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新生児の便秘はなぜ起こる?「原因」と「解消法」を徹底チェック

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ArtTim/gettyimages

新生児の赤ちゃんは平均して1日に5〜7回程度、水っぽいウンチをするといわれます。にもかかわらず1日1〜2回しかしない、まる1日ウンチが出ない!となると、ママは不安になりますよね。でも、実は新生児は個人差が大きく、排便が2日に1回の赤ちゃんもいます。また、新生児でも便秘になることもあります。新生児の赤ちゃんの便秘の見極め方と解消法をご紹介します。

新生児〜生後1ヶ月の赤ちゃんの「便の変化」を知っておこう

生後48時間以内に出すウンチを「胎便(たいべん)」と言います。赤ちゃんが胎内にいたときや生まれるときに飲み込んだ羊水や腸管の分泌物、胆汁(たんじゅう)色素、脂肪、コレステロールなどが主な成分です。粘りけがあって無臭で、緑がかった黒色をしています。

生後2〜4日目ごろ

母乳やミルクによる黄色いウンチと黒緑色の胎便の入り混ざったウンチが出て、しだいに黄色みが強くなっていきます。これを「移行便(いこうべん)」と言います。
胎便がすべて排出され、母乳やミルクを十分に飲むようになると、黄色から茶色の便の中に白いツブツブが混ざった「顆粒便(かりゅうべん)になります。白いツブツブは母乳やミルクの脂肪が腸の中でカルシウムなどのアルカリ成分と結合して固まったもので、この時期の正常なウンチです。

生後5日以後

母乳の場合はやまぶき色のような黄色、ミルクの場合は薄めの黄色になっていきます。ときどき緑色のウンチが出ることがありますが、これは胆汁色素が腸内で酸化したためで、赤ちゃんの機嫌がよく、食欲があれば心配いりません。

排便の回数

新生児期のウンチは水のように緩く、1回に出る量も少量です。1日に10回以上排便することもありますが、個人差が大きく1〜2日に1回程度の赤ちゃんもいます。
生後1ヶ月くらいになると、腸内の環境が少し整ってきて排便の回数が減ってきます。と言ってもまだまだウンチは緩くて水っぽく、量も少なめです。回数も個人差があります。

母乳とミルクの違い

母乳はミルクに比べて乳糖が多く含まれているため、腸内のビフィズス菌が活性化されて排便が促されます。そのため緩いウンチになりやすく、回数も多くなる傾向があります。
ミルク育児の赤ちゃんのウンチは母乳育児の赤ちゃんに比べてややかためで粘りけがあり、回数も少なめです。

便秘かどうか判断するにはココをチェック!

新生児の赤ちゃがまる1日排便がないからといって、必ずしも便秘とは限りません。まずは便秘かどうかを判断するために、以下の点を確認しましょう。

何日くらいウンチが出ていないか、ウンチの状態はどうか

ポイントは普段とどのくらい違っているか、急に大きく変化していないかです。日ごろから赤ちゃんのお世話の記録ノートやアプリなどで、排便の回数やかたさを記録しておくと比較しやすく便利です。
排便が1〜2日に1回でもスムーズに出ていて、水っぽいウンチで量もだいたい一定しているなら、その子のリズムと考えていいでしょう。

排便時に苦しそうか、ひどいおむつかぶれがないか

排便のペースには個人差があるので、何日出ていないかよりも、ウンチを出すときに顔をこわばらせて苦しそうにしていないか、 肛門が切れていないか、などのほうが重要です。

生まれて間もない小さな赤ちゃんにとって「自分でウンチを出す」というのは、慣れない難しい行為です。排便の際に赤ちゃんが顔を真っ赤にしてうなったり、泣き声を出していることがありますが、これは全身に力を入れて頑張っているため。それでも、上手に出せなくて便秘になってしまう場合があります。

また、おむつかぶれがひどくて痛みがある場合には、新生児でも排便を我慢してしまうことが。排便の我慢を繰り返すと、便の水分が少なくなってさらに出にくくなってしまいます。

授乳量は他りているか、体重は増えているか

新生児の便秘の原因として多いのが、授乳量がたりていないケースです。ミルクや母乳の量がたりないと腸に十分な水分が供給されず、便秘が起こる場合があります。
母乳の場合は赤ちゃんがどれだけの量を飲んでいるかがわかりづらく、気づかないうちに授乳量が減っている場合があるので気をつけましょう。

《新生児の赤ちゃんのこれって便秘? チェック項目まとめ》
■何日くらいウンチが出ていないか、ウンチの状態はどうか
■排便時に苦しそうか、ひどいおむつかぶれがないか
■授乳量はたりているか、体重は増えているか

新生児の赤ちゃんの「便秘で受診のタイミング」

普段より多少便の回数が減っていても、赤ちゃんが元気で機嫌がよく、食欲もあれば様子を見て大丈夫です。ただし、以下のような場合は受診することをおすすめします。

・生後1ヶ月前後で授乳すると吐く
・1週間以上便秘が続いている
・いきんでいるのに、ウンチが出ずに苦しそう
・ウンチをするのを嫌がって泣く、苦しそうにうなっている

受診の際には授乳の量と回数などに加え、以下のことを先生に伝えるようにしましょう。
・ウンチの回数と状態
・おならが頻繁に出ているか
・ウンチの写真を撮れる場合は、写真を見せる
・ゲップは上手に出せているか
・最後のウンチの状態はどうだったか
・機嫌の善しあしや食欲はあるか

新生児の便秘から考えられる「病気」とは?

