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えっ、夏場は母乳の味がまずくなる!?母乳中のママ、ここに注意!

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母乳をなめたことってありますか?母乳の材料はママの血液だということは多くの人が知っている事実だと思いますが、味はあのみんなが知っている「鉄のような!?」血液の味とはぜんぜん違って「炊きたてのごはんのような味」だといわれています。

「白い血液」と呼ばれる母乳。白色になるのは、赤色の血液が乳腺で母乳に作り替えられるときに血液中の栄養分や白血球だけ取りこまれて、赤血球は取りこまれないためです。

炊きたてのごはんの味に似ているとはいっても、かなりうす~い味であるとも言われている母乳ですが、血液が材料であるからこそ、ママの食べたものや体調によって味は微妙に変化します。「ひよこクラブ」の特集記事で、ママが食べたもので味がどのように変わるのかの実験をしたことがあるので、紹介してみます。

男の子(7カ月)を母乳で育てているママの母乳の味を、朝の母乳を基本として比べてみました。
①夜の母乳
②においが強いキムチを食べたあと
③チョコレートを食べたあと
④香辛料の入ったカレーライスを食べたあと
⑤酸っぱいお酢ドリンクを飲んだあと

比べ方は味博士・鈴木隆一先生(株式会社AISSY代表取締役社長)に依頼して「人の味覚を再現した味覚センサー装置」を用いて分析しました。味覚は甘み、塩味、酸味、苦み、うまみの5種類の要素で決まりますが、そのバランスで比べてみたのです。

朝の母乳の味を基本とすると
①「夜の母乳」は、甘みが強く
②「キムチ後」は、甘みがやや強く
③「チョコレート後」は、苦みと塩味がわずかにアップ
④「カレーライス後」は、甘みが少し強く、酸味、苦み、塩味が少し少なく
⑤「お酢ドリンク後」は、わずかに酸味と苦みが多く
という結果になりました。

薄味の母乳のほとんどの味は「うまみ」といわれますが、その「うまみ」についてはあまり変わらなかった結果でした。ちなみに実験に参加してくれた男の子があまり飲まなかったのは③と⑤だったというママからの報告も!

③と⑤は苦み、酸味が他よりほんの少し多く、苦みは毒物、酸味は腐敗の危険を知らせる味覚なので、赤ちゃんが本能的に避けたのかもしれません。赤ちゃんって敏感ですね~。

とはいっても、ほんの少しの差なので神経質になりすぎる必要はなく、一定の味よりも少し変化があったほうが赤ちゃんの味覚が鍛えられていいというくらいに考えてもいいのかも。

ただし、乳腺炎になり、とくに乳房内に乳汁がたまって出にくくなる(うっ滞する)と苦みと酸味が強くなることがわかっています。赤ちゃんに飲ませていけないものではありませんが、できればママにとってもつらい乳腺炎にはならないほうがいいですね。

そう、赤ちゃんが飲みやすい、おいしい母乳を出すためにはママ自身が健康的じゃなくてはダメなんです。
①水分をしっかりとろう
②栄養バランスのいい食事をしよう
③疲れとストレスをためこまずリラックスしよう
④体が冷えないようにしよう
の4つのポイントを守りたいものです。

ますます暑さが本格的になる今、とくに水分補給をしっかりして、そして冷房で体を冷やしすぎないことに注意をして、「炊き立てのごはんような」うまみが多い母乳にしたいですね。
(ひよこクラブ編集部)

参考/ひよこクラブ2014年8月号「母乳の味って毎日変わるの?」
  /ひよこクラブ2013年8月号「母乳の味 実感日記」

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※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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