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赤ちゃんがNICU入院を経験したママ・パパの体験談

更新

Ondrooo/gettyimages

赤ちゃんが低出生体重児や早産児でNICUに入院した経験を持つママたちから、今、NICUの入院が決まったり、赤ちゃんが入院中のママやパパに、アドバイスをもらいました。たいへんだったこと、つらかったことを乗り越えた経験があるから、心にしみるコメントが満載です。

外出先でママと赤ちゃんに出会うのがつらかったことも… 赤ちゃんの成長を信じて見守って

MychkoAlezander/gettyimages

「31週の妊婦健診で破水がわかり、そのまま救急車でNICUがあり受け入れてくれる総合病院に運ばれました。幸い赤ちゃんの状態が悪くなかったので、点滴などで陣痛を抑えつつ、赤ちゃんが成長するのを待ち、32週で出産。2000g強の低出生体重児として生まれました。

NICUで赤ちゃんと初めて対面したとき、保育器の中で、点滴やミルクを注入する管をつけた状態でいたため、痛々しく感じました。体が小さく、黒っぽく見えたこともあり、正直触れるのも怖かった。早く産んでしまったことが申し訳なくて、涙が出ました。

生後3日目からはカンガルーケアを行うことができましたが、最初はどう扱っていいかわからず、恐る恐るでした。けれども、日がたつにつれて、だんだんかわいく感じるように。抱っこしているとき、子どもはほとんど寝てばかりでしたが、体温を感じられるのがうれしくて、抱っこしたまま一緒に寝てしまいたい気持ちになったものです。

子どもがNICUに入院している間、つらかったのは、外出中に赤ちゃんを連れているママに出会うこと。私も赤ちゃんを産んだのに、私は一緒にいられない…それは自分が早く産んでしまったから…そう自分を責めてつらい気持ちになりました。また、早く退院して一緒に暮らしたいあまり、面会に行くたび、子どもがなかなか成長しないことに焦りを感じ、面会の帰りのバスで涙が出ることもしばしばでした。

また、早朝深夜にかかわらず、3時間おきにアラームを鳴らしてひとり搾乳するのも、むなしかったです。赤ちゃんがいれば、赤ちゃんが目覚めるタイミングで授乳できるのに…。でもおかげで、その後の母乳の出はとてもよかったのですが…。

晴れて退院し、一緒に暮らせるようになっても、最初はついほかの子と比べてしまい、つらくなることもよくありました。けれども、今では小さく生まれたことを忘れてしまうほど、大きく健康に育っています。成長がのんびりなのも個性。歩くのが遅い方が親はラク!とプラスに考えて育児を楽しんでいます。

今、赤ちゃんがNICUに入院している方、ぜひ赤ちゃんの成長を信じて見守ってあげてください!」(3才5カ月男の子、出生体重:2018g、在胎週数:32週4日)

1000gに満たない体重で生まれたわが子。 今は元気いっぱいに成長し、幸せに過ごしています

「妊娠25週のとき、いきなり大量の出血があり、病院に駆けつけると胎盤早期剝離(たいばんそうきはくり)と診断され、3週間入院ののち、緊急帝王切開で出産となりました。胎盤がはがれた原因は不明ですが、40%もはがれてしまっていて、母子ともに危険な状態だったそうです。

初めて赤ちゃんに会ったときに思ったのは、「小さくてかわいい」ということ。少し動くだけでうれしくて、写真もたくさん撮りました。ですが細くて小さすぎて、両手足に管がいっぱいついていてかわいそうで、涙が出ました。

カンガルーケアができるようになるまで、1カ月半かかったこともあり、感動して泣きそう!と思いました。パパはリラックスして抱っこをしていましたが、私は慣れない抱っこに必死で、結局、緊張で泣くこともできませんでした。けれども赤ちゃんはとっても温かくてかわいくて…さらにいとおしくなりました。

私の退院後も、NICUには毎日通っていましたが、電車とバスを乗り継いでいかなくてはならず、産後すぐの体にはつらい日もありました。また面会時間が限られていたので、一緒にいられない時間も多く、悲しく思うこともありました。でもNICUのスタッフさんは、沐浴の写真を撮ってくれたり、面会時間外の様子を詳しく話してくれたり、よくしてくださいました。ただ、あるとき担当でないスタッフさんに、傷つく言葉を言われてしまい、悲しくなって泣いてしまったことが。そのときは、看護師長さんが話を聞いてケアしてくれました。

結局、NICU、GCUで計4カ月入院。退院後は、大変なことも幸せに感じられるほどうれしかった! 今でもほかの赤ちゃんに比べると、病院に通う頻度が多かったり、成長や発達のスピードが遅かったりはしますが、小さく生まれたことを忘れるくらい元気いっぱいに成長し、幸せな毎日を送っています。」(1才男の子、出生体重:694g、在胎週数:28週2日)

赤ちゃんがNICU入院を経験したママ・パパから、現役ママ・パパにエール!

