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【医師監修】赤ちゃんの”生まれつきのおなかの病気”胆道閉鎖症・ヒルシュスプルング病を小児科医が解説

yacobchuk/gettyimages

おなかの病気には、内臓のつくりが原因となる、生まれつきの病気が2つあります。男の子に多いとも言われているもの、女の子に多いと言われているもの、それぞれどのような病気なのか、小児科医の山中龍宏先生に教えてもらいました。

【記事監修】

緑園こどもクリニック 院長

山中龍宏 先生

Profile

1974年東京大学医学部卒業。同小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長を経て99年から現職。NPO法人Safe Kids Japan理事長など。

参照/Safe Kids Japanホームページ、『事故防止ハンドブック』(消費者庁)

白っぽい便が特徴で早期治療が重要【胆道閉鎖症】

胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)は、生まれつき胆道がふさがっている、あるいは生まれてしばらくしてからふさがってしまったため、胆汁(たんじゅう)が十二指腸まで流れず、肝臓にたまってしまう病気です。女の子は、男の子の約2倍の頻度で発症するといわれています。

どんな症状?

新生児の生理的黄疸(せいりてきおうだん)の時期を過ぎても黄疸が軽くならず、生後1ケ月前後から緑がかった黄疸に変化していきます。胆汁がうんちに排出されないために、うんちの色は薄く、クリーム色から白色になります。赤ちゃんがいつもと違う色のうんち、気になる色のうんちをしたときは、母子健康手帳の便色カードを使用して、よく見比べてみましょう。尿は濃い黄色から茶褐色に変化していきます。症状が進んでいくと、肝臓が腫れて腹水(ふくすい)がたまり、おなかがふくれることがあります。

かかってしまったら?

早期発見が重要で、発見が遅れると肝硬変(かんこうへん)に進行することもあります。超音波検査などで診断がついたら、生後60日以内に肝門部(かんもんぶ)と小腸をつなぐ手術が必要です。それでも黄疸が改善されなければ、肝臓移植手術が必要になります。

うんちを体外に出せず便秘になる【ヒルシュスプルング病】

ヒルシュスプルング病は、生まれつき肛門から近い腸壁(ちょうへき)の神経細胞がないために起こる病気です。女の子より男の子に多く見られます

どんな症状? 治療は?

腸の内容物を送る運動ができず、便秘が1週間から10日ほど続きます。おなかがふくれる、おっぱい・ミルクを吐くなどの症状が出ます。腸粘膜検査で異常が出れば、手術をすることがあります。

おむつ替えのときに、うんちの状態やおなかの膨らみ具合を確認するなど、赤ちゃんの様子を習慣的にしっかり見ることで、早期発見につながりそうですね。気になることがあれば、医師に相談してみましょう。(文・ひよこクラブ編集部)


■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)

初回公開日 2018/09/08

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