「あのます」と「三日人口」で字がキレイになる! 意外と多いママの手書きシーン対策
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出生届に始まり、予防接種の問診票、入園の願書、上履き、体育着の記名などなど……。
パソコン全盛期の時代とはいえ、ママになったからこそ増える、
手書きのシーンはいっぱいありますよね。
子どもが生まれたからこそ、子どもたちのためにも、
自分のためにも、字がキレイに書けたら……。
今回はそんなママたちのために、
字がキレイに書けると、どんないいことがあるのか。
そして、とっておきの美文字練習法について日本書道教育連盟師範の高宮暉峰先生に伺いました。
高宮 暉峰
日本書道教育連盟 師範
書道のはな*みち 主宰 https://hana-michi.com/
著書に、
『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』(日本実業出版) 『悪筆セラピー』(幻冬舎)他多数。
プライベートでは二児の母。
意外と見られてる? シーン別ママたちの字
長男が幼稚園に入園して間もなくのこと。
「ねぇ、髙宮さんのお子さんの上履き、キレイに名前が書いてあるのねー!」
玄関の靴箱にならんだ園児たちの上履きには、
おうちの人が書いたそれぞれのお子さんたちのお名前がズラリ。
「よくあんな、かかとの狭いところに、キレイに書けるわねぇ」
そんなところを見られているなんて!
どんな持ち物にも、必ず記名しなくてはならない園生活では、
否応なしに、手書きの文字が目に入ります。
その後、ママ友から依頼された上履き記名特訓のレッスンを開催しながら、子どもが生まれて、手書きのシーンが増えたからこそ、やっぱりママたちも字がキレイに書けたら嬉しいということを実感しました。
他にも、うちの子が通った幼稚園では、子どもが欠席した場合、後日、欠席届を事務室に提出する必要があったのですが、もちろん手書き。またハンカチなどにうっかり記名を忘れて、先生から「お名前お願いします」と言われ、目の前で書くことも。
このように、ママが字を書くシーンは意外と多いものです。
字がキレイなママは得をする!3つの理由
字がキレイに書けるといいことだらけですが、
大きなメリットは3つあります。
1 信頼される
「字は人なり」というように、字にはその人自身の人柄や性格が表れます。それは、手書きというものが、脳の中にあるイメージを、手を通じて表現されているからです。
だから、字がキレイなママ=性格もいい!と思ってもらえることが多く、キレイな字を書くだけで、自分の良さが自然に広まり、ママ友さんはもちろん、先生や義両親からも、どんどん信頼度がアップしていきます。
2 人間関係が円滑に
字がキレイに書けると、お手紙を書きたくなることも多いはず。帰省のお土産を渡すとき、借りたお洋服を返すとき、などかわいい一筆箋や、付箋に一言添えられるママはとっても素敵!!
直接、口に出して言われるのも嬉しいものですが、手紙だと後から見返したり、保存しておくこともできるので、受け取った時の嬉しさを、後から再び感じることができます。
手書きの基本は、気持ちを伝えること。
そんな気遣いができるママは、コミュニケーション上手なので、どんどん人間関係もスムーズになっていくでしょう。
3 自分を好きになる
手書きの字は、自分の心を映す鏡。
自分で書く字が、とってもキレイだと、それを見ている自分も
良い気分になり、どんどん自己肯定感、自己重要感が高まります。
字がキレイに書けるということは、周りによく思ってもらえるだけでなく、自分自身のことも、もっと好きになれるということなのです。
あっという間に字がキレイになる! ひらがなレッスン
文章の7割を占めると言われているひらがな。
お子さんが小さいときには,
お名前をひらがなで書くことも多いでしょう。
ここでは、ママたちがまずマスターするべき!
ひらがなのワンポイントアドバイスをお伝えしますね。
ひらがなのほとんどの要素は『あ』『の』『ま』『す』に
詰まっています。
そして、『あ』『の』『ま』『す』の4文字を
あることを意識して書くと劇的に美文字になります。
それは……「ひらがなの字源」です。
ひらがなは、漢字をくずしてできたもの。
ひらがなを美しく書くコツは、その字源となった
「漢字」をイメージし、ポイントを真似ることです!
『ま』は『末』
二本目の横線の方が短い。
『す』は『寸』
横線と縦線が交わる比率はおよそ3対1
『ま』『す』は文末に多く使うので覚えておくと重宝します。
『あ』は『安』
2画目が“女”の“く”の部分にあたります。
中心から出してまた中心に戻るようなイメージで書きましょう。
最後の3画目は“女”の横画。
長めを意識してゆったりと書くときれいにまとまります。
『の』は 『乃』
つるんと真ん丸に書くのではなく、
節があるつもりで書くとよいです。
この4つの漢字を覚えるだけ! みるみる上達 漢字レッスン
次に漢字を見てみましょう。
私たちが普段読み書きする字は約2万字と言われています。
ええ!?大変!!と思ったママも、大丈夫。
「三日人口」というたった4つの漢字を練習するだけで
ほとんどの漢字がマスターできるんです。
「三」は横画を等間隔に書く練習に。
横画(横棒)の余白がそろうと美文字になる!
応用漢字:青、車、書など
「日」は真っすぐな縦線を書く練習に。
応用漢字:目 国 貝など
「口」は内側に入れる縦画を書く練習に。
応用漢字:田 由 西など
「人」は右払い・左払いの練習に
左払いより右払いが下がる
右払いを下げると美文字になる!
応用漢字:大、夫、文、秋など
「三日人口」には、漢字の主要なポイントが詰まっているので、
ぜひ試してみてくださいね!
いつでも字がキレイなママでいるために
美文字レッスンはコツももちろん大切ですが、一番大事なのは、相手を想うこと。
書いているときのあたたかい気持ちは、
そのまま手から伝わって、さらにキレイな字を描いていくのです。あなたらしい美文字で、ママの笑顔をますます輝かせてくださいね!