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赤ちゃんの指しゃぶりは止めさせるべき?

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Dariia Pavlova/gettyimages

赤ちゃんの指しゃぶりは、かわいらしい仕草のひとつです。でも、1歳を過ぎてもベビーが指しゃぶりを続けてると、心配になるというママやパパもいるでしょう。「うちの子はいつまで指しゃぶりするんだろう……」という気がかりに医師監修のもとお答えします。

監修医師:山中岳
子供の心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持に、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。
東京医科大学講師としも、次世代の医師の育成に力を入れている。

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指しゃぶりは3歳までなら大丈夫!

結論からいうと、子供の指しゃぶりは3歳までなら心配ありません。

そもそも赤ちゃんは、ママのお腹の中にいる頃から指しゃぶりをしています。妊娠24週目くらいで指をくわえる動きが見られるようになり、32週ごろになると指しゃぶりをしながら羊水を飲みこんだりするんです。
このときの指しゃぶりは、生まれてからママのおっぱいを上手に吸うための練習。吸いダコをつけて生まれてくる赤ちゃんも、たまにいるそうですよ。

生まれてから1歳までの赤ちゃんは、目で見たものを手でつかみ口に運ぶトレーニングをしますが、これは「探索反射」と呼ばれています。また、くわえた指などを反射的に吸おうとするのは「嚥下反射」といいます。これらの反射をまとめて「哺乳反射」といいます。指をしゃぶったりおもちゃをくわえたりするのは、赤ちゃんがおっぱいを得るために重要な本能なんですね。
指しゃぶりするベビーをママとパパは安心して見守りましょう。

やがてつかまり立ちができるようになった赤ちゃんは、体を支えるために手を使うので、自然と指しゃぶりの回数が減っていきます。1歳を過ぎると、おもちゃで遊んだりするほうが楽しくなり、指しゃぶりの頻度はより少なくなります。
3歳頃になると「母子分離」が進み、外でお友だちと遊ぶようになり社会性がつきます。この頃には指しゃぶりをほとんどしなくなります。

だからといって子供が指しゃぶりをしていても、無理やりやめさせる必要はありません。

「小児科と小児歯科の保健検討委員会」の報告によると、3歳頃までの指しゃぶりは特に禁止する必要はないそうです。自然にやめるようになるのを、気長に待ってあげましょう。

3歳を過ぎても指しゃぶりする場合は?

3歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりする場合は、小児科医や小児歯科医、臨床心理士へ相談したうえでの対応が必要になるかもしれません。

ただし、眠いときや退屈なときに行う指しゃぶりは習慣化したものなので、気にしぎてはいけません。
昼夜問わず常に指をしゃぶっている場合は、積極的にやめるようはたらきかける必要があります。しかし、頭ごなしに怒ってやめさせようとしたりしていけません。専門の先生などに相談してみましょう。
頭ごなしに怒ってもやめられるものではありません。すぐにやめさせることは難しい場合が多いですが、子供とのふれあいの時間を大切にして、子供の心を満足させてあげれるように気づかいながら生活するように意識を持ちましょう。
親はゆったりした気持ちで子供に向き合うことが大切です。

3歳児健診では「いつも指しゃぶりをしていますか」という質問があります。指しゃぶりが長引くと、歯並びが悪くなったり口呼吸が癖になってしまうからです。3歳から4歳ごろに指しゃぶりの癖を直してあげれば、まだ永久歯が生える前なので歯列は自然と治りやすいといわれています。

子供が大きくなっても指しゃぶりをやめない場合は、ストレスなど心理的な要因も考えらえれるので、臨床心理士とともに癖を治すことを検討しましょう。

指しゃぶりの代わりにおしゃぶりはNG?

1歳を過ぎても指しゃぶりをするベビーに、“指の代わり”としておしゃぶりを与えるという考え方はあまり勧められません。
指しゃぶりの代わりにおしゃぶりを与えられた赤ちゃんは、おしゃぶりをずっとくわえつづけます。長期間にわたるおしゃぶりの使用は「おしゃぶり誘発顎顔面変形症」を招いてしまうことがあるので気をつけなくてはなりません。

2006年、3歳までおしゃぶりを使用した子供が「おしゃぶり誘発顎顔面変形症」を患ったということで、親によって大手ベビー用品メーカーが訴えられました。
事態を重く見た厚生労働省は「おしゃぶりの長期間の使用によるかみ合わせへの影響について」という項目を母子手帳に追加しています。

子供が指しゃぶりをやめないからといって、おしゃぶりを与えつづけるのはやめたほうがいいでしょう。もちろん、短時間の使用は問題ないので注意しながらおしゃぶりを使用しましょう。1歳を過ぎたら、おしゃぶりを常時使用することはやめ、遅くても2歳半までには中止するようにしましょう。

いずれにせよ、指しゃぶりは赤ちゃんが生きていくため、そして安心するためにも必要な行動です。3歳までは心配しすぎず、ママとパパは見守ってあげましょう。
(文・ムギコ)

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