【医師監修】赤ちゃんのうんちの色・形状　これって大丈夫？

生まれたばかりの赤ちゃんは、ゆるゆるのうんちを１日に何度も出します。その度におむつ替えをしているママ・パパは、うんちの色や形状がいつもと違うと不安になってしまうことも…。「うんちに食べ物がそのまま混じっていても大丈夫？」「うんちがかたくなると出しづらいの？」。そんなママ・パパたちの疑問・気がかりについて、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

うんちがゆるくて気になる…これって大丈夫？

低月齢の赤ちゃんのうんちは、基本的にゆるゆるで、１日に何度も排便します。いつもより水っぽく回数が多い場合は下痢の可能性もありますが、おっぱい・ミルクをよく飲んで機嫌がよければ、しばらく様子を見て大丈夫。下痢の症状がひどかったり、食欲が低下したりなどほかの症状も見られるようなら、小児科を受診しましょう。離乳食が始まると、うんちは少しずつかたくなり、大人の形状に近づいていきます。食べたものがそのままうんちに混じって出てくることもありますが、いつもより水っぽくなければ問題ないと考えて。

Ｑ　下痢かどうかの見極めは、何で判断する？（７ケ月・男の子）

Ａ　いつもより水分が多く、回数が増えたら下痢と判断して
いつものうんちより水分が多く、回数が増えたら下痢の症状。元気がなく機嫌が悪かったり、食欲が低下したり、嘔吐したりなどの症状が見られるようなら、小児科を受診しましょう。機嫌がよく、ゆるめのうんちがいつもより１～２回多い程度であれば、様子を見て消化のいい離乳食を与えて。その状態が２日以上続くようなら念のため受診を。

Ｑ　食べたものがそのままうんちの中に…大丈夫？（１歳１ケ月・男の子）

Ａ　下痢をしていないなら問題ありません
この時期は消化機能が未発達だったり、上手にかめていなかったりなどの理由から、にんじんやほうれん草、豆類などはそのままうんちに出てくることがあります。その場合、下痢をしていなければとくに問題はありません。食材を小さく切ると丸飲みして消化されにくくなるので、歯ぐきでつぶしながら食べられるように、ひと回り大きく切って調理するといいでしょう。

うんちがかたい＆少なくて気になる…これって大丈夫？

新生児期には１日に何度もうんちを出していた赤ちゃんも、３～４ケ月ごろになると排便の回数がかなり減ってきます。数日～１週間ほど出ないこともありますが、ママは心配しなくて大丈夫。気になる場合は、おなかを「のの字」にマッサージしたり、足を持って動かしたりなど、軽い運動を取り入れてみて。離乳食が始まると、ゆるゆるだったうんちもしだいにかたくなってきます。うんちが固形になると出しづらい様子が見られることもありますが、成長するにつれてスムーズに出せるようになるでしょう。排便時に苦しがって泣いたり、おしりの穴が切れたりした場合は、小児科に相談してみて。

Ｑ　うんちの回数が少なめ。でも出すときは１日に何度も…（５ケ月・男の子）

Ａ　うんちの形状・回数には個人差があります
うんちは、形状も回数も人によって違います。うんちの回数が少ないかと思えば、出すときは１日に何度もうんちを出すというのも、よくあること。現在の状態がその子の排便リズムなので、気にしなくてＯＫ。排便時に苦しがる様子がなければ、受診する必要もないでしょう。

Ｑ　うんちが固形になると出しづらくなる？（８ケ月・女の子）

Ａ　かたくなると出しづらくなりますが、成長とともにスムーズに
赤ちゃんのうんちはまだ水っぽい状態ですが、離乳食の量が増えるにつれて、大人のうんちのようにかたくなっていきます。ゆるいうんちは出すのがラクですが、固形になると出しづらくなることも。ただ、成長とともにスムーズに出せるようになっていくので、心配いりません。