中学受験経験ママに聞く! 受験のための塾選び、通い始めるタイミングは?
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2020年度から実施される「大学入試改革」。大学付属校の人気が高まるなど中学受験への影響も少なくないことから、低学年のうちから関心を持ち始めるママも増えているようです。
全国のウィメンズパーク会員5,440人を対象に行った中学受験に関するアンケートでは、
「中学受験をした・する予定」と回答したのは全体の12.5%、
「迷っている」は全体の9.3%でした。
また、「はじめに受験を検討し始めたのは誰ですか?」という質問では、
第1位 ママ 637人(11.7%)
第2位 ママとパパ 217人(4%)
第3位 子ども 162人(3%)
という結果でした。
では、中学受験に向けて塾に通うとしたらいつからが良いのでしょうか。またどんな点に気を付けて塾を選べば?子どもが中学受験を経験した『ウィメンズパーク』のママたちの意見を聞いてみました。
中学受験経験ママが考える、塾通いを始めるベストタイミング
「もう一度子どもに中学受験させるとしたら、何年生から塾に入れますか?」という質問に対する、受験経験ママからの回答をご紹介します。
小3の2月から、オプション選択は慎重に
小3の2月から(新小4)入れます。わが子もそのようにしました。
でも、オプションにはもう少し慎重になると思います。特に小4のうちはいろいろオプションつけなくても良かったような気が。塾からあれこれ特別講座の案内を頂きますが、次は言いなりにならずに取捨選択したいです。
小4からで十分
娘は3年生の間は季節講習にお試しで通ったり、入塾テストを試しに受けてみたりしていました。通い始めたのは新4年でした。3年生のテキストも見ましたが、内容的には4年で繰り返す感じだったので、4年からで十分だと思いました。
一方で4年から5年になる時に一気にカリキュラムが重くなったので、わが子の場合には5年入塾だとツラかったただろうな、、と思います。
塾のカリキュラムが変わらない限りは、新4年がベストだと感じています。
受験に向けた塾のカリキュラムの利点を実感
子どもがもう1人いたら…。やはり小3の2月を選びます。なぜって、塾の受験に向けたカリキュラムの利点を、特に2人目で実感したからです。(中学受験対策を行っている大手塾などでは、小学校で習う内容は4年生のうちに先取りで学習を終えてしまい、その後は小学校では扱わない範囲や受験に向けてレベルアップした問題などを繰り返し取り組みます。)例えば、理科の月や星の動きといった天体系やてんびんなどの物理系など単なる暗記では太刀打ちできない入試頻出単元については、5年でなんとなく理解し、6年の復習時にはあら不思議、きっちりマスターしていました。これが1年遅れのスタートだったら、こうはいかなかったと思います。わが子は1を知って10を理解するような天才でないので、スパイラルのカリキュラムに乗っかるのが、一番良かったのだと思います。
受験勉強以外で身につく能力も大切
焦らないで良いと思います。低学年から受験本番までモチベーションを維持し続けるって、難しいので。
今思い返して、受験に役に立ったんじゃないかと思うことは、スイミングとピアノを習っていたことです。
水泳やピアノがいいと勧めているわけではなく、まだ受験まで十分に時間がある低学年だからこそできる受験に向けた「勉強」以外のことでも身につけておけば有利になることって、たくさんあると感じました。
お友だちと遊ぶことも、テレビゲームをすることも、時間配分を決めて守るようにするなど、自発的に行動することで受験勉強が忙しい時期になっても、限られた時間を効率よく使うなど、役立つ能力になるんじゃないかと思います。
中学受験のための塾を選ぶポイントとは?
中学受験をすると決めたものの、塾を選ぶとしたらどうやって決めたらいいのでしょうか。先輩ママたちからのアドバイスは?
実際に肌で体験してみて
塾はいくつか説明を聞きに行き、体験してみて本人がここ!って思った塾に通わせるのがいいですよ。ここの塾がいい、あそこの塾がいいと周りからは言われるかもしれませんが、やはり実際足を運んでみて雰囲気だったりとかを肌で感じるのが一番です。
塾主催の無料テストを活用
全国統一テスト、無料のテスト、体験授業などで塾に足を運んでみるのがいいと思います。3~4つくらいは見に行ってみるのをおすすめします。通塾は新4年と考えていたとしても入塾テストは早めに受けてみてもいいと思います。受けたからと言って必ず入らなければいけないわけでもありませんし、説明を聞く中で、塾の違いも見えてくると思います。スケジュールも小6まで確認した方がいいです。大手だと同じ塾でも校舎によって違いが出る場合もあるようです。
先ずはゴールをイメージしてから
ある程度ゴールを設定し、そこから逆算して今後の方針を決めるやり方もあります。あえて中学受験を選ばれた理由は何でしょう。近くに行きたい学校がある、国立県立公立の中高一貫が良いとか、宗教、教育理念、生徒さんを見てとか、、、偏差値だけではなく、色々と学校により特色が有りますよね。
でも、やはり受験するからには、その学校が出題した試験に受からないといけない訳です。その学校の合格と言うゴールに、どの塾なら適しているか。子どもの希望も聞いて、ゴールをイメージしてから、今の立ち位置からそのゴールに最適な(合格実績がある、情報を持っている、学校別特訓があるなど)塾を見つけるのがいいかなと。
実際に塾に通うかどうかは別として、低学年のうちから中学受験を見据えて準備をされているお家が多い印象を受けました。実際に体験してみて塾との相性を見てみることも大切なようですね。また、塾での勉強に限らず、あちこち旅行することで地理や理科の勉強に繋げているという方も。
中学受験は必ずしなければならないものではありません。子どもの向き不向きもあると思いますので、ある程度、時間に余裕を持って判断していくことが成功の鍵になるのではないかと感じました。
(文・羽鳥まゆ)
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。