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「母乳じゃなきゃダメ」はウソ! 母乳育児・ミルク育児それぞれのメリット

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Aliseenko/gettyimages

母乳育児が軌道に乗らないと“しんどい”“やめたい…”と落ち込んだり、「母乳じゃないんだ!」とだれかに言われると、“母乳をあげない私は母親失格…”と思ったりしていませんか? それは、育児にしっかり向き合うママだからこそ思うこと。自分を責める必要なんてありません。母乳でもミルクでも、授乳はママが自信を持って笑顔で進めることが何より大切です。母乳育児&ミルク混合育児のメリットやその特徴について、助産師の小澤千恵先生に伺いました。先輩ママの体験談も参考にしてくださいね。

コンテンツ
(1)先輩ママに学ぶ! 完母を貫いた理由は? 母乳からミルクに替えてどうだった?
(2)母乳育児・ミルク育児、それぞれのいいところは?

関連:母乳派・ミルク派・混合派も必見!誕生から1年間★授乳の量・回数の目安を助産師が解説

先輩ママに学ぶ! 完母を貫いた理由は? 母乳からミルクに替えてどうだった?

alexandr_1958/gettyimages

おっぱいがカチカチに張ったり、乳頭が切れてしまったり…。想定外のつらいトラブルが起こりがちな母乳育児。それでも母乳を貫いたママは何が決め手だったのでしょうか。一方で母乳派ママが完全ミルク育児に切り替えた理由とは? ママ同士の交流が盛んなサイト『ウィメンズパーク』で熱く語られたエピソードを公開します。

母乳貫き派の声!“母乳育児はつらい…”それでも母乳を続けたのはなぜ?

生後1ヶ月で1日20回! 頻回授乳で完全母乳に(1歳8ヶ月のママ)
扁平(へんぺい)乳首で、初めは母乳が出にくくてつらかったですが、助産師さんのマッサージのおかげで入院中に完母に。“完母がベスト!”と思っていたので、退院後は1回に飲んでいる量を知りたくて授乳のたびに体重を測定。これがすごいストレスに…。ラクになりたくて、「おっぱい欲しいかな」と思ったら泣いていなくても授乳を徹底! 生後1ヶ月で1日20回くらいあげているうちに、授乳は“かわいいわが子とのイチャイチャタイム”となり、母乳育児が楽しくなりました。

ミルクの調乳よりもおっぱいをあげるほうが私はラク(5歳と3歳のママ)
うちの子は2人とも完母ですが、入院中は産院の方針でミルクとの混合授乳。ミルクを量って調乳→冷ます→飲ませるというプロセスが面倒で、「こんなこと、夜中もやるのは無理!!」と思いましたね(笑)。だから、退院後すぐミルクはやめて完母にしました。おっぱいが張って痛かったり、乳首に傷ができたり、夜間の頻回授乳は眠くてクラクラでしたが、調乳するよりも泣いたらおっぱいをペロンッと出すほうが私の性格には合っていたようです。

嫌がろうが泣きわめこうがどんどん授乳。外出がラク~(8ヶ月のママ)
入院中は母乳がほとんど出ず、乳首が小さくて娘もうまく吸えず、99%ミルク派でした。でも、退院後は少しずつおっぱいが吸えるように。ミルクを残すようになったので、思いきって完母にしました。嫌がろうが泣きわめこうが、横抱き、ラクビー抱き、たて抱きと授乳姿勢もいろいろ試してどんどん授乳したら、1ヶ月健診で体重が1kg増に♥。ミルクはお金がかかるし、用意するのも面倒だったので、うちは完母になってよかったかも。体一つで外出できるのもラクです!

ミルクにシフト派の声! “母乳、あげたかったけど…”完ミにした理由は? 後悔はない?

ミルク育児は朝までぐっすり♥ 気持ちにゆとりが!(14歳のママ)
生後すぐからひどい乳腺炎を何度も患い、高熱→受診→点滴の繰り返し。それでも“母乳神話”を信じ、母乳からミルクにするのは極悪人だと思っていました(笑)。でも、熱が出ると1週間くらい寝込んでつらかったので、3ヶ月ごろから完ミに。寝る前にミルクを飲ませると朝までぐっすり眠ってくれるし、私も心身ともに快調に。気持ちにゆとりができた分、たくさん抱っこしておっぱい以外の愛情をたくさん注げました。今は中学生ですが、皆勤賞の健康優良児。ミルク育児、なんら問題なしです!

母乳をあげることへのストレスがなくなり、育児が楽しく♪(1歳6ヶ月のママ)
マッサージや頻回授乳をしても母乳の出が悪く、乳首が切れて授乳のたびに激痛…。“母乳をあげる”ことが苦痛になり、生後1ヶ月になる前にミルクに切り替え。もう限界でした。ミルクにしたら気持ちがラクになり、育児が楽しくなりました。ミルク育児は、“子どもがよく寝る”“ママが好きなものを飲食できる”ことがうれしいかな。 “哺乳瓶の洗浄・消毒が面倒”“外出時にお湯入り保温水筒などの荷物が増える”“ミルク代がかかる”ことは残念かなと思うけれど、しかめっ面で母乳をあげるよりもずっと幸せ!

