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子どもが野菜を避けてしまう…野菜嫌いを克服させる方法は?

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gpointstudio/gettyimages

子どもが野菜を避けるようになると、子どもにしっかり育ってほしいママとしては不安になりますよね。しかし、頭ごなしに注意したり、怒ったりしたら子どもはつらい思いをしてしまいます。まずは、なぜ子どもが「野菜を嫌がる」のかを知りましょう。子どもの「野菜嫌い」には理由がきっとあります。今回、子どもが楽しく野菜を食べられるようになる方法を、料理家・フードコンサルタントの平井一代さんに教えていただきました。

平井一代(料理家・フードコンサルタント)
「食は楽しいこと、笑顔は台所から」をコンセプトに千葉県佐倉市を拠点に料理教室事業を展開。20~40代の女性に支持され、独自開催からイベント教室まで幅広く対応。2008年から2016年までで延べ5500人を教えた実績をもつ。手に入りやすい食材、作りやすく、再現性の高いレシピ、で主婦層に喜ばれている。また美容に特化した料理も得意。
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野菜が嫌いな理由を聞く

赤ちゃんのころは食べられていたのに、最近野菜を食べなくなってきた…、と悩むお母さんは多くいらっしゃると思います。我が子の健全な成長のために、栄養のために、野菜はしっかりと食べて欲しいところではないでしょうか。
もし、子どもが野菜を避けるようになったら、嫌いな野菜の種類や、嫌いな理由を聞いてみてください。最初は「なんとなく嫌だ」「嫌いなものは嫌い」とざっくりと返されるかもしれませんが、言葉の端々にきっと「嫌いな野菜」と「食べられる野菜」、また、同じ野菜を使っていても食べられるメニューとそうでないメニューが見えてくるはずです。

嫌いな理由によって調理を工夫しよう

野菜が嫌いな理由として考えられるのは、主に「味」「食感」「におい」です。原因が分かったら、それらに合わせて調理法を工夫してみると良いでしょう。

野菜の「味」が嫌い

子どもが「野菜の味が嫌い」と言う場合は、苦みや、えぐみのようなクセが原因の可能性があります。そういう苦さやクセを抜くには次の3つの調理法が効果的です。
・皮をむく
・下茹でをする
・塩もみをする
ただし、あまりに皮をむき過ぎたり、茹で過ぎたり、塩もみをし過ぎたりすると肝心な栄養素も抜けてしまいますので気を付けてくださいね。

野菜の「食感」が嫌い

子供の舌は敏感なので、食感も好き嫌いの要素に入ってきます。食感を感じさせない調理法(細かく切る、すりおろすなど)で工夫するのもひとつです。
しかし、細かく刻んでハンバーグに入れるなどはよくある方法ですが、こういった隠すようなやり方だと「野菜を克服する」という意味ではあまり期待できません。なぜならば野菜の栄養は摂取できても、本人に「野菜を食べた」という食経験に結びつかず、ハンバーグを食べた感覚で終わってしまいやすいからです。なので、細かく刻んだとしても「それが何の野菜だったか」を食べ終わった後に本人に伝えると、食経験に繋がりますし食べられたという自信にもなります。

野菜の「におい」が嫌い

調味料や香辛料、他の食材と一緒に調理してカバーします。わかりやすい例がカレーです。カレーライスは、香辛料を使っていますし、煮込むことでルーと馴染むので自然と食べられるという子どもも多いようです。小学校の給食でカレーが定番なのもそういった配慮があるようですよ。また、野菜の香りは加熱することで変化もするので(玉ねぎなど)、生で食べるのではなく加熱して香ばしさをつけるなど工夫してみると良いでしょう。

子どもの味覚は「甘いもの」「うまいもの」が大好き

人間は生存本能の観点から、「甘いもの」「うまいもの」は生きていくために必要であり安全と認識するので好む、と言われています。一方で、酸味=腐敗したもの、苦み=毒、と認識されるため本能的に拒否をするとされています。
食経験を重ねると大人のように何でも食べられるようになるのですが、食経験の少ない子どもにとってはまだ「味」として認識しづらいのです。] 山菜は最たる例だと思いますが、子どもの頃に「なんでこんなに苦い食べ物を、大人は喜んで食べているのだろう」と思ったことないですか?

このことからも分かる通り、野菜は酸味や苦みがあることが多いので、避けられがちです。つまり、野菜を避けるのはごく当たり前のことなのです。
ですから、味付けをするときには「甘めにする」「旨味を使う」ことを意識すると良いでしょう。甘くするには、砂糖やみりんなど後から味付けをするという方法もありますが、グリル野菜などじっくり火を通すことで、野菜の自然な甘みが引き出されることもあります。

うま味は、お肉、野菜、発酵食品などいろいろな食べ物に入っています。中でも、だし汁は野菜(昆布)とお肉(カツオ)を煮汁にうま味の相乗効果を引き出したものです。
おすすめは、だし汁を使った味噌汁に甘い野菜(玉ねぎやキャベツなど)を入れること。甘みとうま味が引き出されて、子どもにとって食べやすいメニューになります。

シチュエーションを工夫して「楽しむこと」で克服へ

さらに、シチュエーションを変えて楽しく食べる工夫をしてみると、案外食べられたりするものです。それでは、3つのシチュエーションをご紹介します。

一緒に料理を作る

工作が好きな子だったら、一緒に料理を作っても良いと思います。野菜の型抜きをしたり、切り方を教えて上手に切れるか選手権をやってみたりしてはいかがでしょうか。子供が切った食材を大人がおいしそうに食べることで嬉しくなり、「自分が切った野菜どんな味だろう…」と思って克服できた例もありますよ。

お弁当にする

同じメニューでもお弁当箱に詰めると、意外とあっさり食べることがあります。お弁当箱に詰まったワクワク感が食欲にプラスに働いてくれるのでしょう。お弁当を持って外で食べるというシチュエーションも、子どもの楽しさを刺激してくれます。

お友達と同じものを一緒に食べる

お友達と一緒に食べることも効果的な方法です。普段食べない食材もお友達と一緒だとつられて食べたり、競うように食べたりするものです。

このように、「楽しむこと」にフォーカスするのもひとつの方法ですよ。

「野菜を食べて欲しい理由」って何でしょう。おそらくほとんどのママが「子どもの(健康・成長の)ため」だと思います。けれど、嫌いな野菜を出されて、食べないとママが鬼の形相で怒る……こんな食卓、子どもじゃなくても辛いですよね。大人でも嫌いな食材はひとつやふたつあるものです。野菜を避けはじめてもあまり深刻にならずに「嫌いな野菜があっても当然だから、楽しく食べることが大事」にフォーカスしてみてはどうでしょうか。楽しい気持ちに勝る調味料はありません。

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