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生後3ヶ月まで要チェック!「胆道閉鎖症」と「便色カード」の上手な使い方

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Radist/gettyimages

赤ちゃんのウンチの色から胆道閉鎖症などを早期発見するための「便色カード」は、2012年から母子健康手帳に掲載することが義務づけられました。それほど胆道閉鎖症を早期に見つけることが重要なのです。
胆道閉鎖症とはどういうものか、便色カードはどう使えばいいのか、「かたおか小児科クリニック」院長、片岡正先生に伺いました。
生後3ヶ月までの赤ちゃんがいるママ・パパは必見です!

コンテンツ
(1)赤ちゃんの正常なウンチの色とは?
(2)胆道閉鎖症になると白っぽいウンチになる!
(3)便色カードの使い方

関連:赤ちゃんのウンチ 「心配な色」と、色から考えられる「病気」を知っておこう

赤ちゃんの正常なウンチの色とは?

まずは、赤ちゃんの正常なウンチの色を知っておきましょう。
生後48時間以内に出すウンチを「胎便(たいべん)」と言います。粘りけがあって無臭で、緑がかった黒色をしています。
その後、母乳やミルクによる黄色いウンチと黒緑色の胎便の入り混ざったウンチが出て、しだいに黄色から茶色の便の中に白いツブツブが混ざった「顆粒便(かりゅうべん)になります。白いツブツブは母乳やミルクの脂肪が固まったもので、この時期の正常なウンチです。

最近の粉ミルクは母乳の成分と非常に近くなっているため、ウンチにもほとんど差がなくなりました。それでも消化機能が落ち着く生後3〜4ヶ月ごろまでは、健康なウンチでも違いが見られることがあります。

母乳育児のウンチは黄色〜茶色っぽい

母乳はミルクに比べて緩いウンチになりやすく、回数も多くなる傾向があります。色は黄色から茶色で、緑がかっていることもあります。甘酸っぱいにおいがするのも特徴です。

ミルク育児のウンチはクリーム色〜緑色

ミルク育児の赤ちゃんのウンチは母乳育児の赤ちゃんに比べてややかためで粘りけがあり、回数も少なめの傾向があります。色はクリーム色から緑色までさまざま。においは母乳ほど強くありません。

混合育児のウンチは割合で変わる

混合の場合は母乳とミルクの中間のウンチになり、母乳の割合が多いと母乳育児のウンチに近く、ミルクが多い赤ちゃんはミルク育児のウンチに近くなります。

おっぱい・ミルク両方に見られる緑色のウンチ

母乳育児、ミルク育児、いずれの場合でもときどき緑色のウンチが出ることがあります。これは胆汁色素が腸内で酸化したためで、赤ちゃんの機嫌がよく、食欲があれば心配いりません。

胆道閉鎖症になると白っぽいウンチになる!

一般的に、胆道閉鎖症の赤ちゃんの便は「白色」あるいは「灰白色」と言われています。しかし実際に胆道閉鎖症と診断された赤ちゃんのママは、生後1ヶ月ごろの便色を「うすいクリーム色」「メロンパンの色」「レモンイエロー色」「うすいウグイス色」などと表現します。
生後2〜3ヶ月で胆道閉鎖症が発見された赤ちゃんの便は、「白色」や「灰白色」になっていることがあります。

いずれも便が「白っぽい」ことに変わりはありませんが、微妙に色の判断が異なります。また、上記の「正常なウンチの色」と、ほんの少しの違いであることもわかります。だからこそ、便色カードで見極めることが大切なのです。

胆道閉鎖症は発見が遅れると手遅れになる場合も

胆道閉鎖症とは、肝臓から腸に胆汁(たんじゅう)を送る管である胆道(たんどう)がふさがってしまうために胆汁が十二指腸まで流れず、肝臓にたまってしまう病気です。1万人に1人の割合でみられ、女の子は男の子の2倍の頻度で発症します。

胆道閉鎖症になると、新生児の生理的な黄疸(おうだん)の時期(生後2週間くらい)を過ぎても黄疸が軽くならず、生後1ヶ月前後から緑がかった黄疸になっていきます。
さらに症状が進むと肝臓が腫れて腹水がたまり、おなかがふくれ上がることもあります。
早期発見がとても重要で、発見が遅れると肝硬変(かんこうへん)に進行したり、最悪の場合は死亡する恐れもあります。

便色カードの使い方

おむつを交換するときに、必ず便色カードを近づけて色を見比べ、最も近いと思う便色番号を確認しましょう。色を見比べるには、日中の明るい部屋がベストですが、夜間でも昼光色の明るい照明の部屋で比べれば大丈夫です。
おむつの周囲に、色彩感覚に影響を与えるような強い色のものをおかないように注意するのがポイントです。

ウンチの色が便色カード1〜3に近かった場合

すぐにその便を持参して、1ヶ月健診を担当した医師または小児科医を受診しましょう。医師に便と便色カードの色を見比べてもらい、必要ならば検査を行います。

ウンチの色が便色カードの4〜7に近かった場合

4番の時は様子を見つつ、その後、便色が薄くなって1〜3番に近づかないか注意します。1〜3番に近づいてきたと思ったら、その便を持参してすぐに医師に診てもらいましょう。
逆に5〜7番の色に近づく場合は、胆道閉鎖症の可能性はまずありませんが、生後3ヶ月になるまではおむつ交換のたびにチェックしてください。便の色や形などをよく観察する習慣をつけましょう。

ウンチの色が便色カードの3番と4番の中間だった場合

迷ったら小さい方の数字の便色番号を選択します。3番と4番の中間だった場合、判定は3番として、すぐに小児科に便を持参し、医師に便色カードと色を見比べてもらいましょう。

胆道閉鎖症の赤ちゃんのほとんどは生後2ヶ月までに白っぽい便が出ますが、まれに2ヶ月以降になって便色がうすくなったケースもあります。また、便色カードでチェックしたことで、敗血症(はいけっしょう)や尿路感染症(にょうろかんせんしょう)など、他の病気が見つかったケースもあります。ぜひ生後3ヶ月までは毎日便色カードを使い、チェックしてみてください。
(取材・文/かきの木のりみ)

関連:赤ちゃんの”生まれつきのおなかの病気”胆道閉鎖症・ヒルシュスプルング病を小児科医が解説

■監修/片岡正 先生(かたおか小児科クリニック院長)
東京大学医学部小児科、都立府中病院小児科、日本赤十字社医療センター小児科などを経て、1996年に神奈川県川崎市にて「かたおか小児科クリニック」を開設。
NPO法人「VPDを知って子どもを守ろうの会」理事。

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