【医師監修】赤ちゃんの感染症 水ぼうそう・水痘の症状とケア
ウイルスや細菌が赤ちゃんの体に入り込み、発熱、せき、鼻水、発疹などを引き起こす感染症。「水ぼうそう」は、虫刺されのような発疹が現れ、ひどいかゆみが伴う発疹です。生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃんが、かかりやすい病気の症状やホームケアをまとめました。
赤ちゃんの水ぼうそう・水痘(すいとう)って?
虫刺されのような発疹が現れ、ひどいかゆみが。かきこわしてあとが残らないように気をつけて。
水ぼうそう・水痘の主な症状
・発疹
・発熱
・かゆみ
水ぼうそう・水痘になりやすい月齢・年齢
生後6ヶ月~
水ぼうそう・水痘になりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの水ぼうそう こんな病気
水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって起こります。37~38度ほどの熱と同時に、頭や顔に虫刺されのようなかゆみを伴う発疹が現れ、半日から2日ほどで全身に広がります。発疹は口の中、まぶた、陰部などの粘膜にも広がり、やがて米粒〜小豆大の水疱になります。水疱は2~3日後には乾いてしぼみ、黒いかさぶたになってはがれ落ちます。
水ぼうそうは感染力が強いので、病院では別室での診察が必要となります。電話で発疹の様子を事前に伝えましょう。すべての発疹がかさぶたになるまで外出も控えて。発疹ができてから10日前後で治ります。
★かゆみがある発疹が全身に広がります。予防接種をしても感染することがありますが、ほとんどの場合は軽症で済みます。
かゆみを伴う発疹が、水疱、かさぶたに変化
水ぼうそうの症状の経過
赤ちゃんの水ぼうそう 治療&ホームケア
かゆみがひどいとき、かきこわして化膿したときは、抗ヒスタミン薬や抗菌薬の飲み薬や塗り薬が処方されます。水疱が1つか2つ程度での受診では診断がつかないこともありますが、発疹が出て24時間以内に抗ウイルス薬のアシクロビルの服用を始めると、発病しても症状が軽くて済むので、発疹に気づいたら早めに受診しましょう。
水疱をかきこわすと、あとが残ったり、傷口から細菌が入って化膿したりするので、つめは短く切っておきましょう。シャワーを浴びて、体はやさしく洗い、清潔を保ちます。また、1歳を過ぎたら予防接種を受けましょう。予防接種をしても感染することもありますが、多くの場合は軽症で済みます。
代表的な薬
・抗ヒスタミン薬(ポララミンなど)
・非ステロイド系抗炎症薬入り塗り薬(スタデルムなど)
・かゆみ止め(カチリなど)
●イラスト/ヌガトモコ
■赤ちゃん 感染症
・突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
・インフルエンザ
・はしか・麻疹
・水ぼうそう・水痘(すいとう)
・おたふくかぜ・流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)
・風疹(ふうしん)
・りんご病・伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)
・RSウイルス感染症
・ヘルパンギーナ
・手足口病(てあしくちびょう)
・アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)・プール熱
・溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。
初回公開日 2019/6/11
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