子どもの卒園・入学式の服装で悩んでいるママは、ソロモンのパラドックスを実践してみて
卒園・卒業&入学の季節ですね。子どもの着ていく服は決まったけれど、意外に困るのが親の服装ではないでしょうか。「その地域ならではのルールはない?」「トレンドは?」など、ママたちの悩みとともに、コミュニケーションの専門家・岩槻さんのアドバイスをご紹介します。
無難派から好きなもの派、着物派まで様々
まだまだ肌寒さの残る時期なので、着るもののセレクトには悩みますね。口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられた、セレモニーでの服装にまつわる声を見てみましょう。
グレーを着まわしてコサージュで変化
「着回し可能なグレーをチョイス。卒園式なら暗めの色、入園式なら白とか、コサージュなどで使い分けできそう。ちなみに、どの式でも親は我が子に夢中なので他人の衣装まで気にしてないような気もしてます」
2/3のママが着物でした!
「私は卒園式も入学式も着物でしたが、カラーは周囲と合わせて、卒園式は落ち着いた色、入学式は温かい色にしました。入学式は、なんと2/3のママが着物でした。地域性なのか、着物が多いと聞いてましたが、ここまでとは思いませんでした」
黒、紺、グレーが多いですよ
「私は同じ黒のスーツを着回しました。入学式でも全般的に、黒、紺、グレーが多かったですよ。
入学式の頃も寒いので、コートを羽織っていくし、『それなりの、ふさわしい服』であれば、溶け込んでしまいます。もし、テンションが上がらないな~って思うなら、インナーのブラウスを変えるとか、アクセサリーを少し華やかにというのでも良いんじゃないでしょうか」
好きなのを着たいからアイボリーワンピで
「私は『入学式は華やかに、好きなのを着たい!』と思って、お気に入りのアイボリーのワンピースにセットのジャケットで出席しました。パステル系だから無礼ということはないし、全員黒系でもありませんでした」
入園式、卒園式、入学式、全部同じ
「入園式、卒園式、入学式、私は全部同じです。黒のワンピースにグレーのジャケット。無難に無難を重ねた完璧な無難系、目立たないやつですね」
自分を簡単に客観視できるワザ伝授!
皆さん、服装にはそれなりに悩まれているようですね。自身も入学式の服に迷った経験があるという、コミュニケーション論が専門の岩槻まなみさんにアドバイスをもらいました。
「卒園&入学式でのママの服装、悩みますよね。『周りから浮かないかしら』『卒園式と同じ服だとママ友からどう思われるかしら』と私も悩んだひとりです。
悩みながらもママは心の中で分かっています。他のママを意識するのでなく、比べたり、勝とうとしたりするのでもなく、大切なのは子どもの晴れの日を祝う気持ちだということを。
なので、子どもに聞いてもいいですよね。『ママの服、どう?』って。それでも、決められない、迷ってしまうという方に、『ソロモンのパラドックス』という方法をお伝えします。
ソロモンとは旧約聖書に出てくる王様です。知恵があり聡明で、他人のことに関する判断は決して誤らないのに、自分のことは失敗することが多かったそう。つまり、『人は自分のことよりも、他人のことの方が冷静に判断できる』ということです。
「ソロモンのパラドックス」実践法
ステップ1 自分と同じ状況の友だちから相談されたと想像しよう
『私、卒園式に何を着たらいいのか悩んでいるんだけど、どう思う?』と友だちから、言われたと仮定します。
ステップ2 自分だったら友だちにどうアドアイスするかなと考える
人は、自分の問題だと判断が鈍ります。ところが、友だちの問題だと想像するだけで冷静により適切な判断ができるのです。自分を客観的に見て、自分が自分にアドバイスする。この2ステップは、今後どんな問題で迷っても使える方法です。
子どもの目から見る。自分で自分を客観的に見る。そして、大切な我が子とどんな1日を過ごしたいのかを想像しながら、晴れの日をお迎えください。
友だちから相談されたら、と考えるだけなので、実践しやすそうなワザですね!服装に悩んでいるママはぜひやってみてはいかがでしょうか? (文・橋本真理子)
岩槻まなみさん
ビジネスメンタリスト。企業研修講師。マインドコミュニケーション人材教育コンサルタント。日本メンタルヘルス協会心理カウンセラー。2013年にビジネスメンタリズムと出会い、人の心に入っていくコミュニケーションの大切さをセミナーや講演で伝えている。著書に、『一瞬で心を開く魔法の会話術!』(BABジャパン)などがある。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。