【医師監修】傷口に消毒液はNG!? 赤ちゃんの転倒・出血時にやってはいけないことを小児科医が解説
赤ちゃんは視野が狭く、体に比べて、頭が大きいのでバランスを崩して転倒しやすいもの。転倒したときには頭を打つことも多いので、もしものときは体を揺すらないようにして。とっさの正しいケアとその方法を、小児科医の山中龍宏先生に伺いました。
冷やす、洗い流す、止血がコツ!? 正しい“とっさのケア”とは?
赤ちゃんが転倒して打撲したり、出血した場合、何かの拍子で体の一部を切って出血したら、すぐに行う“とっさのケア”。まず何をすべきか、山中先生が解説します。
打った部位が腫れたら冷やす
「患部が赤くなっていたら、冷やすと和らぎます。水で絞ったタオルなどで冷やしてあげてください」
出血があれば止血する
「清潔なガーゼやタオルで傷口を5分以上強く押して、止血をします。傷口は心臓よりも高い位置に上げてください」
切り傷を流水で洗い流す
「傷口が汚れている場合は、水道水をかけて洗い流します。洗ったら、清潔なタオルで水けをふき、傷や出血の程度を確認してください」
これはやっちゃダメ! 転倒・出血したときのNGケア3つ
一見すると、「その対処、OKじゃない?」と思えるケアの方法にも落とし穴がある、と山中先生。やってしまいがちなNGケアについて伺いました。
ぼーっとしているので抱く、揺さぶる
「頭を打って、ぼーっとしているとき頭部を揺すると、症状を悪化させることがあります。静かに寝かせ、意識がはっきりしないときは、揺さぶらずに安静にさせ、すぐに救急車を呼んでください」
ぐったりしたので、抱っこして病院へ
「ぐったりしているときに、むやみに動かすのはNGです! 静かに寝かせて、意識と呼吸を確認し、救急車を呼んでください。呼吸がないときは心肺蘇生をします」
傷口に消毒液をつける
「消毒液は、傷の治りを遅くする可能性があるので使わないでください」
出血したら、「消毒しなきゃ!」と思い込んでいませんでしたか? “出血した切り口に消毒薬をつけるのはダメ!”とあるように、知っているのと知らないとではケアのしかたが大違い。転倒・出血したときの正しいケアの知識、もう一度確認してみてくださいね。(文・ひよこクラブ編集部)
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初回公開日 2019/03/09
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