新生児の慢性的な便秘の原因には、肛門や腸、神経などに何らかのトラブルがあるケースもあります。便秘から考えられる主な病気を知っておきましょう。

ヒルシュスプルング病

消化管の動きを制御する力を持っている腸の神経節細胞が生まれつきないために、重い便秘症や腸閉塞(ちょうへいそく)を起こす病気です。緑色っぽい汁を吐く、慢性的な頑固な便秘がある、お腹が張る、便秘のあと悪臭のする泥状の下痢をするなどの症状が現れます。重症だと産院で発見されますが、腸の欠損部分が短い場合などは単なる頑固な便秘として見逃されることもあります。

肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしよう)

胃の出口にあたる幽門(ゆうもん)という部分の筋肉が異常に厚くなり、胃の出口が狭くなるため、おっぱいやミルクが十二指腸(じゅうにしちょう)にうまく流れず、逆流して吐いてしまいます。生後1ヶ月以内の、とくに男の子の赤ちゃんに多くみられる病気です。

それまではよくミルクやおっぱいを飲んでいた赤ちゃんが、生後2〜3週間ごろから授乳後に吐くようになります。最初はたまに口の中にあふれる程度ですが、徐々に回数が増え、授乳直後に噴水のように勢いよく吐くようになります。結果として便が少なく、便秘のようになることが。この病気のあかちゃんは、体重が増えないか、減少する傾向にあるのが特徴です。

便秘のときのホームケア 新生児に「浣腸」しても大丈夫?

StockPlanets/gettyimages

新生児の赤ちゃんが便秘のとき、どうすれば解消してあげられるのか悩みますよね。便秘は放っておくのがいちばんいけません。以下を参考にホームケアをしてあげましょう。

【水分補給】授乳量をよくチェック

便秘の場合はこまめに水分補給をするのがケアの基本ですが、新生児の赤ちゃんは基本的に母乳やミルクで水分は十分にたりています。便秘の時は授乳量が不足しないように気をつけましょう。

母乳は授乳量がわからないので、赤ちゃんの体重をこまめにチェックすることが大切です。体重がなかなか増えない場合はたりていない可能性が。かかりつけの小児科医に1回の授乳量を調べてもらい、対処法を相談してみましょう。
お母さんの食事内容も影響するといわれています。魚だけ、野菜だけなど、何かに偏った食事をせずにバランスのよい食事を心がけましょう。水分もしっかりとることが大切です。

【おむつかぶれ】ひどく赤い、皮がむけている場合は受診を

おむつかぶれがある場合は、まずそれをしっかりケアすることが大切です。多少赤くなっている程度なら、こまめにおむつ替えをして、清潔にしてあげれば大丈夫です。

おしりに汚れが残っているとかぶれの原因になりますが、おしりふきでゴシゴシこすると、かえって汚れを皮膚にこすりつけたり肌を傷つけてしまいます。また、市販のおしりふきが肌に合わない赤ちゃんもいます。
おしりが汚れた場合は座浴やシャワーで丁寧に洗いましょう。プラスチックの容器にぬるめの湯を入れ、ピュッとおしりにかけて、オムツの上で流しておしりを洗うのでも大丈夫です。
その後、やわらかい布で軽く押さえるようにして水気を取り、おしりをしっかり乾かしてからおむつを替えると効果的です。

ただし、おしりが痛々しいほど赤い、皮がむけたようになっている、なかなか治らない、だんだんひどくなるなどの場合は小児科を受診しましょう。

【マッサージ】「の」の字を書いて腸を刺激します

朝起きたときや沐浴のあとに、おへそのあたりに手のひらをあてて、「の」の字を書くように赤ちゃんのお腹をマッサージしましょう。腸が刺激されてウンチやおならが出やすくなります。ただし、新生児期の赤ちゃんの体はデリケート。強く押しすぎないように気をつけましょう。

【綿棒浣腸】綿棒を2 cmほど入れて回す、がコツ

ウンチが出なくて苦しそうな場合は綿棒浣腸をします。まず、綿棒を肛門に入れるときの目安となるように、綿棒の先から2 cmくらいのところに印をつけます。綿棒の先にベビーオイルをつけ、2cmほど肛門に入れて浣腸をします。
入れたら肛門を広げるように、やさしく綿棒をぐるっと回すのがコツです。綿棒を入れすぎないように注意しましょう。
ウンチが肛門から顔を出したら、おしりふきで便をふき取るようにしながら肛門を軽く刺激すると、より出やすくなります。しばらくやっても出ないときは、少し時間を置いてやってみてもいいでしょう。

新生児に綿棒浣腸をしても、ゴシゴシと強くこすったりしなければとくに問題はありません。ただし、ドラッグストアなどで市販されている浣腸剤を使うのは絶対にNGです。浣腸をしたい場合は小児科を受診し相談しましょう。

先輩ママの相談に学ぶ!「たまひよ便秘Q&A」

「たまひよnet」には新生児の赤ちゃんの便秘に悩むママたちから、いろいろな相談が寄せられています。その一部をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

Q 朝以外はウンチしない!

