1度はチェックしておきたい!食育の絵本5選
好き嫌いや食べ残しなど、我が子の「食育」に頭を悩ませるママパパは少なくありません。
そこで今回は管理栄養士・中村美穂さん監修のもと子どもにやさしく「食べる楽しさ」や「命のありがたさ」を教えてくれる絵本を紹介します。
要チェック!食育の絵本5選
子どもがおいしく楽しく食べるヒントになる絵本を紹介いたします。
『からすのパンやさん 』
カラスの街のパン屋さん一家が、たくさんのパンを焼きます。80種類ものパンを描いた見開きページ「たのしい おいしい パン」を見た子どもはきっと素敵に描かれたパンに魅了されます。絵本のパン屋さんのように、自分でパンを作り、食べてみたくなること間違いなし。
食事嫌いな子どもも、ご飯を食べること、食事を作ることに興味を持ってくれるでしょう。
『おなかのこびと』
君が食べたご飯はおなかの中の小人が食べるんだよ、というストーリーはかわいらしいのですが、とっても教育的な内容になっています。
おなかの中の小人がお腹を空かせたり苦しくなったりしないように、ちゃんとご飯を食べようということを伝えられる絵本。「きみが よく かまなかったり、おんなじものしかたべないと ぶーぶー いって あばれだします」という言葉には大人でさえハッとさせられます。
『はらぺこあおむし 』
食欲に任せて好きなものばかり食べていては美しい蝶々になれないよ、というメッセージが強烈な絵本。
りんごやすもも、イチゴなどをたくさん食べていたあおむしの食欲はとどまることを知らず、やがてチョコレートケーキやアイスクリームなどまでパクパク食べます。しかし食べすぎてしまったあおむしはお腹を壊して泣いてしまいます。そして食べたのは緑色の葉っぱ。シンプルで自然なものがとてもおいしいということにあおむしは気づくのです。
飽食の時代、好きなものばかり食べようとする子に、食べ過ぎや偏食がこわいことだと教えることができ、偏食が多い子にもいいかもしれません。仕掛けの多い絵本なので、目で楽しむことができます。
『きょうのごはん』
大きなお子様にはこの絵本を。この絵本を読めば家族と一緒に食べることの楽しさ、家で出てくるご飯の尊さを子どもは知るでしょう。
絵本の中では、猫の視点で近所の食卓をつぎつぎと覗いていきます。リアルで美味しそうな献立を見れば、子どもたちも自然とつばをごっくんしてお腹を空かせること間違いなし。食事は味だけでなく、目でも楽しめるんだなと子どもも気づくはずです。
『しんでくれた』
「うし しんでくれた そいではんばーぐになった ありがとう うし」という一文が衝撃的かもしれません。「いのちをいただいている」という当たり前でとても大切なことを子どもは学び、食べものを粗末にしないようにしようと思うはず。食べるときは「(大切な命を)いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」と言うのは、命をいただいたことに感謝しているから。食事のあいさつをしない人が多いと言われる昨今、我が子が食べものに感謝できる大人になるために、この絵本は役に立つでしょう。
いかがでしたか。絵本は子どもの心に深く刻まれ、いつまでも記憶に残り、彼らの行動にも影響を与えるでしょう。絵本を通じて食育をすることも、子どもが食事をおいしく楽しく食べる一歩になるはずです!
(文/ムギコ 監修/中村美穂)