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「2人目どうする?」ひとりっ子育児と何がどう変わる?

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家族ケアと愛 - 家族のシンボル シルエットと手
RomoloTavani/gettyimages

そろそろ2人目…?それともこのまま?2人目を考えているなら「上の子と下の子のお世話や遊び、生活リズムが違うのは大変そう」「お金はやっぱり2倍かかる?」、また、このままを考えているなら「ひとりっ子はわがままになる?」「過保護になりがちで人見知りが激しくならない?」など、疑問や不安がつきないという人も多いのではないでしょうか。そこで、保育士の資格を持つ公認心理師・臨床心理士の帆足暁子先生に2人育児・ひとりっ子育児の気がかりについて聞きました。

関連:第2子妊娠・出産、わが家にベストな年の差&子育てにかかるお金は?

ひとりっ子・きょうだいっ子で育ち方と育て方の違いは何?

きょうだいがいない、いるという家族構成やそれを取り巻く環境によって子どもの育ち方はどのように変わってくるのでしょうか。また、子どもがひとりと2人以上では、育て方にどのような違いが出てくるのでしょうか。親のかかわり方や気をつけるポイントを帆足先生に聞きました。

【ひとりっ子の育ち方】マイペースで育つので心が安定しやすい

ひとりっ子は、きょうだいに自分のペースを乱されることがないので、マイペースに育ちやすい傾向にあります。生まれ持った気質が生かされやすいというのも特徴です。また、ママ・パパなど大人とのかかわりが多いぶん、小さいころから大人と対等に話ができるようになる子も。大人から認めてもらえる機会が多いので、自分に自信があり、心が安定しているので落ち着いています。その反面、子ども同士でかかわる経験が少なくなりがちなので、積極的にお友だちと遊ぶ機会をつくりましょう。

親の愛情を独り占めできるので、わがままになりやすい一面も

親の愛情を独り占めできるという点では恵まれていますが、その子の希望がかなえられやすい環境にいるため、わがままになりやすいともいわれています。子どもの望むままに与えるのではなく、ママやパパが判断しましょう。「泣いてもダメなものはダメ」と一貫して教えることが大切です。
また、「ひとりっ子は人見知りが激しい」と思っているママやパパもいるようですが、人見知りが激しいのはその子の個性であり、ひとりっ子だからではありません。人見知りをするのは、親子の関係が築けている証しでもあるので、気にしすぎないようにしましょう。保育園や幼稚園など集団生活を始めれば、自然と落ち着いていきます。

ひとりっ子の育て方Q&A

ひとりっ子育児をしているママ・パパたちの疑問は、人によってさまざまです。「こんなときどうする?」という気がかりについて、先生に答えてもらいました。

Q ひとりっ子だと、ついつい過保護になってしまう…

親の注目が、その子ひとりに集中してしまうからですね。親と子どもの1対1ではなく、お友だちをおうちに招くなど、子ども同士で遊ぶ機会を増やしてあげましょう。同年代のお友だちとかかわり合うことで、大人とのかかわりからは得られない、さまざまな刺激を受けてたくましくなります。

Q お友だちや年下の子に優しくできるか不安です

他人に優しくできるかどうかは、普段の積み重ねが大切です。家族やまわりの人に優しくされていたら、優しくすることを自然に学び、ほかの人に優しくできるようになります。お友だちや年下の子と積極的にかかわって、大人が手本を見せてあげられるといいですね。

Q 弟や妹が欲しいと言われたらどう答えればいい?

保育園や幼稚園に通い始めて、弟や妹のいるお友だちと接すると、「弟(妹)が欲しい」と言い出す子もいるでしょう。年下の子どもに関心が持てるようになったことは大きな成長です。「そうね。弟(妹)が生まれるといいね」と、お子さんの気持ちを受けとめてあげましょう。生命の誕生は神秘的な出来事です。「ほしい」というお子さんの気持ちを親が受けとめることが、ここではいちばん大切なことなのです。

【きょうだいっ子の育ち方】お互いに社会性をはぐくみ合える

小さいころから、それぞれが「親に大切にされている」と実感できる環境で育っていれば、仲間意識が強くなり、助け合う関係をつくることができます。
親の愛情、おもちゃ、遊ぶスペースなど、独り占めできない環境の中できょうだいと「共有する」という社会性を自然と身につけることができます。

ママをめぐるライバル関係になる可能性も

ママをめぐってライバル関係になり、敵対し合うこともあります。
たとえばけんかをしたとき、つい上の子をしかりがちになるかもしれません。ママに味方してもらえないと「どうせ、自分はかわいがられていない」と悲しくなってしまうことも。けがをしない限り、子ども同士のけんかはどちらかの味方になるのではなく、「あなたたちで解決してね」と子どもに任せて家事などをしているほうが平和に治まります。
あらゆるシーンで、完全に平等に接することは難しいもの。2人目の育児に1人目を参加させる、1人目をほめるときは2人目と一緒にほめるなど「3人」の関係を意識しながら過ごすといいでしょう。

きょうだいっ子の育て方Q&A

にぎやかで楽しいのが2人育児のいいところ。その反面、バランスを保つのが難しいため、さまざまな壁があるのも事実です。先生のアドバイスを参考にしてみて。

Q 2人が同時に泣きだしたらどちらを優先させるべき?

