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23歳、17歳、12歳の3人のママ相川七瀬、長女は出産後にNICUへ。子育てとNICUでのクリスマスコンサートへの思い

更新

デビュー時と変わらない雰囲気の相川さん、パワフルさは増しているように感じます。(相川七瀬さんInstagramより)

2025年にデビュー30周年を迎える相川七瀬さんは、歌手活動をしながら大学院に通う学生でもあります。相川さんは毎年、神奈川県立こども医療センターのNICUでクリスマスコンサートを行っているそうです。自身の娘さんも誕生直後にNICUにお世話になったことがあるそう。家族側の気持ちもわかる相川さんは、どんな思いで患者さん、その家族、そして医療関係者に歌を届けているのでしょう。
全2回インタビューの後編です。

▼<関連記事>前編を読む

今も続くママ友との関係

家族で花火大会に行ったときの様子。浴衣姿がいいですね。(相川七瀬さんInstagramより)

――歌手活動をしながらの子育ての難しさや葛藤を感じたことはありましたか? サポートでありがたかったことがあったら教えてください。

相川さん(以下敬称略) 子どもが3人になった時点で1人きりでのオペレーションは無理だ、助けてほしいときは声をあげようと思い、まわりの人には助けてもらいました。とくにママ友。きょうだい3人とも同じ幼稚園に通っていたので、そこで出会ったママたちには本当に助けてもらいました。私が仕事でお迎えに行けないと伝えると「いいよ、一緒に遊んでいるから心配しないで」と言ってお迎えをして、預かってもくれて当時は本当に救われました。

――現在も交流が続いている方はいますか?

相川 3人の子ども、それぞれにママ友はいます。そして今でも親だけで集まって話したりします。「子どもたちが小さいころは、子どもたちが遊ぶ公園の片隅で立ったまま話していたのに、親だけになったね」、「あと数年したら、子どもたちも一緒にお酒飲めちゃうかも」なんて話しています。

自宅出産のはずが、大きな病院へ転院。そして、NICUへ

誕生したばかりの小さな妹を見つめるお兄ちゃんたち。(相川七瀬さんinstagramより)

――第3子が誕生後、赤ちゃんだけがNICUに入院されたとのことですが、当時のことを聞かせてください。

相川 二男は自宅で出産しました。第3子の長女も同じく自宅で同じ助産師さんの手で出産しようと思っていましたが、予定日近くになったころ、おなかの赤ちゃんに感染症の疑いがあるということで、病院に入院して出産することになりました。気心のしれた助産師さんも同席してくれて無事に出産できましたが、翌日、娘が発熱したのでNICUで治療してもらいました。

――どれくらいの期間、入院されたのですか?

相川 1週間くらいだったと思います。私は先に退院していたので、退院したあとは母乳をもって病院のNICUに通っていました。通院時は娘の様態も気になりましたが、隣のベッドで寝ている小さく生まれた赤ちゃんの様子や、重大な病気を抱えて生まれた赤ちゃんたちを見て「大丈夫かな?」、「ご両親は心配だろうな」と思ったことを覚えています。

「元気になりました」という声が支えに

2024年のクリスマスも神奈川県立こども医療センターNICUへ。(相川七瀬さんInstagramより)

――相川さんは毎年、神奈川県立こども医療センターのNICUでのクリスマスコンサートをプレゼントしているとのことですが、きっかけを教えてください。

相川 長女が赤ちゃんのときにNICUでお世話になっていたこと、神奈川県立こども医療センターの豊島勝昭先生の「家族と過ごせるNICUをめざしたい」と言う言葉に感動したことがきっかけです。赤ちゃんとそのご家族にクリスマスは音楽を通して楽しい時間を過ごしてもらいたいという思いで歌わせてもらっています。

