タクシーはもはや必需品!? 急な発熱、雨の日の送迎、子ども一人で習い事......ワーママの賢いタクシー活用術
子育て環境の多様化を背景に、全国のタクシー会社が妊婦さんや親子向けのサービスを拡充。スマートフォン経由でタクシーを簡単に呼べる「配車アプリ」も普及し、タクシーをより賢く、より気軽に生活に取り入れるワーママが増えています。
そこで今回は、今年3月に開催され、大好評を博したイベント「ベネッセ共催 立教大学公開講座 育休復帰準備完璧1Day講座」で話題になったタクシーの賢い使い方と最新サービスをご紹介します!
雨の日の頼みの綱! タクシーアプリで園への送迎も楽々
「わが家では、状況に応じてタクシーをフル活用しています!」と語るのは、自宅から3km離れた遠方の保育園に2才の女の子を預けるOさん。「とくに雨の日の登園が大変なので、あらかじめ各タクシー会社の配車アプリをスマホにダウンロードしておいて、いざというときに自宅にすぐ呼べるようにしています」。
Oさんの住むマンションではタクシーを日常的に使う人が多く、「どこの配車アプリ使ってるの?」などと情報交換しているのだとか。ただ、月曜日の朝は園の荷物が多いにもかかわらず、稼働しているタクシー台数が少ないため争奪戦になることも。「できるだけスムーズに手配できるように、日ごろからドライバーと仲よくしておいたり、その会社のドライバーの交代時間帯を避けて手配するよう心がけています」と教えてくれました。
専門のドライバーが対応する「子育てタクシー®」で育児負担が激減!
ママが専業主婦で、車を所有していて、実家のサポートもあって…というかつての平均的家庭像は、今は昔の話。現在では前出のOさんのように、共働きで、車を所有せず、実家のサポートも期待できず…という家庭が増えてきました。
こうした事情を背景に、妊婦さんや子育て中のママパパの負担を軽減するために、全国のタクシー会社が子育てタクシーの取り組みに力を入れています。「子育てタクシー®」は、「一般社団法人全国子育てタクシー協会」に加盟している会社で、協会主催の養成講座と保育実習を修了したドライバーが運転するタクシーのこと。各社共通で、主に次の4つのサービスを提供しています。
「かんがるーコース」 荷物の多い子連れの外出をサポート。
「ひよこコース」 通園・通学・通塾など、子ども一人でも安心送迎。
「こうのとりコース」 陣痛時に産院に直行するサービス。
「ふくろうコース」 急なトラブルや夜間の発熱などにも対応。
(※利用対象年齢は、各タクシー会社によって異なります)
通院や健診、送迎や買い物への対応のほか、ドライバーが玄関先までベビーカーや荷物を運んでくれるサービスも。さらに、残業で保育園へのお迎えが間に合わないときでも、事前に予約をしておけば、ドライバーが出向き、子どもを指定の場所に送り届けてくれるサービスもあり、子育て世帯のニーズに幅広く対応しています。
また、子どもが夜中に急に発熱して「救急車を呼ぶほどではないけれど…」「車はあるけれど子どもを後部座席に1人で乗せるのは不安……」といった場合でも、子育てタクシーならドライバーの配慮のもと、安心して病院まで連れていくことができます。さらには、「習い事に通わせたいけれど、フルタイム勤務だから送迎は無理。まだ子どもだけでは行かせられないし…」というときの通塾も、子育てタクシーの力を借りれば可能になります。
かつてはタクシーというと、特別な時だけに利用する交通手段という共通認識がありましたが、子育てタクシーなら日々の育児の力強いサポーターになってくれるはず。
他にも、各タクシー会社が、妊娠、出産、育児支援の各種サービスを展開しています。お近くのタクシー会社がどんなサービスを提供しているか、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
一般社団法人全国子育てタクシー協会
http://kosodate-taxi.com/
「ママtomoパパtomoカレッジ 2016年秋1Day講座」9月3日(土)立教大学で 開講!
この記事は、今年3月に開催された「育休復帰準備完璧1Day講座」での座談会をベースに、子育て中のママパパに役立つ内容をご紹介したものです。
「ママtomoパパtomo カレッジ」は、ママになっても学びたい!を実現した新しいかたちのカレッジです。ママがパパといっしょに赤ちゃん連れで大学で学ぶ1日。
(文・たまひよONLINE編集部)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。