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子どもが水ぼうそう(水疱瘡) になったらどうする? その症状と治療法

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子どもが保育園や幼稚園などで冬から春にかけてかかりやすい、水ぼうそう。一度かかってしまうと治るまで時間を要したり、きょうだいで感染したり、親としては戦々恐々の病気です。水ぼうそうについて、その症状や治療法など正しい知識を紹介します。

水ぼうそうとは?

水ぼうそうは、水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスの感染によって起こる病気です。生後6カ月ごろからかかりやすくなります。

水ぼうそうにかかると、どんな症状が起こる?

水ぼうそうといえば、真っ先に思い浮かぶのが、かゆみを伴う発疹。虫刺されのようにかゆく、かきこわしてしまうことも。発疹の期間や、水疱(すいほう)・かさぶたへの変化など、症状について詳しく紹介します。

発熱、かゆみを伴う発疹→水疱→かさぶたに

症状の推移や発疹の変化は次のとおりです。

<症状の推移>
37~38度ほどの発熱と同時に、頭や顔、おなかなどに虫刺されのようなかゆみを伴う発疹が現れる

半日から2日ほどで全身に発疹が広がる。口の中やまぶた、陰部などの粘膜にも現れる

<発疹の変化>
軽い発熱があり、かゆみを伴う赤い発疹が出る

2~3日後に粒~小豆大の水疱に

2~3日後に水疱が乾いてしぼむ

黒いかさぶたになってはがれ落ちる

水ぼうそうと手足口病の違いは?

水ぼうそうの発疹は口の中、まぶた、陰部などの粘膜も含めて、全身に広がるのが特徴です。一方、手足口病の発疹はほとんどが手や足、口に見られます。手足口病の発疹は、米粒大の小さな水疱や赤いブツブツ。手のひらや足の裏、ひじ、ひざ、おしりなどにできることもあります。発症初期には水ぼうそうと区別が難しい手足口病もあります。

水ぼうそうはどれくらいで治る?

水ぼうそうは感染力が強いので、病院では別室での診察が必要になります。受診前に電話で発疹の様子を伝えておくといいでしょう。すべての発疹がかさぶたになるまで外出も控えます。発疹ができてから治るまで7日前後かかります。

水ぼうそうにかかる原因と感染経路

水ぼうそうの感染経路には、飛沫(ひまつ)感染や空気感染、接触感染、母子感染(胎内感染)がありますが、空気感染するために感染力はとても強いです。水疱や膿(う)みをもった水疱にウイルスは存在しますが、かさぶたには存在しないので、かさぶたに触れても感染することはまずありません。ワクチンの定期接種化によって、幼児でかかるケースは減っていますが、定期接種になる前の世代に未接種の人が多いため、患者と接触することで乳幼児が感染する可能性はあります。

水ぼうそうの潜伏期間

水ぼうそうの潜伏期間は意外と長めなので、注意が必要です。

水ぼうそうの潜伏期間は? きょうだいにも感染する?

潜伏期間は、約2週間です。人にうつしやすいのは、発疹が出る1日前から、発疹が全部かさぶたになってしまうまでです。きょうだいがかかるとほとんどがうつりますし、年齢が高くなってからかかったほうが症状が重くなりやすい傾向があります。

水ぼうそうの流行時期

水ぼうそうが流行する時期は、冬から春です。例年、春先に流行のピークを迎えることが多いですが、過去には12月に大流行したことも。一年中かかる可能性があるので、注意しましょう。ワクチンの普及で流行はかなり小さくなっています。

水ぼうそうの治療法

水ぼうそうにかかったときの治療法について紹介します。

対症療法

ひどいかゆみがあるときやかきこわして化膿したときは、抗ヒスタミン薬や抗菌薬の飲み薬や塗り薬を処方されることが多いでしょう。

対ウイルス療法

水疱が1つか2つ程度では判断がつかないこともありますが、発疹が出て24時間以内に抗ウイルス薬のアシクロビルの服用を始めると、発病しても症状が軽く済みます。発疹に気づいたら、早めに受診しましょう。

水ぼうそうの予防法

水ぼうそうを防ぐためにも、1才を過ぎたら予防接種を受けましょう。予防接種をしていても感染することがありますが、多くの場合は軽症で済みます。2014年10月からは1才以上3才未満児に対して定期接種となり、2回接種するようになっています。定期接種対象年齢外の人でも任意で受けられるので、ワクチン未接種でかかったことのないきょうだいや親は、受けておくと安心です。とくに妊娠中は重症化しやすいので、注意が必要です。

水ぼうそうのホームケア

水ぼうそうにかかってしまったら家ではどうすればいい? ホームケアについて紹介します。

食べ物

口の中に水疱ができると痛いので、食べるのを嫌がることもあります。酸っぱいものや刺激のあるものは避け、のどごしのいいやわらかいものを与えるといいでしょう。また脱水症状にならないよう、こまめに水分補給をしましょう。

おふろ

症状が出ている間は、体をやさしく洗い清潔を保つように心がけましょう。湯船で温まるとかゆみが増すので、シャワーにしておきましょう。

肌のお手入れ

水疱をかきこわすと、あとが残ったり、傷口から細菌が入って化膿したりすることがあります。つめは短く切っておきましょう。

登園

10日前後で、発疹が全部かさぶたになります。かさぶたになってから登園しましょう。

もう一度、病院に行ったほうがよい場合

ごくまれですが、合併症を起こす場合があります。以下のこと以外でも、気になることがあれば、受診しましょう。

発熱が下がらない、元気がないときは再受診

アトピー性皮膚炎で皮膚の状態が弱くなっている場合は、発疹がひどくなったり、二次感染を起こしやすくなります。また、肺炎(はいえん)や気管支炎(きかんしえん)、まれに脳炎(のうえん)や髄膜炎(ずいまくえん)などの合併症を起こすこともあります。熱が3~4日たっても続く、ぐったりして元気がない、水疱が化膿して広がっている場合は、再受診しましょう。

まとめ

発疹がかさぶたになるまでは非常に感染力が強く、登園や登校禁止、外出もままならない水ぼうそう。万が一かかったときに重症化しないためにも、予防接種はスケジュールをきちんと守って受けておきたいですね。大人も感染することがあるので、気をつけましょう。
(取材・文/ひよこクラブ編集部)

監修
横田俊一郎先生
横田小児科医院院長。東京大学医学部付属病院小児科、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)小児科部長などを経て、1993年に開業。ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けていらっしゃいます。

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