ミルクでも子は育つ。“完母だからエライ&子どもが健康”ではない(12歳と8歳のママ)
上の子は母乳にこだわってスポ根で完母を貫きましたが、小さく生まれた下の子は1ヶ月半くらいでミルクに。母乳や哺乳瓶がうまく吸えず、鼻にチューブを入れて搾乳した冷凍母乳を飲ませました。下の子は保育器に入っていておっぱいを吸えなかったので、搾乳量は微々たる量。絞り出すのがつらいのなんの…。これが完ミにしたきっかけです。下の子はその後、病気知らずの健康児になりました。むしろ完母育ちの上の子のほうが病気がちに。“完母だからエライ!”“完母だから子どもが健康”とは限らない。“母乳神話”にこだわる必要はないと思います。

母乳育児・ミルク育児、それぞれのいいところは?

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WHO(世界保健機関)では、生後6ヶ月まで完全母乳育児を行い、それ以降は適切な食事をとりながら2歳もしくはそれ以上の年齢まで母乳育児を継続することを推奨しています。とはいえ、日本では妊婦さんの96%は母乳で育てたいと考えていながらも、生後3ヶ月の母乳育児率は38%という調査結果も(厚生労働省「平成17年度乳幼児栄養調査」)。母乳育児・ミルク育児、それぞれの特徴とメリットを詳しく見ていきましょう。

母乳ってどんなもの? 母乳育児のいいところは?

母乳ってこんなもの!
栄養素や免疫物質がいっぱい!

母乳には赤ちゃんの健康維持や成長に大切な栄養素がバランスよく含まれています。とくに、※初乳(しょにゅう)には、腸の粘膜の表面に膜を張り、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ「免疫グロブリンA (IgA)」や腸内細菌がつくられるときに特定の菌が異常発生するのを抑える「ラクトフェリン」などの免疫物質が含まれています。ただし、初乳を飲ませられなかったとしても、その後の赤ちゃんの免疫機能に大差が出るほどの影響はないといわれています。
※出産直後から数日間に出る母乳のこと

スキンシップで親子の絆が深まる!
授乳中、赤ちゃんはママのぬくもりを全身で受け止めることができるので、親子の絆が深まる時間となります。赤ちゃんの目を見つめ、語りかけながら過ごすといっそうすてきな親子関係が築けるでしょう。

赤ちゃんに吸われるほど母乳は出る!
母乳は、ママの血液が乳房の中で栄養分や白血球を取り込み、乳汁(にゅうじゅう)に変化したものです。赤ちゃんがおっぱいを吸えば吸うほど、乳汁をつくって出すように働きかけるホルモンが分泌され、母乳が出るようになります。

母乳育児のいいところはコレ!
(1)赤ちゃんとママの関係性が深まりやすい
(2)赤ちゃんの病気予防が期待できる
(3)赤ちゃんの生活習慣病のリスクが低下する
(4)赤ちゃんのあごの発達が促される
(5)産後ママが痩せやすい。1日500~700kcal消費するという説も
(6)ママのがんや生活習慣病のリスクが低下する
(7)調乳などの手間がなく、外出時の荷物が少なくて済む
(8)ミルク代がかからず経済的

ミルクってどんなもの? ミルク育児のいいところは?

ミルクってこんなもの!
栄養や発育・発達において、母乳とほぼ大差なし

粉ミルクは牛乳を原料にして加工され、乳幼児に必要な栄養素を加えています。栄養や発育・発達において、母乳とほぼ差はありません。ミルクは育児用ミルクが一般的ですが、そのほかにミルクアレルギー用ミルクなどもあります。

ミルクでもママの愛情は十分伝わる!
ミルクは母乳に比べてやや消化に時間がかかるので、授乳間隔を空ける必要があります。母乳に比べ授乳回数が少ないため、スキンシップ不足を気にするママもいるかもしれません。でも、ママの愛情は抱っこや語りかけなどでも十分伝わるので、心配しないで大丈夫です。

ミルク育児のいいところはコレ!
(1)母乳をあげられないときに飲ませることができる
(2)ママ以外の人が授乳できる
(3)赤ちゃんの飲んだ量がわかりやすい
(4)母乳に比べてミルクは赤ちゃんの腹持ちがよく、朝までぐっすり眠りやすい
(5)カフェイン入り飲料やアルコール飲料などをママが気兼ねなくとりやすい
(6)赤ちゃんを預けてママが用事を済ませやすい

母乳育児にはたくさんメリットがあることは事実のようですね。でも、授乳の本質は赤ちゃんの健やかな成長に必要な栄養を与えながら、親子の絆を深めていくことではないでしょうか。母乳であろうとミルクであろうと、赤ちゃんに注ぐ愛情の深さに違いはありません。赤ちゃんに笑顔でかかわれる“わが家だけの授乳スタイル”をつくり上げていけるといいのかもしれないですね。(取材・文/茶畑美治子)

監修
Profile:小澤千恵先生(埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター 母子胎児部門 副看護師長 アドバンス助産師)
助産師歴24年。母乳指導やママの心や体の悩みに関するカウンセリングも担当。ママに寄り添った丁寧なアドバイスが人気。8歳の女の子のママ。

関連:「母乳育児じゃないとダメ?」と悩むママへ助産師さんからメッセージ

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