4人子育て中のモデルasacoインタビュー『おむつはずれって、本当にその子それぞれ』
育児に悩みはつきものだけれど、その中でも多くのママ・パパが悩まされるおむつはずれ。ひと口におむつはずれと言っても、その子の個性によってお悩みポイントはさまざまですよね。そこで今回は、モデルやキッズブランドのディレクターなど、多方面で活躍し、現在は4人目のお子さんのおむつはずれ真っ最中でもあるasacoさんに、自身の経験を踏まえたおむつはずれについてお話を聞きました。
順調すぎた1人目のおむつはずれから一転…
-4人のお子さんのママでもあるasacoさんですが、いちばん上のお子さんのときには、どのようにおむつはずれを進めたのですか?
asaco:1人目のときは、おむつはずれというものにこだわりがなかったんです。だからほぼ保育園主導で、流れに身を任せていたら、すんなり3歳前におむつはずれ完了しちゃって!
-とっても優秀!
asaco:そうなんです。保育園の先生からも「クラスでいちばん早かったですよ」って言われました。
でも、順調にいきすぎた1人目のおむつはずれとうって変わって、2人目と3人目のときはとても苦労したんですよ。
-苦労とは…?
asaco:2人目と3人目も保育園に通っていたので、園と二人三脚でおむつはずれを始めておしっこまでは順調にいったんですが、うんちでつまずいてしまいました。
2人とも、今までおむつという閉ざされた空間でうんちをしていたので、便器という解放された未知の穴に抵抗があったみたいですね…。
-そうだったんですね。たしかに、子どもからするとそこの違いは大きいのかも。
asaco:「おむつでうんちをしてはいけない」、「でもトイレでうんちするのは嫌だ」ってなった子どもたちはひどい便秘になってしまい、「イチジク浣腸」が手放せなくなってしまって…。
もちろん成長とともに徐々にうんちもトイレでできるようにはなったんですが、その渦中にいるときはやっぱりあせりもありました。
そんな経験があったからこそ、今、1歳になったばかりの4人目のおむつはずれは、自分なりに調べてこれまでの3人とはちょっと変えてみようって思ったんです。
思ったより簡単な「おむつなし育児」
-4人目のお子さんのおむつはずれ真っ最中のasacoさんですが、どのようなおむつはずれをされているのでしょうか?
asaco:今は「おむつなし育児」というものを実践しています。
-おむつなし育児…⁉︎ とってもハードルが高そうなんですが…。
asaco:そう思いますよね(笑)。でも、おむつなし育児の定義は、まったくおむつをはかせないということではなくて、すべておむつに頼る生活から解放されるっていうものなんですよ。
-なるほど…! そういうことなんですね。具体的にはどのようなことを実践されていますか?
asaco:わが家では首や腰がすわった5ケ月ごろから、できる範囲でおまるに座らせるようにしています。
-5ケ月とは早いですね!
asaco:ともすると早く感じられるかもしれませんが、これが実はおむつはずれの近道なんじゃないかって思ってるんです。
おむつをずっとつけていることによって、子どももそれがトイレだと認識してしまいますよね。それなのに突然トイレに座らされて、「今日からおしっことうんちはここでしましょう」って言われても、子どもにとってはトイレに対する恐怖が大きいんだなって、上3人の子たちのおむつはずれで気づいたんです。
-トイレに対する恐怖をなくすためにも、早いうちから慣れておくことが大事なんですね。
asaco:そうですね。できるときにおまるに座らせるっていう感じでゆるく続けてきましたが、実際に1歳になった今はおしっこもうんちもおまるで成功することも多いですよ。
早くおむつをはずしたいということではなくて、自然なかたちで赤ちゃんの排せつを促すコミュニケーションの一つとして、おむつなし育児を実践している感じですね。
おむつなし育児というネーミングにおじけづいてしまう人も多いかもしれませんが、asacoさんのように子どもとのコミュニケーションの一環として「できるときに、できる範囲で」実践してみるのもいいかもしれません。トイレへの恐怖心を抱かせないことが、結果的にスムーズなおむつはずれにつながるかもしれません。
(取材・文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)
asaco/モデル・kitutukiディレクター。1978年静岡県浜松市生まれ。モデルとして、雑誌や家族でCMに多数出演するかたわら、子ども服ブランド「kitutuki」のディレクターや、夫とともにケータリング「マフィオ」を展開するなど、4児の子育てをしながら多方面で活躍中。