【専門家監修】80%以上のママが子どもの食事に困ってる! 子どもの「食べたい」を引き出す6つのコツ

幼児食が始まるころになると、遊び食べや好き嫌い、椅子に座って食べないなどのさまざまな問題に悩まされるママやパパは多いですよね。
1歳〜1歳11ケ月までのお子さんをもつ、たまひよモニター会員ママ259人のアンケート結果※によると、「子どもの食事について困ったことがある」と回答したママはなんと80%以上。そして、そのうち半数以上のママが3つ以上の困ったことがあると回答しています。
子どもの食事のお悩みを解決する基本は、子どもの「食べたい!」という気持ちを引き出すこと。
今回は、そのためにまず実行したいことを、管理栄養士の太田百合子先生に聞きました。
※1才~1才11カ月までのお子さんを持つ、たまひよモニター会員ママ259人の、2015年のアンケート結果をまとめたものです。
【記事監修】
管理栄養士
Profile
東京・こどもの城で長きにわたり乳幼児の栄養指導を行う。現在は専門学校などの非常勤講師のほか、講演会などでも活躍。
食事の意欲を引き出す6つのコツ!
子どもの食事に対する意欲をグ〜ンとUPさせるために、管理栄養士の太田先生に聞いた「まず試したいこと」6つを紹介します。
1)生活リズムを整えておなかがすくようにする
食べる意欲を引き出すには、おなかをすかせることがいちばん。早起き・早寝を心がけ、食事と食事の間は5〜6時間、食事とおやつの間は2〜3時間空けるようにしましょう。
日中はできるだけ授乳をやめ、甘い飲み物も控えて。しっかり体を動かした遊びを取り入れることも大切です。
2)テレビを消しておもちゃを片づけるなど落ち着いた環境に
子ども向けの番組でなくても、テレビやDVDは気が散る原因になります。食事中はテレビを消すことを習慣にしましょう。
また、おもちゃや絵本など、子どもの興味をそそるものは食卓から見えない場所へ片づけて。食べることに集中できる、落ち着いた環境を整えましょう。
3)足がしっかりと床につくように座らせる
足が床に着くと食事に集中しやすくなります。足置きがついた椅子を選んだり、足元に台を置いたりと、両足がしっかりと床に着くように工夫しましょう。
椅子が低いときや、テーブルから体が離れるときは、おしりの下や背中にクッションやバスタオルなどを置いて調節してみてください。
4)ママやパパと一緒に楽しい雰囲気で食べる
子どもは、ママやパパが食べている様子を見ることで、自分も食べたい気持ちになったり、食べ方を学んだりします。親子で一緒に食卓を囲み、ママやパパがおいしそうに食べるところを見せてあげましょう。食事中はお話をしながら、楽しい雰囲気づくりを心がけてみてくださいね。
5)ママやパパと同じメニューを食べさせる
ママやパパと同じメニューだとうれしくて、張りきって食べられます。無理のない範囲で味つけや固さを調節し、大人と同じようなメニューにしてあげましょう。どうしても食べさせられないものは、子どもに見せないようにするのがいいですね。
6)自分で食べさせる
1歳を過ぎたころから自我が芽生え、なんでも自分でやりたい気持ちが強くなります。手づかみ食べをしたがったり、スプーンやフォークを使いたがったりしたら止めないで、子どもが食べやすいメニューを用意するといいでしょう。自分で食べられたという満足感が「もっと食べたい!」という意欲につながります。
いかがでしたか? 子どもの「食べたい!」という気持ちを引き出すためにできることは身近なところにたくさんあります。子どもの食事に困っているママやパパは、できる範囲で実践してみてはいかがでしょうか。
(文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)
参考/1才2才のひよこクラブ2015年夏秋号「「幼児食の困った!! まるっと解決アンサー」
初回公開日 2019/07/11
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