仲裁はNG?ママ直伝、きょうだい喧嘩の対処法
喧嘩をまったくしない兄弟姉妹はほとんどいないですよね。ソーシャルスキルを育てるひとつの経験として考えることもできます。
コロナ禍の自粛からきょうだいが一緒に過ごす時間が増えたせいか、ママたちから「きょうだい喧嘩ばかりでイライラ」「仲裁に入るのは、もううんざり」と悲痛な叫びが聞こえてきます。
きょうだい喧嘩、どう対処していますか?
口コミサイト『ウィメンズパーク』の投稿から対処法を探ってみました。
仲裁はしない
「ケンカして、ママに言いつけにきても『2人でケンカしたんだから、2人で解決してね』それだけ」
「きょうだいで言い合いしていても仲裁はしません。『ケンカするなら、お互い離れて別の部屋に行って』それだけ。言葉を選んで注意したって、子どもたちからしたら公平でもないし、納得などできないはずですから」
「ケンカが始まると『ママを巻き込まないで。二人でとことんやれ~』とはやしたててその場から立ち去ってました。そうすると、しらけてブツブツ言いつつ解散してましたね」
「ケンカしてもお互いの言い分は聞きません。自分が子ども時代にケンカをしても親の介入は一切なし。その代わりケンカの後に『ちょっと言い過ぎたな』『やりすぎだったかも』とか、自分で反省や後悔をしてました。もし中途半端に親に入られたら、反省も後悔もしないと思う。それこそ、弟ばっかり!とかお姉ちゃんばっかり!とか言われちゃう」
仲裁はしないことをマイルールにしているママがとても多いようです。確かに、第三者が介入するとこじれるケースも多々ありますから、介入しないことで喧嘩が早く収束するのかも。
年上なんだからはNGワード
「お姉ちゃんなんだから、年上なんだからと言うのはやめようと決めています。自分が言われて悔しかったし、弟ばかりかわいがってると思っていたし。何よりまずそれぞれの言い分を順番に聞いて、気持ちを受け止めています」
投稿でも多くのママが、「言ってしまいがちな言葉」だと共感していますね。年上でも年下でも悔しい気持ちは同じ。あくまでも中立の立場を保ちつつ「悔しかったんだね」と、気持ちを受け止めてあげれば心も軽くなり、気持ちの切り替えもできるのかもしれません。
親の線引きを明確にする
「理由はともかく、たとえ相手が悪くても、物を投げたり、『死ね』など言ってはいけない言葉を使うことについてはガッツリ叱ります」
親の対応がブレると、子どもは何が正しく、何がいけないのかわからなくなってしまいます。ここまでは見守る、ここは許さないの線引きを明確にしておくことが大切になってくるようです。
喧嘩をしているきょうだいの姿を見るのはちょっとしたストレスになるけれど、介入しない、仲裁しないのスタンスが比較的効果的なようです。たとえ仲裁に入ったとしても、ママの中立な立場は必須。言い分を聞いたとしても、どちらが悪いのかジャッジをするのではなく、喧嘩しないためにどうすればよかったのかを考えさせる機会を作ることがよい、という意見も。子どもにとって学ぶ機会になれば、喧嘩にも価値がありますよね。
(文・井上裕紀子)
※文中のコメントは、『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。