Benesse

オンラインショップ

会員登録

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんの病気・トラブル
  4. 年末年始は小児科がお休み!赤ちゃん・子連れの帰省の注意点【小児科医】

年末年始は小児科がお休み!赤ちゃん・子連れの帰省の注意点【小児科医】

若い母親は、彼女の病気の幼児の男の子を抱きしめ、自宅で彼を抱きしめる
tatyana_tomsickova/gettyimages

今回のテーマは、「年末年始に、子育て中のママ&パパが帰省先で気をつけること」について。2才と4才のお子さんを子育て中の小児科医・泰道麗菜先生が、日々の診療の中で、ママ・パパたちに伝えたいさまざまな情報を発信します。「ママ小児科医の”コレが気になる”」#10

関連:共働き増加、小児科で聞かれる子どもの病歴は夫婦で共有を、スマホの活用も

帰省先でも“ホームケア”が大切!

年末年始は、しばらくママやパパの実家に帰省してゆっくり過ごす…というご家庭も多いのではないでしょうか? この時期は多くの病院が一斉にお休みになってしまうので、子どもの突然の体調不良やアクシデントがあると心配です。あらかじめできる対策はとっておく必要があります。今回は、帰省先で気をつけることをテーマにお話しします。
普段、予防や治療で飲んでいる飲み薬や塗り薬がある場合は、帰省先にも忘れずに持っていきましょう。
鼻水、せきなどの風邪の初期症状には鼻吸い器があると便利です。赤ちゃんの場合には鼻水や鼻づまりがひどいと母乳やミルクが飲めなくなることもありますから携帯できる鼻吸い器を持っていくと安心です。
子どもの体調は突然悪くなるものです。急な発熱や嘔吐(おうと)などの症状に備えて事前に、市販の解熱剤や吐きけ止めなどを手元に準備しておくと役に立つことがあります。長期の帰省や旅行を予定している場合は、周辺の医療機関を事前に確認して休診の予定なども把握しておくといいですね。

帰省先では事故が起こりやすい!?

小さな子どもの事故は住居内で起こりやすいことが知られています。自宅では事故が起きないように安全対策をとっていても、普段子どもがいない帰省先では事故防止のための対策がとられていないことが多いです。
ママやパパも慣れない生活環境ですし、子どもは好奇心が旺盛ですから新しい場所やものに興味を示して、思いもしないものを口に入れたり、触ったり、思いもしないところに行ってみたりと予想外な行動を起こしがちです。
薬や洗剤、ボタン電池、たばこなどを飲みこんでしまう誤飲事故、熱いものを触って起きるやけど事故、階段や段差から落ちる転落事故、水を張った浴槽などでおぼれる、溺水事故などが小さな子どもに多い代表的な室内での事故です。
また大勢の人数が集まることで、誰かが子どもを見てくれているという安心感が油断につながりがちです。普段よりも事故が起こりやすい環境という意識を持って子どもを見守ることが大切です。
日ごろ自宅で気をつけていること、子どもの行動パターンなどを帰省先のおじいちゃん、おばあちゃんに知ってもらい、危ないものは片づける、危ない場所には行けない工夫をするなどできる限り事前に対策が取れると安心ですね。

食物アレルギーにも要注意!

年末年始はお祝いムード。おばあちゃんや親せきの人が作ってくれたごちそうやお店で注文したおせち料理などがテーブルに並ぶお家も多いでしょう。
そんなときは食物アレルギーがあるお子さんは要注意です。まわりにいる人たちが子どもにアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)の入った食べ物を食べさせてしまったり、子どもがうっかり手を伸ばして食べてしまったりする危険があります。
食物アレルギーの子どもがいる場合には、周囲に何のアレルギーがあるかをきちんと伝えて、子どもが食べられるものだけをあらかじめ取り分けるようにしましょう。楽しい雰囲気の中で、今まで食べたことがない新しい食べ物にチャレンジしたい気持ちがわくかもしれませんが、アレルギーを起こしやすいと知られている甲殻類やナッツ類、魚卵、そばなどをはじめ、初めての食材を食べさせるときには、年末年始や病院の休診日を避け、確実に受診が可能な時に食べさせるのが賢明です。
以前、私が年始に市中病院で救急外来をしていた時に、2才のお子さんがイクラによるアレルギーで受診したことがありました。“おせち料理に飾られたイクラを、初めて数粒食べたら全身に発疹(ほっしん)が出て、苦しそうなせきをし始めた”とのことでした。
幸い、このお子さんは市中病院のすぐ近くの自宅で起こった出来事だったのでスムーズに受診ができて、治療で症状はよくなりましたが、すぐに受診できなければ危険な状態だったかもしれません。お祝いムードから一転、緊急事態!とならないように、防げる事故やアクシデントは対策をとって避けられるようにしておくといいですね。

一方で、普段とは違う環境でママやパパ以外の人と過ごす時間は、子どもにとっては新しい経験や刺激をもらえる貴重な時間でもあります。
2才と4才のわが子たちも、夏休みや年末年始に帰省先でいとこたちと数日過ごすと、おしゃべりが達者になったり、新しい遊びができるようになったり、と毎年何かしら成長を遂げて帰って来るのが親としては楽しみの一つでもあります。どうか皆さん、楽しく穏やかな年末年始をお過ごしください。(構成/ひよこクラブ編集部)

関連:赤ちゃんの感染症 インフルエンザの症状とケア【医師監修】

■監修・文/泰道麗菜先生
神奈川県小田原市にある横田小児科医院の小児科医。アレルギー疾患を専門に、大学病院の小児科などを経て2018年より現職。2人のお子さんのママという目線からも、地域のママ・パパに寄り添った診療をしています。

■おすすめ記事
AI時代を生きるためには IQではなく「あと伸びに影響する」 非認知能力が大切!

赤ちゃん・育児

更新

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング

関連記事

赤ちゃん・育児の人気テーマ

新着記事

ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。