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共働き増加、小児科で聞かれる子どもの病歴は夫婦で共有を、スマホの活用も

お母さんとお父さんの愛。
Liderina/gettyimages

今回のテーマは、「夫婦で共有しておきたい子どもの病歴、予防接種歴、アレルギー情報など」について。2才と4才のお子さんを子育て中の小児科医・泰道麗菜先生が、日々の診療の中で、ママ・パパたちに伝えたいさまざまな情報を発信します。「ママ小児科医の”コレが気になる”」#9

共働き世帯の増加などもあり、パパが子どもを病院に連れてくるということも、今では珍しくありません。そのためにも、夫婦で子どもの病歴などについて共有しておくことは大切。医師の視点からおすすめする共有方法を紹介します。

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問診で聞かれることが多い内容は、夫婦で共有を

今回は夫婦で共有しておきたい子どもの病歴、予防接種歴、アレルギー情報などについてのお話です。
最近は共働きの家庭も多く、パパが子どもを連れてクリニックを受診する機会が増えているように感じます。受診時の症状や診察の所見はもちろんですが、患者さんから聞き取る問診の内容は診断や治療に大事な手がかりの一つです。
病気になったときに、必ずしも普段から子どものことをよく知ってくれているかかりつけの先生が診療するとは限りません。万一に備えて、あとで「伝え忘れた!」ということがないように、夫婦で子どもの情報を共有しておくことはとても大切なことです。
ちなみに初めて病院を受診した時に問診で聞かれる内容は、主に次のようなことです。

①現病歴(どんな症状が、いつから、どんな経過で続いているか)
②既往歴(これまでにかかった主な病気や最近の病気とその治療内容)
③家族歴(家族や血縁者の病気)
④生活歴(食事内容、排便習慣、集団保育をしているかなど)
⑤予防接種歴

そのほか、ペット飼育歴、渡航歴などを聞かれることもあります。

正確な情報を伝えるためにも「記録」が肝心!

まずは正確な症状を伝えるためにはお子さんの健康状態をしっかり把握する必要があります。たとえば発熱で受診した場合は、以下の3つのポイントを押さえておくと安心です。

●どのくらいの熱がいつから、どんな発熱パターンで(朝は下がって夜上がるなど)続いているのか
●発熱のほかに気になる症状はあるか(せき、鼻水、嘔吐(おうと)、食欲がまったくないなど)
●その症状に対してどう対応しているか(ほかの病院を受診した、市販薬を飲んでいるなど)

診療時間には限りがありますので、ポイントを押さえて伝えることは大切です。パパが受診した際に、ママが要点を書いたメモを持って受診されるケースも多いですが、時間ごとの熱をグラフ形式で記録する「熱型表」などを使うのもいいでしょう。熱型表は、クリニックで無料配布していたり、WEBなどで無料ダウンロードすることもできます。最近は、体温を記録するアプリを使っている方も。いすれも入手できない場合は、メモに書いて記録するだけでももちろんOKです。
また発疹(ほっしん)が出た、血便が出たなどという時はスマートフォンのカメラなどで撮って保存しておくと、家族で共有することもできるし、受診先でもよりスムーズに情報が伝わりやすいですね。

持病や治療中の病気があるときは事前に申告を。家族の健康状態も重要!

お子さんに生まれつきの病気、治療中または経過観察中の病気がある場合には必ず診察時に伝える必要があります。
治療中の場合には飲んでいるお薬の内容、過去に入院や手術したことがあればそれも大事な情報です。気管支ぜんそくの発作でせきがひどくなったり、アトピー性皮膚炎でとびひ(湿疹などを掻き壊した傷口から、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などが感染して起こる皮膚の感染症)がひどくなったりと、受診時の症状がもともと持っている病気に関連して起こっている症状かもしれないからです。飲んでいるお薬があれば、これから処方されるお薬の選択や飲み合わせに影響を与えることがあります。
お薬を複数飲んでいる場合は覚えるのは大変です。お薬手帳を必ず持参するようにしましょう。アレルギーの情報は、ぜんそくやアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの病気のほか、食べ物やお薬などのアレルギーがあるかどうかも大切です。
また、正しい診断のためにはお子さんの健康状態だけではなく、家族の健康状態も大事な情報です。水ぼうそうやおたふくなどの感染力の強い病気はもちろん、風邪なども接触が多い家族間ではうつりやすいのが特徴です。
少し前にかかったきょうだいの病気や症状から推測してスムーズに診断がつくこともあります。また家族や血縁者で遺伝性の病気がある場合には、診断のヒントになることがありますので、伝え忘れがないようにしましょう。
食事やミルクが影響して下痢が起こったり、便秘で強い腹痛が起こったりと食事内容(離乳食の内容やミルクの量・回数など)や排便習慣も必要な情報です。
集団保育をしているお子さんでは、感染症にかかるリスクが高くなりますので、保育所で流行している病気なども知っておくといいでしょう。ペットを飼っているか、最近海外へ行ったか、などは感染症の病気を考えるときに役立つことがあります。

記録&共有ツールとして母子健康手帳を活用しよう

母子健康手帳は出生時や健診、予防接種の記録が、だれが見てもわかるようになっています。身長や体重の増加も成長曲線を見ればすぐにわかります。さらに「今までにかかった主な病気」を記載するページがありますので、かかったことがある病気、その治療内容についてまとめて記録しておく、診察で伝えるべきことをメモに書いて貼っておくなどすると大事な情報が一目でわかりやすいです。病院を受診する時は、お薬手帳と母子健康手帳をセットにして、必ず忘れずに持っていくようにしましょう。
最近はスマートフォンやタブレット端末で使える電子母子健康手帳を利用している人も。端末があればワクチンや成長の記録をいつどこでも家族で共有できるのがメリットです。

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子どもの場合は処方されるお薬の形態や味にも気配りが必要です。粉薬、ドライシロップ、シロップ、座薬などいろいろな種類がありますが、「薬の種類が変わったら飲めなかった」という声も保護者からよく聞きます。日ごろから子どもが飲んでいる薬や使っている薬の形状、苦手な味などがあれば診察時に伝えておくのがいいですね。
子どものことをよく知ることは子どもを守ることにつながります。この機会にぜひ、夫婦でお子さんについての情報共有ができているか確認してみてくださいね。(構成/ひよこクラブ編集部)


■監修・文/泰道麗菜先生
神奈川県小田原市にある横田小児科医院の小児科医。アレルギー疾患を専門に、大学病院の小児科などを経て2018年より現職。2人のお子さんのママという目線からも、地域のママ・パパに寄り添った診療をしています。

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