ママがどちらかに動いてしまうと、子どもはどちらがママに優先されているかをわかってしまいます。2人が同時に泣きだしても、ママはすぐに動かないで。まずは「ママのところにおいで」と呼んで、子どものほうからママの元に来るのを待ちましょう。

Q 動き回る1人目から目が離せず、2人目を放置しがち。OK?

2人を平等に同時に見ることは、まず不可能です。動き回る1人目には、危険もあるので、2人目を守るためにも目が離せないからです。落ち着くまでの間はしかたのないことと割り切って、その分、1人目が寝ているときや登園しているときなどに、2人目とたくさんかかわりましょう。

Q 4才差のきょうだい。遊びや生活リズムが合わず大変です

年が離れていると、どうしても生活を2人目に合わせることになってしまいます。しかたのないことですが、1人目が欲求不満になりやすいので、エネルギーを発散できる機会をつくってあげて。パパがお休みの日に2人目をお任せしてママと1人目だけでお出かけをしたり、交代してパパと1人目だけでおでかけをしたりするなど、1人目を優先する時間をつくるといいでしょう。

きょうだいができたら生活はどう変わる?

2人目を考えるときに気になるのが年齢差。「年齢差によってきょうだい関係はどう変わる?」「きょうだいの年齢差でママの仕事への影響は変わるの?」など、不安も多いもの。生活がどのように変わるのか、子どもが2人いる生活のリアルを、年齢差別にシミュレーションしてみました。

【2才差】一緒に遊べる相棒のような関係

1才差のようなライバル関係ではなく、一緒に遊べる相棒のような関係になりやすいです。上の子が3才代くらいになると、下の子のお世話で大変なママ・パパの様子を理解でき、少しの間なら待てるようになります。ただし、あまり下の子ばかり優先させてしまうと赤ちゃん返りが起こることがあるので、大きくなったことに誇りが持てるようにしっかり認めてあげましょう。将来的には保育園や学校でも共に過ごすことがある場合は、より連帯感が強まります。

■仕事をしているママなら?
1人目の育休明けから2人目の産休まで、1年前後しかありません。期間が短いため、仕事の成果は出しにくくなります。ただ、トータルの子育て期間は短くなるので、1人目の出産前に実績を残している30代以上ならいいかもしれません。

【3才差】1人目が2人目を守るなど、上下関係がはっきり

1人目が「弟(妹)を守りたい」という気持ちが芽生える年齢になり、きょうだいの役割がはっきりしやすい年齢差です。1人目の気質によって、「ボスタイプ」と「我慢タイプ」に分かれることがあります。
1人目は成長とともに自分でできることが増えてきますが、ママ・パパのサポートが必要な年齢です。まだまだ甘えたい年代なので、あまり無理させないように、安心感をはぐくみながら自立を促していきましょう。

■仕事をしているママなら?
復帰から次の産休に入るまで約2年あるため、その間に実績を残すこともできるでしょう。また、2人目はまだ病気がしやすい年代でも、1人目がだんだんと病気にかかりにくくなってくるころ。ダブルで急な病欠、という事態は減っていきます。働くママにとっては、比較的仕事に集中しやすい年齢差と言えるでしょう。

【4才差】1人目が2人目にとって「小さな親」になり、あこがれの存在に

1人目に「自分が年上だ」という自覚があるので、進んで2人目のお世話をしてくれることが多いでしょう。2人目にとって、1人目はあこがれの存在になるはず。ただし、遊びのレベルが違うことがあるので、2人目が邪魔者扱いされることもあります。1人目が1人で遊べる環境づくりや、できるだけママ・パパが向き合って一緒に遊ぶ時間をつくるように意識しましょう。

■仕事をしているママなら?
復帰中の期間が約3年あるので、キャリアを安定させるのに十分でしょう。二度目の産休・育休でも職場の理解は得やすいはずです。保育園や幼稚園の送迎が約10年と長期間なのが難点ですが、仕事と育児を無理なく両立しやすい年齢差です。

関連:きょうだいの学年差で見るお金のメリット&デメリット

2人育児とひとりっ子育児、それぞれにいい所、大変な所がありますね。ママ・パパのこれからの生活で何を大切にしたいのか、どんなライフスタイルにしたいのか、参考にしながら話し合ういい機会かもしれません。(文/ひよこクラブ編集部)

■監修
帆足暁子先生
(公認心理師/臨床心理士・「ほあしこどもクリニック」副院長)
保育士・幼稚園教諭1種免許を持つ臨床心理士。クリニックでは育児や心理相談、大学では保育者の要請に携わる。

■参考
「1才2才のひよこクラブ」2019冬春号「2人育児ひとりっ子育児 何がどう変わる?」

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