【医師監修】赤ちゃんの健康を守るため予防接種を受けましょう 【0~1歳】 赤ちゃんの予防接種のスケジュール

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赤ちゃんの健全な成長のために予防接種は欠かせないもの。その意味や内容をよく理解して、積極的に受けましょう。
【記事監修】
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長
Profile
2005年より現職。専門各科と連携しながら、総合診療科で治療に努めていらっしゃいます。
なぜ赤ちゃんに予防接種を受けさせるの?
赤ちゃんの健康を守るとともに病気を流行させないために必要です
ママからもらう免疫は、時間の経過とともに失われます。それからは赤ちゃんが自分で免疫をつくって病気を予防しなければなりません。その助けとなるのが予防接種です。
予防接種の対象となる病気は、赤ちゃんがかかると重症化したり、まれに重い後遺症が残ったり、最悪の場合は死に至ることもある怖い病気です。
予防接種で免疫をつくれば、病気の発症を抑えることができ、もし発症しても軽く済ませることができます。
一人一人が確実に予防接種を受ければ、まわりに病気を流行させる心配もありません。まずはママやパパが予防接種についてよく理解しましょう。そしてかかりつけ医と相談しながら、積極的に受けましょう。
赤ちゃんの予防接種は、どんな受け方があるの?
種類と受け方はそれぞれ2つずつ
定期接種と任意接種
定期接種は、国や自治体が「受けるように努めなければならない」と強くすすめている予防接種で、決められた期間内なら無料で受けられます(期間を過ぎると自費になります)。
任意接種は希望する人が受ける予防接種。費用は自己負担となりますが、赤ちゃんが重症になる可能性がある病気なので、なるべく受けましょう。
集団接種と個別接種
集団接種は、定期接種の中で市区町村ごとに決められた日時と場所に集まって受ける予防接種です。個人に通知がない市区町村では、広報紙やホームページなどで通知されることもあるので注意して。
個別接種は、かかりつけ医などで個別に受ける予防接種。赤ちゃんの体調で日程が決められます。予約が必要な場合もあるので事前に問い合わせて。
赤ちゃんの予防接種、副反応が心配…
ほとんどが軽い症状です
副反応は、体がワクチンに反応して起こる症状のうち、予期していなかったものをいいます。予防接種は、病原性をなくしたり弱めたりしたワクチン(生ワクチン)や、毒性をなくしたワクチン(不活化ワクチン)を体に入れることで、免疫をつくろうとするものですから、体が反応して何かしらの症状が出るのはごく自然なことです。
たとえ発熱や発疹(ほっしん)などの症状が出たとしても、ほとんどが軽く、数日で自然に回復するものですから、過剰に心配する必要はありません。ただ、赤ちゃんの体質などによって、ごくまれに高熱や局所のひどい腫れ、けいれんなどを起こすこともあります。その場合は、接種を担当した医師を受診しましょう。
初回公開日 2017/8/1
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