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赤ちゃんの「二度寝」米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントに聞く

更新

白い背景の上の新生の赤ん坊が眠っています。眠っている子供の小さな、就寝 (1 ヶ月までの赤ちゃん)
JNemchinova/gettyimages

今回は「二度寝」について。日本人初の米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、赤ちゃんや子どもの睡眠について米国NYから情報を発信! 
「愛波文さんのぐっすりねんねROOM#9」。
朝起きても、またすぐに眠ってしまう二度寝。朝寝と二度寝はどう違うの? 早朝に起きて、また眠って遅起きになるのはよくないの? 赤ちゃんの二度寝の疑問に、愛波さんが答えてくれました。

「朝寝」と「二度寝」は似て非なるもの!

「朝寝」は朝6時以降に起き、赤ちゃんの月齢に応じた活動をした後に寝ること。「二度寝」は、朝6時以前に起き、赤ちゃんの月齢に応じた活動をした後に寝ること。この2つは似ているように見えますが、「朝寝」は早起き・早寝に、「二度寝」は遅起き・遅寝になりやすいといえます。

赤ちゃんの月齢によっては、この2つの区別がつかないことがあります。

たとえば、新生児~1ケ月ごろの場合、連続して起きていられる時間は40分くらい。起きたと思っておむつ替えや授乳をしたら、またすぐに寝てしまうので、「二度寝をしても大丈夫なのだろうか?」と不安になる保育者もいらっしゃるかと思います。けれど、これは自然なことなので大丈夫です。

4~5ケ月ごろでも、起床してから1時間20分程度たつと、また眠くなるのが自然で、この状態がベストです。赤ちゃんが朝6時に起きたとしても、7時には眠そうにしているかもしれません。これは「朝寝」になります。「二度寝」ではありません。

「二度寝」は「早朝起き」が原因

どうして「二度寝」が遅起き・遅寝になりやすいかというと、乳幼児の睡眠コンサルテーションでは、朝6時前はまだ夜という判断をします。二度寝は夜の睡眠の延長で、二度寝から起きた時間が本当の起床時間です。朝6時前に起きてしまう「早朝起き」が、二度寝の原因であるといえます。

5ケ月ごろの赤ちゃんの「二度寝」改善メソッド

たとえば、5ケ月ごろの赤ちゃんが早朝起きになってしまう場合、どのように改善していくのがベストなのか、実例とともに説明します。

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毎朝4時30分に目を覚ましていた5ケ月の赤ちゃん。保育者が4時30分にベビーベッドから連れ出し、リビングに連れていくけれど、6時前にはもう眠そうで、リビングで寝てしまいます。

これを保育者は「朝寝」ととらえていましたが、朝寝をするにしても6時は早すぎます。これは「二度寝」です。

改善メソッド① 6時前に起きても、リビングに連れて行かない

朝6時前に起きた場合は、リビングに連れていかず、6時になるまでは“きちんと寝る時間”ということを伝えていきましょう。

なぜリビングに連れて行くのは避けたいかというと、早朝に起きて遊んだり、テレビを観たりすることが習慣化してしまうと、遊びたい・テレビを観たいがために、どんどん早く起きてしまう子もいるためです。
朝6時に元気よくニコニコで起きている場合は、それがお子さんの起きる時間とみなし、リビングに連れていってもOKです。早朝(朝4~5時台)の授乳も、すぐに寝てくれるのであればOKです。

改善メソッド② 活動時間を少しずつ延ばしていく

5ケ月ごろのベストな朝寝の時間は、起床を6時と想定すると、7時過ぎになります。これは、5ケ月の赤ちゃんの活動時間(連続で起きていられる時間)が、1時間30分だからです※。


4時30分に起きてしまう赤ちゃんを、7時過ぎに朝寝をさせたいとなると、活動時間が3時間になります。いきなり長時間になるため、「改善は難しいのでは?」と、不安になる保育者もいらっしゃると思います。

でも、急に3時間に延ばすのではないので、大丈夫。毎朝、10~15分ずつ引き延ばしていくことで、徐々に早朝起きが改善し、朝寝をきちんと促すことができるようになります。活動時間を長くしていく過程では、赤ちゃんが疲れすぎて、寝ぐずりする日もあるかと思います。けれど、一貫性をもって続けることが、とても大事になります。

「二度寝」の習慣は就学後に影響も

朝方は睡眠ホルモンのメラトニンの生成と分泌が徐々に少なくなってきている時間帯なので、一度起きてしまうとなかなか再度寝かしつけられず、そのまま1日を始めてしまう保育者が結構いらっしゃいます。しかし、これをしてしまうと、早朝起きが毎日続いてしまうことになります。

もし、早朝起きをした後に再度寝かしつけをしたら、そのまま9時まで寝てしまう場合(「二度寝」の場合)は、自然と遅寝・遅起きのリズムになってきてしまいます。

その生活リズムのほうがご家庭に合う場合は、それでもOKです。けれど、保育園や幼稚園、小学校に入ると始業時間が決まっているため、早く起きないといけなくなります。そのため、乳幼児期から生活リズムを整えておくほうがいいといわれています。

小学生になっても生活リズムが整っていない子は、朝なかなか起きられず、登校しぶりの要因になったり、勉強や対人関係に支障が出たりすることもあると、熊本大学名誉教授で小児科専門医の三池輝久先生は伝えています。ですので、お子さんがまだ小さいころから朝7~8時の間には起こすようにし、生活リズムを整えることをおすすめします。(構成/ひよこクラブ編集部)

※「朝寝」の時間は、「もっと早く知りたかった! 「睡眠の土台」こそ赤ちゃん寝かしつけの肝。米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントがその秘訣を語る」記事内の、活動時間の最短時間を目安にて算出しています。

愛波 文さん

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