おうちで気軽に簡単チャレンジ!子どもと一緒に楽しむタイルアート
(c)佐藤朋子
最近おしゃれなインテリアでもよく目にするようになったタイル。1枚あるだけでお部屋がぐんと明るくなりアートな空間ができあがります。そんなタイルを子どもと一緒におうちで楽しむ素敵なアイディアをタイルアーティストの佐藤朋子さんにご紹介いただきました。
佐藤朋子
タイルアーティスト
スペインroomタイルアトリエLa*Manita代表
タイルの本場スペインでタイルアートを学び、2001年横浜市にタイルアトリエ「La*Manita」開設。タイル絵付け指導をしながらオリジナル作品を制作。毎年夏休みに開催される「キッズタイル絵付けレッスン」は大人気。2女の母。
今、タイルがかわいい
ここ数年、おしゃれなショップやカフェのインテリアとしてもよく使われているタイル。街中で見かけた人も多いのでは?タイルは焼き物。古くから焼き物文化が盛んな日本ではタイルは昔からよく使われていた素材です。おばあちゃん家のお風呂やトイレで見たことのある人も多いかもしれません。便利なユニットバスの普及でタイルがあまり使われなくなった時代もありましたが、SNSで海外のおしゃれなインテリアにタイルが沢山使われているのを目にするチャンスも増え、ここ最近インテリアとして使いたい方が急増しています。輸入物のかわいいタイルはもちろん、日本の各メーカーもインテリアとして楽しむタイルの製造にも力を入れています。タイルの魅力は焼き物ならではの温かみ。そしてもちろんインテリア素材としてとっても優秀。簡単にふき取るだけ汚れを防ぎ、おうちを清潔に保ってくれます。
タイルってどんな風に使うの?
最近ではインターネットで素敵なタイルを簡単に手に入れることができるようになりました。また百円ショップでもかわいいタイルを見かけるようにもなりました。でもどんな風に使うのでしょう。
例えば、キッチンの壁全体をタイルにしようと思ったらかなり大掛かりな工事になってしまいますが、まずはお気に入りのタイル1枚貼ってみることからチャレンジしてみましょう!お子さまと一緒に好きな柄や色のタイルを選ぶのも楽しいですね。おすすめはキッチンの油はねが気になる箇所や洗面台の水はね予防にまずは1列貼ってみること。汚れはそのまま放っておくと壁紙がしみになってしまいますが、タイルを並べて貼っておくだけ簡単にふき取れてかわいく清潔に保てます。
タイルを貼るのは、目地とか色々難しそうと思うかもしれません。ですが、目地は入れず厚手の強力両面テープで壁紙に貼りつけるだけで大丈夫。賃貸物件や壁紙を傷つけたくない時は、タイルを貼りたい箇所にホームセンターなどで販売している養生テープをあらかじめ貼ります。強力両面テープをタイルの裏面に3箇所ほど貼り、養生テープの上にタイルを貼っていきます。このようにすると、タイルをはがす必要があるときには養生テープごとはがせば壁紙を傷つけることはありません。
タイルはつなげて貼ることで連続模様ができ、それだけでアートな空間が簡単に出来上がります。小さな子どもがいるとどうしても部屋が散らかりがちですが、お気に入りの空間が一か所あるだけで気持ちがすっと落ち着きますよ。もちろんもっと本格的にやってみたい場合は目地を入れてDIYに挑戦することも可能です!※タイルは割れ物です。扱いには十分注意してください
子どもと楽しむタイルアート
(c)佐藤朋子
日々撮りためている子どものかわいい写真。せっかくならうちの子らしく飾ってあげたい。
それなら市販のフレームをタイルでアレンジしてオリジナルのフォトフレームにしてみてはいかがでしょう。百円ショップでフォトフレームとお子さまが好きな色のモザイクタイルを購入し、木工用ボンドでお好きな箇所に貼っていきます。お子さまと相談しながら一緒に貼り付けて世界で1つのフォトフレームを作ってみましょう。子どもはママと一緒に作ることが大好き。ママと作ったフォトフレームで自分の写真が飾られていることは、子どもにとっては自分が大切にされているという気持ちが育ち、自己肯定感にもつながります。
※小さなお子さまのタイル誤飲には十分お気をつけください。
また、幼稚園生くらいになったらタイルに絵を描くのを楽しんでみるのも良いでしょう。子どもが描く絵はその時にしか描けない宝物です。それをタイルに絵付けして作品を作ってみるのもおすすめです。紙だといつか劣化してしまいますが、タイル作品にすれはお子さまの絵をずっと残すことができます。タイルの絵付けはオーブンで簡単に作れるものから、本格的に工房で習うものまで様々。ぜひお子さまの創造力の成長と共に色々チャレンジしていただきたいです。
タイルは割れ物だからとお子さから遠ざける方もいると思いますが、本物の温もりを肌で感じ割れ物の扱いを教えることも大切です。扱いには十分気を付けながらお子さまと一緒に自由な発想で色々楽しんでください。