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【産婦人科医が解説】母乳とミルク、栄養に違いはある?

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Aliseenko/gettyimages

専門家でも意見がわかれがちな母乳・ミルクのこと。ネットにもさまざまな情報が飛びかっています。今回はできるだけ科学的根拠に基づいた情報を、産婦人科医の新村朋美先生に教えていただきました。

母乳と粉ミルク、どちらが栄養価が高いの?

「多少の違いはありますが、母乳やミルクには、赤ちゃんが健康に成長するために必要な乳糖や脂質、オリゴ糖、タンパク質などの栄養が含まれているので、どちらを与えても大丈夫です。

違いとしては、母乳には免疫物質が含まれ、赤ちゃんの成長に伴って成分の割合が微妙に変化します。一方、ミルクには、母乳に少ないビタミンK、ビタミンDが多く含まれていて、成分の割合は一定です。

ちなみに、ミルクは母乳の代わりとして、各メーカーが母乳に近づくよう国のガイドラインをもとに作っています。国内メーカーのものなら、ミルクの成分に大差はなく、どれを選んでも大丈夫です」(新村先生・以下同)

母乳に含まれる免疫って、どれくらい効くの?

「病気のかかりやすさはそれぞれの赤ちゃんで違いますし、母乳だけで病気を予防することはできませんが、母乳には免疫物質が含まれているので、6カ月間母乳を与えた場合、3才ごろまで感染症のリスクを下げるという報告もあります。

また、初乳(産後すぐから5日目くらいまでの母乳)には、免疫物質が多く含まれています。産後すぐは母乳の量が少なかったり、赤ちゃんがまだ上手に飲めない時期ですが、少しでも母乳を与えられると免疫物質を赤ちゃんに受け渡せます。できるだけおっぱいをくわえさせてあげるといいでしょう」

1才ごろの母乳には、栄養がなくなる?

「母乳の成分は変化しますが、母乳が出ている限り栄養がなくなることはありません。初乳には免疫力を強くするタンパク質が多く、成乳(約2週目以降の母乳)にはカロリーや脂肪分が多いのが特徴ですが、これは栄養が薄くなったのではなく、赤ちゃんの成長に合わせて最適な成分に変化しているためです。
ただ、1才ごろになると、栄養のほとんどを離乳食からとる必要があります。この時期『母乳の栄養だけではたりない』という意味で、母乳に栄養がなくなると言われているのだと思います」

育児中は母乳やミルクのことで迷いがちですが、母乳でもミルクでも赤ちゃんは元気に育ちます。これを読んで、少しでも授乳の気がかりが解決しますように!(取材・文/大武美緒子、ひよこクラブ編集部)

監修/【産婦人科医】新村朋美 先生

■参考:『ひよこクラブ』2018年12月号「母乳とミルク85問85答」

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