生後25日の赤ちゃんです。新生児はウンチを1日数回すると聞いていますが、うちの赤ちゃんは朝に大量にウンチをする以外は日中しないんです。出ているので便秘ではないと思うのですが、大丈夫でしょうか?

A 母乳やミルクをよく飲み、機嫌がいいなら大丈夫
新生児は便の回数が多いのが一般的ですが、個人差も大きいので1日1回でも、母乳やミルクをよく飲み、機嫌がいいようなら便秘ではなく、なんら問題ありません。便の回数が多い子でも生後1ヶ月をすぎると便の回数が減ってくることが多く、中には1週間近く出なくなる子もいます。栄養の吸収がよくなり便の量が減ること、まとめて出すようになることで回数が減るのでしょう。心配せずに見守ってあげてください。

Q 真っ赤な顔でいきみます

ゆるゆるのウンチなのに、いつも真っ赤な顔をしていきんでいます。どうしてですか?便秘なの?

A いきむ原因はウンチだけとは限りません
小さい赤ちゃんが物音に反応して、真っ赤な顔をして体をこわばらせることはよくあります。また、眠っている状態と起きている状態の中間ぐらいのときにも、よく真っ赤な顔をしていきみます。いきむ原因はウンチというよりは、こういったことと関係があるのでは? 生後3~4ヶ月には治りますから、心配いりません。

Q おならをよくして苦しそうにもがく

生後27日の女の子です。ゲップがうまくできず、おならをよくしますが、苦しそうにもがいたり大泣きすることがあります。便も毎日1回綿棒で刺激しないと出ないため、おっぱいがたりてないのかとミルクを多めに与えています。ミルクは吐くこともないので、このまま目安より多くミルクを与えても問題ないでしょうか?

A 授乳量は体重や尿の回数なども併せて総合的に判断して
ゲップが出にくいとのことですが、その分おならで体外にガスを出しているのでしょうね。2、3日便が出なくても、ミルクを吐いたり苦しそうにしていなければ様子を見て大丈夫です。肛門の刺激も効果的ですが、お腹を「の」の字を書くようにマッサージしてあげるのもよいですね。
おっぱいの不足感も感じられているようですが、赤ちゃんの体重の増えはどうでしょうか。おしっこの回数はいかがでしょうか。それらを総合的に判断して、おっぱいがたりているのか判断しましょう。
おっぱいだけで栄養がたりないようなら、ミルクで補足するのも大切なことです。ただ、ミルクを必要以上に飲みすぎると消化するのに負担がかかり、便秘が悪化したり、苦しくて泣くこともあります。できればミルクの量は増やさずに、母乳の回数を増やすようにするとよいでしょう。

Q 自力で排便できないのが不安です

生後3週間の男児の新米ママです。お産入院中は、12時間以上ウンチが出ないと綿棒浣腸をしていました。退院後も、まる1日ウンチが出ないときは綿棒浣腸をしています。お腹をマッサージしてもあまり効果は実感できません。自力でほとんど排便できないことに不安を感じています。綿棒浣腸は毎回してもいいのでしょうか?

A 試しに綿棒浣腸をいったんお休みして
食欲があり、体重も順調に増えているなら便秘ではなく、それが赤ちゃんのリズムなのかもしれません。
綿棒浣腸は毎日しても構いませんが、もしかしたら綿棒浣腸をしなくても翌日にはウンチが出るのかもしれません。試しに綿棒浣腸をやめてみてはどうでしょう?
しばらく様子を見て1週間排便がない、排便時に赤ちゃんがつらそう、お腹にガスがたまって苦しそうなどの場合は、便秘の可能性があるので小児科を受診しましょう。

Q&Aは全て「たまひよプレミアム」より転載。ほかのQ&Aを見るにはこちらをクリック

まとめ
ウンチは健康のバロメーターですが、それ以前に、新生児の赤ちゃんにとって毎日がウンチをするトレーニングの日々。それだけに、うまくできるときもあればダメなときもあり、また、変化も大きいもの。もし便秘になっても、それが将来に影響することは絶対にありません。
赤ちゃんの排便のリズムをよく観察して、何かあったときにはお医者さんに伝えられるようにしておくと安心ですね。
(取材・文/かきの木のりみ)

監修
Profile:片岡正 先生(かたおか小児科クリニック院長)
1978年信州大学医学部卒業。東京大学医学部小児科、都立府中病院小児科、日本赤十字社医療センター小児科などを経て、1996年に神奈川県川崎市にて「かたおか小児科クリニック」を開設。NPO法人「VPDを知って子どもを守ろうの会」理事。

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