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1才6カ月未満の赤ちゃんのベッドガード使用はNG

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iStock.com/NataliaDeriabina

赤ちゃんが寝返りを始めると、大人用ベッドで添い寝しているママ・パパは、ベッドから転落しないか心配になりますよね。ベッドガードを取りつけて、赤ちゃんが転落するのを防いでいる人も多いでしょう。実は今年8月、ベッドガードとベッドの間に赤ちゃんが挟まり、死亡する事故が起きました。赤ちゃんが1才6カ月未満で、ベッドガードを使用している場合は、注意が必要です。

ベッドガードの事故は過去に起きていた!

消費者庁によると、今年の8月8日、赤ちゃんがベッドガードとベッドの間に挟まり、死亡するという悲しい事故が起きました。日本小児科学会の傷害速報によると、昨年の9月7日にも同様の事故が起きていて、今年5月19日から注意を呼びかけていました。

この2件の事故の共通点として挙げられるのは、

①ベッドガードを使っていたこと 
②赤ちゃんを1人で大人用ベッドに寝かせていたこと 
③大人が気づいたときには、ベッドガードとベッドの間に赤ちゃんが挟まっていたこと
 

上記の3つです。
なぜ、このような事故が起きてしまったのか、子どもの事故に詳しい山中龍宏先生にお話を伺いました。

「まず、①のベッドガードについてですが、ベッドガードの使用には安全基準が設けられていて、1才6カ月未満の子どもには、絶対に使用してはいけないことになっています。使うなら、赤ちゃんが1才6カ月になってからにしましょう。アメリカでは、ベッドガードに関連する事故が132件報告されていて、このうちの13件が死亡事故です。原因ははっきりしていませんが、保護者が見ていない間に、赤ちゃんは事故にあっています」

国内のベッドガードの安全基準は、SGマークを扱う製品安全協会が、「幼児用ベッドガード認定基準及び基準確認方法」を定めていますが、18カ月未満の赤ちゃんの使用を想定していません。
製品の取扱説明書などにも、「18カ月未満の赤ちゃんには絶対に使用しないこと」と注意喚起がされていますが、きちんと説明書を読んだり、タグを確認したりしないと、気づかない人も多いはずです。

「赤ちゃんが使うときの安全基準を設けたり、すき間ができる製品の構造を変えたりすることが、今後の課題といえます」(山中先生)

落下より窒息のほうが危険‼

では、ベッドガードを使わない場合、赤ちゃんの落下をどのように防げばいいのでしょうか?

「大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせることが多い家庭では、ベッドを壁にぴったりとくっつけて、片側からの落下を防ぎましょう。その際、壁とベッドの間に、すき間ができないようにします。それでも足元や壁の反対側から落下する可能性があるので、落下したときにけがをしないよう、やわらかすぎない座布団を敷いておくといいでしょう」(山中先生)

日本小児科学会の「こどもの生活環境改善委員会」によると、ベッドガードを利用することで、ベッドからの転落を減少させるということには、科学的根拠がないことが指摘されているそうです。ベッドガードは、挟まれて窒息するほか、柵状のすき間に首が挟まってしまったり、柵を越えて転落することで、より高い位置から落ちてけがをしたりするリスクがあるそう。

アメリカでは、大人と赤ちゃんでベッドの共有はせず、ベビーベッドやバシネットの使用が推奨されています。日本の住宅事情では、なかなかベビーベッドを置く場所を確保できないかもしれません。転落が心配な場合は、ベッドの使用をやめて、床に布団を敷いて寝るスタイルに変える手も。その際も、親子別々の布団を用意することで、窒息の予防になります。

まだ1人で移動できないと思っていた赤ちゃんでも、足で床を蹴って移動したり、寝返りを繰り返して移動したりなど、大人が想像する以上に移動していることってありますよね。昨年9月に起きた事故では、赤ちゃんを大人用ベッドに寝かせていた時間は、わずか2分程度。赤ちゃんは、どんな行動をするか予測がつかないもの。正しい道具の使用で、赤ちゃんの事故を予防したいですね。(取材・文 ひよこクラブ編集部)

■監修/山中龍宏先生
Safe Kids Japan理事長。小児科医。緑園こどもクリニック院長。専門は小児の傷害(事故)予防。

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