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「最高の子育てに必要なこと」全米最優秀女子高生の母ボーク重子と元ギャルのカリスマ小脇美里が対談

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娘が「全米最優秀女子高生コンクール」で優勝したことを機に、自身の子育て法を書いた「世界最高の子育て(ダイヤモンド社)」がベストセラーとなった、今話題のライフコーチ・ボーク重子さん。育児雑誌『ひよこクラブ』で「子育てのホンネ」を連載中の2児のママであるファッションエディター・小脇美里さん。エネルギッシュでHAPPYなボークさん&小脇さんが考える「最高の子育て」とは? たまひよONLINEでは2人の子育てにまつわる対談を2回に分けて掲載します。

これからの私の夢は「ママたちの最大の応援団になること」(ボークさん)

共通の友人を介して出会ったボークさんと小脇さん。子育ての話をするたびに、お互いにとって、とても学びの多い時間となっているそうです。娘さんが成人したというボークさんと、現在2人の育児真っ最中の小脇さんが考える「子育て」についてじっくり語り合ってもらいました。

―小脇さん 私、実はとても心配性なんです。子どもが生まれてものすごく幸せなのと同時に、育てることに責任を感じて、育児について徹底的に研究したんです。それこそ『ひよこクラブ』は定期購読して熟読したし(笑)、ボークさんの著書もじっくり読みました。

―ボークさん 小脇さんは今まさに、多くのママたちと同じ問題を同時期に経験して、同じ立場でその思いや考えを発信していることが素晴らしいですよね。
読者のママたちは、自分の気持ちを代弁してくれると感じて、「よかった~」と安心できていると思います。
私は娘が成人し物理的な子育ては卒業したと思っています。でも「私の声はどこで役立つんだろう」と思ったとき、今までの育児を振り返ってこれが大事だったな、これが役立つなと思うことを発信することで、ママたちの『最大の応援団』になりたいと思ったんです。子育てを終えてきて、だからこそいえることがあるんじゃないかと

―小脇さん  ボークさんの本に書かれている内容って、日々の育児にすぐ取り入れられそうなものが多いと思います。そして読み進めていくうちに、あ、これって子育て本というよりは、子育てを通してママ自身も成長する必要があるんだなと気づきました。

非認知能力をはぐくみたいなら、ママも子どもも「パッション」が必要(ボークさん)

―編集部 ボークさんの著書には、未来をたくましく生き抜く人間になるためには、子どもだけでなく、ママの「非認知能力(※)」をはぐくむことが重要と書かれていますが、それはどうしてでしょうか?

※非認知能力とは
読み・書き・計算のような学力とは違う、心や社会性に関する力のこと。何かに熱中・集中して取り組める、気持ちをコントロールできる、人とコミュニケーションできる、自分を大事に思えるといった力のことで、後伸びする力ともいわれている。


―ボークさん 今はとても変化が激しく、何が起こるかわからない時代です。今日まで正解だったことが明日の正解じゃないかもしれない。そんな時代を子どもたちが生き抜くためにも、自分で自分の正解を見つけていける力、非認知能力をはぐくむことが大切です。
非認知能力は口で言っているだけでは伝わらないし、はぐくめません。行動することによって、はぐくむことができる能力なんです。
では、どうしたら子どもが自ら行動できるようになるか? それはママも子どももそれぞれにパッション(好きなこと・楽しいこと)を見つること。好きなことや楽しいことなら自分でやるし、時には失敗をしたり、やりたくないこともやらなければいけなくなる。その過程で子どもは自ら自制心やがまんする力も学んでいく、それこそが非認知能力の入り口になります。
ママ自身が仕事でも趣味でもなんでもいい、情熱をもって取り組んでいる姿、その過程で失敗する格好悪い姿、それでも立て直していく姿を見せることで、子どもは「少しくらい失敗しても大丈夫、どうにかなる」ということを身近で体感することができます。
これこそが最高の子育てなんじゃないかな、と思っています。

ワンオペだから自分のダメな部分も子どもに自然と見せることができた(小脇さん)

―小脇さん 格好悪い姿を見せることも子どもの非認知能力をはぐくんでいると知って、ほっとしました。私は夫との話し合いと、お互いの合意の上で、第1子の時からワンオペ育児。そのため、息子とマンツーマンな生活なのでうまくいかないことも多々あります。息子に失敗を見られたり、イライラして必要以上に怒ってしまったときもたまにあります。そんな時は「さっきはごめんね。まぁママも人間だからね。失敗する時もあるんだよ。ごめん!」「さっきは強く怒ってごめんね。ママ少し疲れて、眠かったみたい。だから怒りすぎちゃったかも。ごめん」など、親としての至らなさや弱さを見せることが、どうしても出てきてしまうんです。だからそんな時は、子ども相手と思わず素直に謝ります。
そうしたら、最近4才半の息子が保育園でお友だちに嫌なことされた話をしたあとに、「まあでもさ、人間だれだってさ、イヤな時あるんだよ。〇〇ちゃん、眠かったのかも」と発言してとても驚きました。それと同時に子どもだからどうせわからないからと思わず、私の思いを息子に正直に伝えたり、格好悪い姿を見せたことが、息子に伝わっていたんだな、と思ったんです。」

―ボークさん 子どもを信じていないと大人は説明なんてしないんです。どうせ言ってもわからないって。
でも小脇さんは息子さんに言えばわかってもらえるっていう気持ちがあって、子どもをちゃんと一個人として扱っている。その日々の繰り返しのやり取りがあったからこそ、相手の立場に立って気持ちを考えられる共感の力がはぐくまれたのだと思いますよ。

ママも子どもも、好きなこと、楽しいことに取り組む「パッション」によって非認知能力がはぐくまれ、そして、失敗して格好悪い姿を子どもに見せることも「最高の子育て」につながる、ということがよくわかりました。AI時代を迎えつつある今、話題の子どもの「非認知能力」を育てるためには、ママ・パパも非認知能力を重視するべきだということも……。幸せな子育てのヒントは日常の中に隠れているものなのですね。

■プロフィール
ボーク重子さん
ロンドンの大学院で現代美術史の修士号を取得後、ワシントンDCに移住、出産。「自分で人生を切り開き、どんなときも自分らしく強く生きてほしい」との願いを胸に最高の子育て法を模索する。2015年よりライフコーチ業、執筆を開始。『~人生100年ずっと幸せの最強ルール~パッションの見つけ方(小学館)』が好評発売中。

小脇美里さん
アパレルプレス&デザイン―を経て、ファッションエディターに。2015年に第1子、2019年に第2子を出産。整理収納アドバイザー、商品企画プロデュースなど、多岐にわたり活躍中。2019年ベストマザー賞経済部門を受賞。

(撮影/アベユキヘ 取材・文/本間勇気、ひよこクラブ編集部)

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