。そして、やさ丸くんの存在こそが、今のやしろさんの原動力になっているようです。

後編では、保育士・幼稚園・ベビーシッターの資格をもつやしろさんらしい子育て術を聞きます。

やしろ優(やしろゆう)さん

やしろ優さんのプロフィール画像

PROFILE
1987年、神奈川県生まれ。2013年ごろより、倖田來未や芦田愛菜のモノマネで話題を呼び、さまざまなバラエティー番組に出演。2016年には、お笑いコンビ・笑撃戦隊の野村辰ニと結婚し、2022年には第1子となる・やさ丸くんを出産。

やしろ優さんのInstagram

やしろ優さんが参加するYouTubeチャンネル『ぽちゃHOME』

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年11月の情報で、現在と異なる場合があります。

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