【医師監修】小さな子どもの交通事故が起こりがちなケースを知って、大切な命を守ろう!

子どもの安全を守るのは、ママ・パパの役割。ちょっとした油断が大きなケガや命を失うことにつながってしまうことがあります。
ここでは赤ちゃんのよくある事故・ケガの中で、交通事故がどんなケースで起こるかを覚えておくといいでしょう。また交通事故にあわないように事故防止策を立てておくことが大切です。
目次
【記事監修】
緑園こどもクリニック 院長

Profile
1974年東京大学医学部卒業。同小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長を経て99年から現職。NPO法人Safe Kids Japan理事長など。
参照/Safe Kids Japanホームページ、『事故防止ハンドブック』(消費者庁)
子どもは危険度がわからないので、大人が守るしかありません
歩けるようになると、外出する機会が増えてきます。そのときに注意したいのが、車が往来する道路や駐車場などでの交通事故です。
交通事故は打撲、内出血、脱臼、骨折などのけがのほか、意識不明に陥るなど、重症化しやすく、重い後遺症を残したり、ひどいときには死亡する怖い事故です。
小さな子どもの行動は予測がつかないので、道路を歩くときは大人と手をつなぐ、歩道がない道路では大人が車道側を歩くなど、大人がしっかり見守ることが大切です。
また普段から交通ルールを教えておきましょう。いかに車の事故が怖いものであるか、その危険性を繰り返し教えることが重要です。
乗車中の事故が最も多い。必ずチャイルドシートに座らせて
乳幼児を車に乗せているときは、衝突事故の被害を少なくするために、必ずチャイルドシートに座らせます。
チャイルドシートは、6歳未満の子どもに装着することが法律で義務づけられています。
子どもの命を守るためにも、説明書をきちんと読んで、正しく取り付けることが大切です。
チャイルドシートを間違って取り付けることで、もっと大きな事故を引き起こすことになりかねません。子どもが嫌がるからとチャイルドシートから降ろすと、大切なわが子の命を危険にさらすことになります。
おもちゃを与えて気を紛らわせたり、車から降ろして外の空気を吸わせて気分転換させるなどの対応をしていきましょう。
交通事故にあったとき ケガの症状
・打撲
・内出血
・脱臼
・骨折
・出血
交通事故 起きやすい月齢・年齢と季節
生後0ヶ月~
通年(春・夏・秋・冬)
小さな子供の交通事故が起こりがちなケース
車庫や駐車場で遊んでいて

車庫で子どもが遊んでいて、それに気づかず、車をバックさせて子どもをひいてしまうという悲しい事故もあります。
道路越しに興味のあるものを見つける

仲のよい友だちや乗り物など、子どもが興味をもっているものを道路越しに見つけて、思わず道路に飛び出して事故にあうことがあります。
ママが立ち話をしている間に

ママが道路で知り合いにあって、立ち話をしている間に、子どもが退屈して道路に飛び出してしまうこともあります。
道路でぐずっているところに車が

子どもが道路でぐずって、泣き出したり、ひっくり返ってかんしゃくを起こしたり、道路に飛び出した瞬間に車が通ってひかれることも。
自転車からの転落事故を防ぎましょう
「ほんの短い間だから」と油断して自転車に子どもを乗せたまま、ママ・パパがその場を離れることで、自転車が転倒して子どもが投げ出され、大けがをすることがあります。
自転車を止めたら、まず子どもを安全な場所に降ろしてから荷物を降ろすなどしましょう。
自転車に乗せるときは、必ずヘルメットをかぶらせましょう。
●イラスト/がみ
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。
初回公開日 2019/05/23
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