育休中は家計の見直しチャンス[お金が貯まりだす習慣#9]
こんにちは。マネーライター・FPの大上ミカです。貯まる人への取材で、「育休中に家計を見直したことが大きかった」と答える人は多数! 復帰後の貯蓄を伸ばすために、育休中にやっておきたいこととは?
復帰後は、思ったほど貯まらない!?
共働きで育休に入ると、世帯収入は減少。でも、復帰したらまた収入が増えるし……と油断していると、思わぬ落とし穴に。
復帰後は妻の収入が復活するとはいえ、しばらくは時短勤務で以前ほど稼げないもの。また、保育園代のほか、家庭と仕事の両立で余裕がなくなると、外食や惣菜に頼ることが増えるなど、「買って済ませる」出費もかさみ、思ったほど貯蓄に回せないものです。
育休中に「収入が減ったから仕方ない」と言い訳していると、復帰後も「忙しいから仕方ない」に変わるだけ。
子どもが小さい時の貴重な貯めどきを、ムダにしてしまいかねません。
貯まる人は育休中に家計を整えている!
復帰後の貯蓄に成功している人を取材すると、育休中の家計の見直しが大きかったと話す人が大勢います。
その多くは、収入が減ったことを逆手にとり、なるべく夫1人の収入で暮らせるよう、育休中に家計を見直していました。
一人分の収入で予算を組んで、その中でやりくりできるように毎月練習。保険や通信費など手のかかる費目の見直しも、時間がある育休中に片付け、その結果、復帰後に増えた収入を貯蓄に回せる家計を手に入れているのです。
「今まで、何も考えずにお金を使っていたことに気づき反省しました」
など、自分のムダにも気づけ、無理に節約するのではなく、心地よいサイズの暮らしを作ることに成功しています。
育休中は家計を見直す大チャンス!
時間に余裕ができる育休中は、お金を整える絶好の機会。
・口座やクレジットカードの整理
・自分が続けやすい家計簿の研究
・スマホ代や保険料などの見直し
・先取り貯蓄の仕組み作り
など、お金の大掃除をしておくと、復帰後は楽に貯蓄を伸ばせます。
また、夫婦で子どもの教育費や、叶えたい目標なども話し合い、今後のお金の使い方を共有しておくと、とても大きな支えになるのでオススメです!
■イラスト:にわゆり
■監修・文:大上ミカ
マネーライター・FP。(株)カクワーズ代表。生活情報誌を中心に、家計管理やお金に関する情報を取材・執筆。これまでに取材した貯まる人は延べ1000人以上。数々の貯まる人の共通点を発見し、雑誌や書籍、セミナー等で貯まる暮らしを作るアドバイスも。著書にお金が勝手に貯まりだす暮らし(リベラル社)など。