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夜間断乳は慎重に! 米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントにポイントを聞く

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美しい母親、母乳、夜彼女の生まれたばかりの赤ちゃんの男の子
tatyana_tomsickova/gettyimages

今回は「夜間断乳」について。日本人初の米国IPHII公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、赤ちゃんや子どもの睡眠について米国NYから情報を発信! 
「愛波文さんのぐっすりねんねROOM#8」。
知識を持たずに夜間断乳をすると、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼしたり、ママのおっぱいトラブルを招いたりすることもあるそうです。愛波さんが、夜間断乳のキホンを教えてくれました。

関連: もっと早く知りたかった! 「睡眠の土台」こそ赤ちゃん寝かしつけの肝。米国IMPI公認・乳幼児睡眠コンサルタントがその秘訣を語る

「夜間断乳=夜通し眠る」は間違い!

夜間断乳をする前に、知っておいてほしいことがあります

まだ夜間に栄養が必要な赤ちゃんに対して、無理に夜間断乳をしてしまう保育者がいらっしゃいます。これは、赤ちゃんの成長に影響が出てきたり、母乳の場合はママにおっぱいトラブルが起こったりする可能性があります。ですので、夜間断乳は気をつけて行う必要があります。

また、夜間断乳=夜通し寝るということは、科学的に証明されていませんし、夜間断乳をしたら夜泣きがなくなる、夜中起きなくなるわけではありません。夜泣きや夜中に起きてしまう原因はさまざまですので、「夜間断乳をしたら、夜通し寝てくれるはず!」とは思わないほうがいいでしょう。

赤ちゃんの成長&ママの気持ち・体質を考慮

いきなり夜間断乳するのではなく、赤ちゃんと保育者の状況を把握した上で、夜間断乳の時期や方法を考えることをおすすめします。
それでは、夜間断乳をするときのポイントと対策を確認していきましょう!

●赤ちゃんの成長・栄養について

新生児は夜間授乳が必要です。6カ月ごろになると、夜通し寝る子も出てきますが、「夜通し」といっても続けて8時間程度。19時から7時まで寝かせたいと思うのは、非現実的です。6カ月ごろでも長くて8時間ぐらいしか眠れないので、夜中に1回は授乳が必要になります。

夜間断乳ができるのは、以下の3つの条件がすべてそろったときです。

1 赤ちゃんの成長・発達が順調

2 赤ちゃんの体重と身長が乳幼児身体発育曲線の幅内にあって、右肩上がりに増えている

3 小児科の先生に夜間の授乳はもう必要ないと言われた

もし、赤ちゃんの成長に不安があり、夜間断乳できるかどうかわからない場合は、必ずかかりつけの小児科の先生に確認をすることをおすすめします。夜間断乳をして、赤ちゃんの体重が落ちてしまうことは避けましょう。

●【母乳育児の場合】ママが母乳育児を長く続けたいかどうかについて

夜間断乳をしたら日中もおっぱいに興味がなくなってしまい、赤ちゃんが飲まなくなってしまったということがあります。きっぱり断乳したいと思っているママはいいのですが、日中はあげ続けたいと思っているママは、赤ちゃんがおっぱいに興味がなくなってしまうと、大変なショックを受けてしまうことがあります。ですので、ママが母乳をどれだけあげ続けたいかを考えた上で、夜間断乳をしましょう。

●おっぱいの張り・乳腺炎について

夜間断乳をする場合、ママのおっぱいの状況も確認しないといけません。たとえば、乳腺炎になりやすいママの場合、一気に夜間断乳をすると乳腺炎になる確率がかなり高くなってしまいます。

赤ちゃんが眠ったまま授乳をする「ドリームフィード」で段階的に夜間断乳

夜間断乳をしたいけれど、「一気にやめるのは心配」「1歳過ぎまで母乳を続けたい」「乳腺炎になりやすい」というママにおすすめしたいのが、「ドリームフィード」という手法です。
この手法は科学的には証明されていないものの、私はこれまでコンサルテーションや個別相談で、何百件もの成功例を見てきています。
「ドリームフィード」を始める大前提として、睡眠の土台が整っていることが大事です。
(編集部注 以前配信した記事「もっと早く知りたかった! 「睡眠の土台」こそ赤ちゃん寝かしつけの肝。米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントがその秘訣を語る」)

「ドリームフィード」の方法

睡眠の土台が整ったら、夜ママが寝る前の22時、または23時ごろに、寝ている赤ちゃんを抱き上げ、そのまま母乳、またはミルクを与えます。終わったら、げっぷが必要な赤ちゃんにはげっぷをさせ、そのまま、また寝床に置きます。
赤ちゃんのおなかを満たすことができ、ママのおっぱいの張りもコントロールできます。

ポイントは、赤ちゃんが眠ったまま授乳するところにあります。赤ちゃんに声をかけ、起こしてから授乳したのでは意味がなくなってしまいます。これがドリームフィードです。

「ドリームフィード」は、夜中に1回、または2回してもいいでしょう。2回する場合は、睡眠ホルモンのメラトニンが徐々に少なくなってくる朝方は避け、午前4時前に行うようにしてみましょう。

関連:もっと早く知りたかった! 「睡眠の土台」こそ赤ちゃん寝かしつけの肝。米国IMPI公認・乳幼児睡眠コンサルタントがその秘訣を語る

私もわが子の子育てで、夜間断乳を経験しました。長男は10カ月のときに夜間断乳をしながらセルフねんねを教え、次男のときは7カ月ごろに添い乳をやめ、その後に夜間断乳をしました。

夜間断乳をする上でとても気にしたのが、「触れ合いの時間」でした。夜中におっぱいをあげない分、肌と肌との触れ合いの時間が少なくなるので、日中の授乳を一時的に多めにあげたり、肌と肌との触れ合いをねんねルーティンに入れたりすることで、長男・次男ともに安心して夜間断乳をすることができました。夜間断乳をする際には、ぜひ試してみてくださいね。(構成/ひよこクラブ編集部)



愛波 文さん
『ママと赤ちゃんのぐっすり本』(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IPHI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。Sleeping Smart®代表。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IPHIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。

■Instagram:aya_aiba
■Twitter:@sleepingsmartJP

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