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共働きでもできる!おけいこ事に頼らない!“8つの脳力”の伸ばし方

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shironosov/gettyimages

子どもの才能や能力は伸ばすには、おけいこ事をさせるなどして、何か特別な体験をさせないといけないと思っているママ・パパはいませんか? おけいこ事に通わせる時間や余裕がなく、まわりに遅れをとってしまうのではないかと、あせりを感じているママ・パパもいるかと思います。
わざわざおけいこ事をしなくても、子どもの才能や能力を伸ばすことは可能です。子どもの脳と心の発達に詳しい、早稲田大学教育学部 教育心理学専修教授 本田恵子先生にお話を聞きました。

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8つの脳力をバランスよく発達させるには!?

ハーバード大学のハワード・ガードナー教授(1995)は、MI(マルティプルインテリジェンス)理論の中で、脳の力を8つの要素に分けて解説しています。

子どもの8つの脳力

【主に左脳で働く脳力】
●言語 言葉の理解や表現力に関する力。
●理論・数学 物事に筋道をつけて理解し、判断する力。数量化、因果関係、予測などをする。
●内省 道徳心、思いやりに結びつく力。物事をじっくり考えたりする。
●自然・博物学 自然や生き物、社会とのふれあいを通して、さまざまな情報を収集整理し、適切な対応方法を学ぶ力。

【主に右脳で働く脳力】
●音楽 いろいろな音(自然音・楽器・人の声など)や抑揚を聞き分けたり、表現したりする力。
●視覚・空間 色、形などを見分けたり、組み合わせたりして、絵、写真、立体物を理解し創作する力。
●身体・運動 運動したり、手指を使って作業したりする力。
●対人 人と一緒に活動したり、気持ちや意見を理解したり、話し合ったりする力。

このように脳の力は8つの要素に分類されますが、バランスを欠いて成長すると、たとえば運動神経はバツグンなのに、言葉で伝える力が乏しいなど偏りが生じることが。子どもはほうっておくと得意な能力をよく使い、苦手な能力はあまり使わない傾向があるので、偏りを防ぐかかわり方が大切です。

脳力をバランスよく発達させる年齢別のかかわり方

8つの脳力をふまえ、脳をバランスよく発達させるための年齢別のかかわり方を紹介します。

0~3カ月ごろ/言葉かけで音楽の脳力を育もう
この時期は、視力はぼんやり見える程度ですが、耳は聞こえているので音楽の脳力を意識したかかわりをしましょう。「ご機嫌だね~」など、ママ・パパがやさしく言葉かけをしたり、赤ちゃんが泣いたら「どうしたの?」と抱っこしてあげたりするだけでも十分です。

4~6カ月ごろ/親子のコミュニケーションが対人の脳力を伸ばす
寝返りを始めるなど動くようになると、ママ・パパとのコミュニケーションがより深まるので、対人の脳力を意識して伸ばしましょう。寝返りしそうなときは「〇〇ちゃん、もう少しだよ。頑張って」など温かく声をかけたりすると、周囲の人に安心感を抱くのと同時に言語の脳力も養われ右脳と左脳がバランスよく発達します。

7~11カ月ごろ/運動能力が高まると、視覚・空間脳力もアップ
はいはいやつかまり立ちを始めたら、積極的にチャレンジさせて体幹を鍛えましょう。またはいはいをしながら、おもちゃなどを取りに行くのは、視覚・空間、身体・運動の脳力を高めるのに効果的。手を伸ばしてつかもうとする行為は、やがて距離感をつかんだり、予測を立てたりする論理・数学の脳力にもつながります。

1~2歳ごろ/見て学ぶ、真似する行動が、言葉やパターン化する脳の力を育てる
たとえば「テーブルの上にあるりんごが食べたい!」と思うと「椅子の上に乗って取ろうかな?」「ママ(パパ)を呼ぼうかな?」など、いろいろ試し始める時期です。最初は失敗もしますが、成功体験を増やしていくと行動がパターン化したり、伝える言葉の組み立て方を理解したりして、論理・数学の脳力の基礎が育ち始めます。

3~5歳ごろ/“なぜ?”の質問が、論理・数学や自然・博物学の脳力を養う
子どもはときに「鳥の耳はどこにあるの?」など答えに悩む質問をしてくるときもありますが、面倒くさそうに対応するのはNGです。「図書館で調べてみようか?」などと誘って、親子で調べましょう。そうしたやりとりが自然・博物学の脳力を伸ばし、情報を収集整理する力につながります。また社会のルールなどを理解し始めると、「なぜいけないのか」「なぜそうするといいのか」という内省の脳力も高まります。

家庭で簡単にできる! 脳力の育て方

子どもの脳力を総合的に伸ばすには、親子で楽しく考えながら一緒に何かに取り組むことがポイント! おけいこ事に頼る必要はありません。とはいっても難しく考えないで。
たとえば、野菜スタンプで絵を描くのもおすすめ! ピーマンは同じピーマンでも切り口によって形が異なるので「なぜだろう?」と考えたり、「ここを切ったらどうなるの?」と試したりすることが脳の発達を促します。
1つ注意してほしいのは、子どもの作品を「もっと〇〇したらきれいにできるのに!」などと否定したり、ママ・パパがお手本を見せたりして同じものを作らせることはやめましょう。自分で考える力や創作意欲がそがれないように自由にさせてみてください。

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「うちの子、〇〇の脳力を伸ばすかかわり方をしなかった!」と思っても、決して手遅れではありません。本田恵子先生によると、脳は11歳ごろまで柔軟でぐんぐん発達するのだとか。そのため、得意なことはどんどん伸ばしつつ、苦手な分野を伸ばすことも意識してかかわってみませんか。(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)

監修/本田恵子先生
早稲田大学教育学部教育心理学専修 教授。公認心理師、臨床心理士、学校心理士、特別支援教育士SV。脳科学を活かして幼児から大人まで、それぞれの個性に合わせた学習方法やソーシャルスキル教育、アンガーマネジメントなどを実践。 米コロンビア大学院でカウンセリング心理学博士号を取得。著書に「脳科学を活かした授業をつくる」(みくに出版)など。

参考文献/MI:個性を活かす多重知能の理論 Gardner.H.,松村暢隆(翻訳)2001.新曜社

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