【専門家監修】離乳食[完了期]1歳〜1歳6ヶ月ごろ★パクパク食に進めるタイミングは?
1歳を過ぎたら、いよいよ離乳食の総仕上げ!最後のステップに入ります。1歳〜1歳半のころは、咀嚼(そしゃく)の基礎を固める大事な時期。食べる意欲を育てながら、3回食を定着させましょう。今回は、大人に近い食べ方を覚える「1歳〜1歳6ヶ月の離乳食」に進めるタイミングの見極め方をご紹介します。
ステップアップのタイミングは?
★奥の歯ぐきでかんで食べられるようになればOK
口の中に取り込んだものを舌で奥へ動かして、バナナのかたさのものを奥の歯ぐきでかんで食べられるようになればOK。また、スティック状のゆで野菜、食パンなどを前歯でかじり取れることもスタートのサイン。また、このころは立っちができたり、指で小さなものをつまんだりできるようになります。運動機能の発達は、スプーンを口に運んで食べるといった、連続した動作を行うのに大切なこと。自分で食べられる体勢が整った証しです。
1歳~1歳6ヶ月ごろの離乳食へのステップアップは、1歳ごろが目安です。小食の子も、しっかり奥歯でつぶして食べている様子が見られたら、ステップアップしましょう。
[1歳〜1歳6ヶ月の離乳食]進めてOKのサイン4つ
赤ちゃんに次のような変化が見られたら、次のステップに進めるサイン。奥歯でかんで食べる、大人と同じ食べ方の練習を始めましょう。
食べ物を前歯でかじり取って食べられる
スティック状のやわらかくゆでた野菜や食パンなどを、前歯でかじり取って食べることができる。
唇を前後左右上下に動かして食べる
唇を一瞬、ねじるように動かし、左右の頬がふくらむ。この動きができれば、咀嚼の基礎ができたことに。
手づかみ食べが上手に。スプーンへの興味も
自分の手でつかんだり、まだ上手にできなくても、スプーンやフォークで食べ物を口に持っていこうとする。
立っちが上手になるなど、 運動機能が発達してきた
手や指の動きが器用になっていることや、体全体がしっかりしてきていることは、食べる動きを助ける条件に。
こんなときは、まだ9~11ヶ月ごろの離乳食で 練習を!
赤ちゃんが以下のような状態だったら、"パクパク食”にはまだちょっと早いかも。もう少し「9〜11ヶ月の離乳食」で奥の歯ぐきでしっかりかんで食べる練習を続けて。
□口を動かして奥の歯ぐきでかんで食べていない
□まる飲みしている
先に進めるよりも、かむ基礎をつくることが大切。バナナくらいのかたさにして、歯ぐきでか
む練習を続けましょう。
頑張ってきた離乳食も、残り半年ほど。遊び食べや好き嫌いなど悩みも多いころですが、その子に合った食べ方で、1日3回の食事を楽しむことを優先しましょう。(たまひよONLINE編集部)
■参考:『すぐわかる! 離乳食』(ベネッセコーポレーション 刊)より抜粋。情報は書籍掲載時のものです。
初回公開日 2018/10/22
育児中におススメのアプリ
アプリ「まいにちのたまひよ」
妊娠日数・生後日数に合わせて専門家のアドバイスを毎日お届け。同じ出産月のママ同士で情報交換したり、励ましあったりできる「ルーム」や、写真だけでは伝わらない”できごと”を簡単に記録できる「成長きろく」も大人気!
ダウンロード(無料)育児中におススメの本
最新! 初めての育児新百科 (ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ)
大人気「新百科シリーズ」の「育児新百科」がリニューアル!
新生児から3歳まで、月齢別に毎日の赤ちゃんの成長の様子とママ&パパができることを徹底紹介。
毎日のお世話を基本からていねいに解説。
新生児期からのお世話も写真でよくわかる! 月齢別に、体・心の成長とかかわりかたを掲載。
ワンオペおふろの手順など、ママ・パパの「困った!」を具体的なテクで解決。
予防接種や乳幼児健診、事故・けがの予防と対策、病気の受診の目安などもわかりやすく紹介しています。
切り取って使える、「赤ちゃんの月齢別 発育・発達見通し表」つき。