●まわりの子と比べたりして落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、ゆっくりゆっくり成長してくれます。その感動は、普通に生まれた子の倍以上だと思います。私も「母乳1ccを管から飲むことを始めたのにもうおかゆを食べてる」「あんなに小さかったのにもう歩いてる」と成長のたびに涙しています。(2才7カ月男の子 出生体重:1085g、在胎週数:27週2日)

●ママはどうしても子どもに申し訳ない気持ちになってしまうと思いますが、「早く産んじゃってごめん」ではなく「〇〇週までおなかの中で育ててあげられた」という事実に誇りをもってほしいです。出産して1年たった今,「早く産んじゃってごめん」という気持ちを持っていたことすら、私は忘れています。パパは、赤ちゃんのことで不安なことはNICUのスタッフに何でも聞いてください。その道のプロに気軽に聞けるのは今のうちです。(1才2カ月男の子 出生体重:2090g、在胎週数:33週3日)

●1才半くらいまでは発育や体の成長が遅くて心配だと思います。でも確実に赤ちゃんは成長しているので、ゆっくり育児を楽しんでください。(2才5カ月男の子 出生体重:2150g、在胎週数:35週5日)

●最初のころは、成長に関して不安に思うばかりでした。でも、赤ちゃんは自分が思っているよりもたくましく、生命力にあふれていることを実感しました。今では、少しでも早く対面できたことをうれしく思っています。きっと大丈夫です!(11カ月女の子 出生体重:1226g、在胎週数:30週2日)

●私は、必ず「おはよう。今日も頑張ってくれてありがとう」「また明日、おやすみ。明日も来るから待っててね」と声をかけていました。目をつぶっていても耳からは伝わっているのか、だんだんとピクッと反応したり、手を動かしたりしてくれました。そういう小さなことでも赤ちゃんは安心できて頑張れると思うので、ぜひ試してみてもらいたいです。(1才2カ月男の子、出生体重:902g、在胎週数:27週2日)

●小さく生まれた子は、社会に対する特別な使命を背負って生まれてきたのだと思います! そして、それを受け止められるママ・パパの元へ来てくれたのです。小さかった赤ちゃんが育っていく過程はまさに奇跡。その命の奇跡を感じられることは本当に特別なことだと思います。(5才8カ月男の子 出生体重:905g、在胎週数26週3日)


●ご出産おめでとうございます! 今は喜びよりも不安のほうが大きいかもしれません。でも私は病院の助産師さんに、「赤ちゃんは早くパパとママに会いたくて早く産まれてきたのね」と言っていただきました。子育てを頑張るのは大切ですが、とくにママは頑張り過ぎは禁物ですっ! そしてパパはできる範囲でいいので、ママの体をねぎらってあげてください。きっとパパが思っているよりママは寝不足です(笑)。(1才2カ月男の子、出生体重:1914g、在胎週数34週4日)

●NICUに通うのは想像以上に大変です。でも限られた時間でも、目と目を、肌と肌を合わせることが赤ちゃんを元気にするいちばんのお薬です。赤ちゃんが元気にNICUを退院できる日を信じて頑張ってください。(1才8カ月女の子、出生体重:1587g 在胎週数:35週3日)

●産まれたとき、医師はこれから出るかもしれない後遺症をたくさん話してくるので不安になってしまいますが、必ず出るわけではないので、赤ちゃんを信じて見守ってほしいと思います。わが家は幸いなことに1つも出ていません。退院してからは忙しくなるので、1日くらい面会をお休みしてでも退院前に済ませられること(部屋の掃除とか)は、済ませておくことをおすすめします。(1才女の子、出生体重:1158g、在胎週数:28週6日)

●これからのこと不安があると思います。でも、赤ちゃんは時間がかかっても一つずつクリアしていってくれます。親が心配するよりもずっと赤ちゃんは強いです。そして頑張りやです。できるだけNICUに会いに行って、ほめてあげてほしいです。(1才11カ月男の子、出生体重:1226g、在胎週数:30週1日)

●最初は戸惑いや心配をたくさんするのではないでしょうか。ただ、子どもは私たちの想像をはるかに超えてどんどん成長していくのだと、身を持って感じています。不安な気持ちとうまく向き合って、子どものことを信じていれば、自然と月日は流れます。どうか頑張ってください。(2才2カ月女の子、出生体重:1708g、在胎週数:38週1日)

●ハンディを背負っているからしかたないと思っていても、普通の内容や質問が深く傷つく場合があります。同じ境遇の仲間を見つけてください。自分を責めたりしますし、きれいごとは言えません。有名なあのドラマみたいに立派なママにはなれません。でも、私は普通に産んだことがありませんが、小さく生まれた分、かわいい時期も長いです。必ずいつかは大きくなるので大丈夫です。(2才2カ月男の子、出生体重:1638g、在胎週数:30週5日)

●赤ちゃんが小さく生まれたのは、だれのせいでもないと思います。ママは自分を責め過ぎないでください。同じ1日を過ごすなら、明るく楽しい気持ちで過ごしたほうがやっぱりいいと思います。小さい赤ちゃんも元気にたくましく成長してくれます。育児は大変なことも気がかりも多くありますが、楽しい気持ちで頑張ってください。(3才10カ月女の子、出生体重:2148g、在胎週数:35週5日)

●今ではとっても小さかったこと、心配だったことを忘れてしまうぐらい成長しました。私が住んでいる自治体には、小さく生まれた赤ちゃんの家族のための集まりが月に一度あります。それに行ったことで気持ちがすごく楽になりました。(1才5カ月女の子、出生体重:1744g、在胎週数34週1日)。

●妊娠中は無理をせず、飛行機や安定期以降の旅行、不要な外出は避けて。ニュースでも沖縄のNICUが旅行で来た妊婦の早産により満床がつづき、重篤な赤ちゃんが入院できないと言います。「小さく産んで大きく育てる」は気休めの言葉。早産は赤ちゃんにリスクがあり、NICUに通うのは本当につらい。ママの体重増加を恐れすぎず、栄養をとり、仕事も遊びも減らし、ゆっくり休養して大きい赤ちゃんを産んでほしいです。(7カ月女の子、出生体重:2228g、在胎週数34週6日)

NICUに通った経験のあるママやパパの言葉は、温かくそして頼もしいですね。今、NICUに通っているママ・パパにも、自宅で赤ちゃんと暮らす日をめざして、明るく前向きな気持ちですごしてくださいね。(取材・文:東 裕美、ひよこクラブ編集部)

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