――豊島先生と言えば、ドラマ『コウノドリ』の医療監修を担当された先生ですね。

相川 豊島先生とは友人を介して出会いました。私自身『コウノドリ』を見ていて感動していたので、先生とお話しできることが楽しみでした。お会いしたときに先生から医療現場で歌ってほしいと言われたときは「そんな、NICUで歌っていいんですか?」と、とても驚きました。私の楽曲は結構激しいですよ・・・、と。赤ちゃんが驚いて泣いてしまうんじゃないかな、とも思いました。
でも、初めて歌わせてもらったとき、赤ちゃんたちや子どもたちが泣くことはなかったですし、医療機器のアラートが鳴り響くこともなく、ママ・パパ、子どもたちがとっても喜んでくれたんです。一瞬でも歌を通して心が一つになって笑顔になってもらえたらうれしいなと思ってそれからコロナ禍を除く毎年、3、4曲ほど歌わせてもらっています。
NICUは緊迫した現場かと思います。先生も看護師さんもご家族も緊張の連続かとは思いますが、豊島先生がいる病院も緊迫した状況は同じですが、いつもオープンで優しい空気が流れているような現場です。

――相川さんの歌を聞く患者さん家族の様子に、どんなことを感じますか? どんな感想が届いていますか?

相川 そこで出会ったお母さんたちに手紙やInstagramのDMを通して、「相川さんの歌で私たちも元気になりました」、「子どもは先生のところを卒業し、元気にしています」という声をいただくと本当にうれしいです。

――相川さんは「tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE」のテーマソング、『Blue Star』や、國學院大学の駅伝を応援する『襷をつなげ』も書き下ろし、歌われています。頑張る人たちを歌で応援したい、というお気持ちがあるのでしょうか。

相川 どちらかというと応援歌を作ろう、だれかの背中を押そうというよりも、自分が体験したことや、感じたことを作品にしています。でも不思議と自然とそれがだれかの応援歌になっていることが多いです。もしかしたら私の中にだれかを応援したいという気持ちが常にあるのかもしれません。

10年後、20年後も今と変わらずパワフルでいたい

神奈川県立こども医療センターNICUのクリスマスコンサーとで歌う相川さん。赤ちゃんたちは不思議と泣かないとか。(相川七瀬さんInstagramより)

――今年、50歳とのことですが、10年後の自身の姿はどんなふうでありたいと思っていますか?

相川 よくママ友たちと「孫ができたらまた一緒に幼稚園にお迎えに行こうよ」、「運動会の敬老席にみんなで一緒に座って孫の応援をしようよ」と話しています。だから長男か二男が結婚し、60代で孫の幼稚園のお迎えにいけたら本望です。でもこれは子どもたちに願いをたくすしかないですね(笑)

とにかく自分は70代くらいまではこのままのパワーで歌っているイメージがあるので、家族で仲よく、そして自分も元気に過ごせていけたらいいなと思っています。

――子育て中のママ・パパにメッセージをいただけますか?

相川 子育て中はどうしても一生懸命なので視野が狭くなってしまうと思います。でも、子育ては短距離走ではなく、長距離走だと思うんです。だからこそ、どこかでちょっと息抜きをしたり、力を抜いたりするタイミングが必要だと思います。お父さん、お母さんだって休憩してもいいんです。そして困ったらまわりの人に「助けて!」って声をあげたらきっとだれか助けてくれると思います。

私も3人子どもを育てていますが、子どもに育てられているという感覚もあります。子どもは先生なんです。その先生と一緒にいられる時間は思いのほか、長くはないのでこの時間を大事に過ごしてほしいなと思います。

インタビューの前編の話しを含め、相川さんは人との縁をとても大事にしている人だと感じました。子育て中、まわりの人に助けられたからこそ、今度は自分がだれかを助けたいという思いがあるのかもしれません。

相川七瀬さん(あいかわななせ)

PROFILE
1975年生まれ、大阪府出身。1995年11月、シングル「夢見る少女じゃいられない」でデビュー。現在までの売り上げは1200万枚に上る。2025年、30周年を迎え7月からはプロデューサーである織田哲郎氏との全国ツアーが予定されている。2001年に結婚し、現在は3人の子どもの母。2011年に赤米の神事との出会いがきっかけとなり、「赤米」の継承保存活動に携わっている。2024年4月からは國學院大学大学院に進学し、音楽活動と学業を両立している。


相川七瀬さんは2025年11月8日にデビュー30周年を迎えます。アニバーサリーイヤーとなる今年は、1月22日に新曲「恋に落ちた瞬間」をリリース、その後2月に「クレッシェンド」、3月に「I love you too」と、3カ月連続で配信リリースします。ライブやツアーの情報はオフィシャルサイトより。

相川七瀬さんオフィシャルサイト

相川七瀬さんのX

相川七瀬さんのInstagram

●記事の内容は2025年1月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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