【新生児のお世話】赤ちゃんにうまく母乳を与える5つの手順を助産師が解説
生後まもなくの母乳育児は、赤ちゃんも“うまく吸えない”し、ママも“うまく与えられない”ことがほとんど。でも、基本の手順やコツをしっかりつかめば、スムーズに進みます。母乳育児を軌道にのせたいママ必見の5つの手順を、助産師の岡本登美子先生に伺いました。
赤ちゃんもママもラクな姿勢でトライして
授乳は、ママが飲ませやすい&赤ちゃんが飲みやすい体勢で、リラックスしながらしたいお世話。授乳中に腕が痛くなったり疲れやすかったりするなら、姿勢や抱き方に原因があるのかも。なるべく前かがみにならないように心がけると、比較的ラク。授乳クッションを使ってみるものいいでしょう。赤ちゃんの顔を見ながら進めてください。
STEP 1:赤ちゃんを抱っこする
抱っこして、顔を乳房に向かせます。おっぱいがたくさん出るママは、赤ちゃんの頭を乳首より上にすると、飲みすぎ防止になります。
STEP 2:乳輪部まで、しっかりくわえさせる
ママの乳房を少し持ち上げるようにすると、赤ちゃんが乳首をくわえやすくなります。乳輪部までしっかりくわえさせるのが基本です。乳房で赤ちゃんの鼻をふさがないように注意して。
STEP 3:反対側の乳房も吸わせる
1回の授乳では、前半の母乳は薄く、後半には濃い母乳が出ます。赤ちゃんは、初めクチュクチュと素早く吸い、だんだんゴクンゴクンとゆっくりしたリズムに。それが終わったら、乳房を交代します。
STEP 4:赤ちゃんの口をそっと乳首からはずす
授乳中には、乳首をくわえたまま、赤ちゃんが寝てしまうことも。無理に離すと乳首が傷つくので、赤ちゃんの口の端に人さし指を入れて、ゆっくり離すのがコツです。
STEP 4:げっぷをさせる
たて抱きにして背中を軽くたたくか、上下にさすってげっぷをさせます。
「肩に抱き上げる」
「頭を少し高くして横向きに寝かせる」
などの方法も。でも、出ないときもあります。
赤ちゃんもママも不慣れなうちは、乳頭トラブルが起きたり、ミルクをたすことも少なくありません。でも、基本の手順に沿って続けるうちに、母乳育児が軌道に乗る親子は多いです。乳房の痛みなどのトラブルでつらいときは、自己判断せず、母乳外来などに相談することをおすすめします。(イラスト・小西優子 文・ひよこクラブ編集部)
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)