育休中、やらずに後悔したことは? 仕事復帰後の両立生活をラクにする3つのポイント
今回のテーマは「産後の仕事復帰の準備」についてです。「たまひよ」アプリユーザーの経験談を聞くとともに、キャリアコンサルタントの林碧さんにアドバイスをいただきました。
体力、給料、生活リズム、最新の職場環境などさまざまな心配事が…
最初にみんなの声からご紹介します。
Q:職場へ復帰することに不安を感じていますか?
「復帰は不安ではないが、手当やお給料が不安」(くるちゃま)
「子育てと両立できるか。子どもとの時間が少なくなってしまうのではないか」(まゆ)
「仕事と家事の両立ができるか。育児と家事に専念している現在でも体力の限界。そこへ仕事を追加でできるのか…」(はた)
「仕事を忘れてしまっていそうなこと」(みなみ)
「職場に戻っても仕事を以前と同じようにできるか不安だし、復帰までに保育園に入れることができるかも不安…」(ぽぽ)
「職場が遠いので、保育園で何かあったときにすぐに迎えに行けないことが心配。また会社の中でシステムなどが変わっていた場合についていけるかも心配です」(みなてん)
Q:出産後、職場への復帰のために準備していることはありますか? または、準備しておけばよかったと後悔していることはありますか?
「復帰後の生活の脳内シミュレーション!」(ナッツ)
「まずは生活リズムを整えようと意識しています。朝は苦手ですが、慣らさないと体に負担がかかりそうです」(ちゅん)
「体力づくり!」(むー)
「慣らし保育をしっかりするために復帰を1カ月伸ばし、5月に復帰予定」(ふう)
「今から、決まった時間に子どもを起こして朝食を食べさせている」(あいあい)
「職場で仲よくしている方に、今の職場の雰囲気や気をつけたほうがいいこと、新しい社員さんの性格などを教えてもらっています」(2人のママ)
「教員なので、授業の準備をしっかり済ませておくはずが、終わらせておきたかった半分も準備できたかどうか…。いざ復帰となると服装も生活リズムも今までどおりとはいかず、それらの準備もあり、十分に時間を使えていないです」(ねるママ)
「脳を休みモードから仕事モードに変えないといけないので、パソコンのタイピングでもやっておこうと考えています」(おかちこ)
産後の職場復帰への不安はつきませんね。できるだけスムーズに復帰できるよう、また復帰後に大慌てせずにすむように、準備をしておくといいことはどんなことでしょうか。キャリアコンサルタントの林碧さんに教えていただきました。
復帰後の両立生活をラクにする3つのポイント
<1> 復帰前に知っておきたい「心構え」
みなさんの不安や心配な気持ちはよくわかります。まずは復帰前の心構えからお伝えしましょう。
「以前と同じように働く」を基準にしない
復帰後は、「子どもの体調不良」「送迎」「睡眠不足」「時間制約」などで、以前よりイレギュラーなことが増えるでしょう。
「以前と同じようにできない=能力不足」ではなく、“働く条件が変わった”と捉えることが大切です。
また、「まずはキャリアをつなぐ」こと自体に、大きな価値があることを覚えておきましょう。
「毎日うまく回る」を目標にしすぎない
とくに復帰直後は、「急なお迎え」「発熱」「寝不足」などで、予定どおりにいかないことも多いものです。
大切なのは、“予定が崩れないこと”ではなく、“予定が崩れたあとに立て直せること”。
そのため、「最低限」 「できれば」 「ベスト」 を分けて考えておくことや、自分しか分からない状態にしすぎず、周囲に引き継ぎやすい状態を意識しておくことも大切です。
申し訳なさを抱え込みすぎない
時短勤務や急なお休みで、周囲への申し訳なさを感じる方は非常に多いものです。
ただ、復帰直後は「助けを借りながら回す時期」でもあります。
たくさん助けてもらいながら乗り越え、「余裕ができた時に、次の誰かを助けられる側になれたら」くらいに考えられると、気持ちが少しラクになるのではないでしょうか。
<2> 復帰前に“試しておく”とラクなこと
次に、“事前に試しておきたいこと”を紹介します。
「脳内シミュレーション」だけで終わらせない
実際に、「復帰後の起床時間」「朝の準備」「送迎」「出勤」「帰宅後の動き」などを試してみると、「どこで時間が足りなくなるか」が見えやすくなります。
とくに朝は想像以上に慌ただしくなりやすいため、家族で“試し運用”しておくと安心です。
子どもの体調不良時の動きをパートナーと共有
保育園では、「発熱した翌日は登園不可」となるケースも多く、1週間近く予定が崩れることもめずらしくありません。
そのため、「誰が迎えに行くか」「翌日はどちらが休むか」「連日休みになったらどうするか」などを、事前にパートナーと話しておくと、復帰後の負担感がかなり変わります。
<3> “頼れるもの”は先に準備
最後に、両立を助けてくれるものの準備を紹介します。
支援サービスは「登録だけでも」先に
復帰後は親自身に余裕がなくなるため、必要になってから探すのは大変です。
また、事前登録や説明会が必要なサービスも多く、復帰前に「実際に使える状態」にしておくことが重要。
たとえば、「病児保育」「シッター」「生協」「宅配ミール」「家事代行」などは、今すぐ利用しなくても、登録や情報確認をしておくと安心です。
パートナー側の会社制度も忘れず確認
意外と見落とされやすいですが、「看護休暇」「在宅勤務」「時差勤務」「有休制度」など、自分だけでなくパートナー側が使える制度確認も重要。
また最近は、「シッター補助」「家事代行補助」などの福利厚生がある会社も増えています。
自分だけで抱え込まない体制づくりが大切。
制度確認をきっかけに、「どう負担を分け合うか」をパートナーと話し合えると理想的ですね。
「復帰の準備」といっても、実際に使える状態になっているか、復帰後の生活と同じ状態でシミュレーションしたかなどで、大きな違いがありそうですね。ぜひ参考にしてください。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
林碧さん
PROFILE)
国家資格キャリアコンサルタント、キャリアコンサルティング技能士1級、両立支援コーディネーター。株式会社キャリアイズ 代表取締役。企業人事経験および相談実務経験を活かし、就職・転職相談からライフキャリア形成、育児や傷病など個別事情との両立支援まで、幅広いキャリア支援を行っている。通算6000件以上の個別面談、年間150件以上の研修・講演実績を持つ。特に若年〜ミドル層のキャリア形成支援を得意とし、ウェルビーイングや関係構築の観点も重視。企業向けには、個人支援に加え、管理職育成・定着支援・組織づくり支援なども行っている。小学生2児の母。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2026年5月の情報であり、現在と異なる場合があります。


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