3歳は成長の宝庫! 大きく変わる4つの成長とは!?
3歳は、できるようになることがどんどん増えて「自分でできた!」が、次の成長につながる時期。そのため「自分でできた!」を増やすような、かかわり方をしたいですね。3歳の成長を伸ばす、適切なかかわり方について考えてみませんか。
3歳は成長の宝庫! 大きく変わる4つの成長とは!?
3歳は、心身ともに大きく成長する時期です。3歳代の子をもつママからは、次のような声も。
●幼稚園に入園しました。靴下、ズボンは自分で着脱でき、ボタンの留め外しもできるように! でもTシャツなどの着脱がまだ上手にできなくて…。少し焦ってしまいます。
●平日は、パパの帰りがいつも遅く、私1人で保育園のお迎えや夕食、入浴、寝かしつけをしています。昨日、思わず「パパいつも遅いね~。ママ、なんか疲れちゃった」とつぶやいたところ、娘が「ママ、肩トントンしてあげるね」と言って、肩たたきをしてくれました。わずか3歳ですが、人にこんなに優しくできるなんて! うれしくて涙が出ました。
このように3歳になると、自立や社会性につながる成長が見られるようになります。とくに大きく変わるのは、次の4つです。
1.手先が器用に使えるようになる
上手に積み木を積めたり、洋服のボタンを自分で留めたりなど、手指の力をコントロールして、器用に指先を使えるようになります。
2.膀胱が発達する
ある程度、おしっこがためられるくらいまで膀胱(ぼうこう)が成長し、尿意を感じられるように。そのためおむつはずれにも取り組みやすくなります。
3.自立心が芽生える
3歳は、自分で考えて、自分の意思で行動し始める時期。興味を持つと「自分でやりたい!」という気持ちが強く出るように。
4.思いやりが育つ
「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから!」という気持ちが育ち、自分より小さい子に優しく接することができるように。幼稚園などの集団生活に必要な社会性の芽が育ち始める時期でもあります。
3歳は見守ることが大切。「自分でできた」が増える、見守るための2つのポイント
3歳は、自分でできることがだんだん増える時期ですが、まだスムーズにできないことも…。時間がかかって上手にできないと、思わず手伝いたくなることもあるでしょうが、「自分でできた!」という体験が、次の成長につながります。そのためママやパパは、先回りせずにできるだけ見守ることを心がけて。次の2つのポイントを意識すると、見守ることができるようになります。
Point1 見守る時間を決める
つい横から手出し、口出しをしてしまうママやパパは、5分、10分など短い時間でいいので見守る時間を決めましょう。子ども1人で取り組む時間を作ると、しだいに「自分でできた!」が増えていきます。
Point2 成長に合った遊びをさせる
遊びの最中、子どもから「できない!」「わからない!」と言われて、つい手伝ってしまう場合は、遊び自体が子どもの発達に合っているか確認を。おもちゃを選ぶときは、発達に合ったものを選びましょう。発達に合ったおもちゃだと、ママやパパが手伝わなくても、1人で遊び込めます。
「見守るって難しい」「つい先回りしてやってしまう」と思うママやパパもいるでしょうが、なかには「着替えのときなど、つい手伝っていたら習慣になってしまって…。本当は自分でできるのに“やって!”ばかりで困っています」と言うママやパパも。こうした習慣は、定着すると脱するのが難しいこともあるので、今から見守るかかわり方を意識して! 少し距離をとって見守るようにすると、「もうちょっとで成功しそう」など、頑張っている過程が冷静な目で見られるようになりますよ。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
*文中のコメントは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。