【専門家監修】ジメジメする季節…お部屋の湿気対策 今すぐやるべき、4つのこと
雨の日や梅雨時期はお部屋のなかもジメジメしがち。「フローリングが湿っぽい」「気づいたら窓に結露が……」など、室内の湿気が気になったことはありませんか? 湿度が高い状態が続くと居心地が悪いだけでなく、思わぬトラブルの原因となる場合もあります。子どもと快適に室内遊びを楽しむためにも、今回はお部屋の湿気対策について収納コンサルタント・ライフアレンジニストの有賀照枝さんに教えてもらいました。
湿気が多いと何がダメなの?
湿気が多くジメジメした季節はお部屋の空気がどんよりしていて、なんだか気分もスッキリしないですよね。フローリングもなんとなくベタベタするし、部屋干しの洗濯物が臭ってきたりして居心地の悪さを感じたことがあるママも多いと思います。室内の湿度が高いと気分だけではなく、お部屋や体にも影響がでることも。とくに、湿度の高い時期に発生しやすいカビや結露は、壁紙や窓周りにダメージを与えますし、カビはアレルギー疾患や感染症の原因になるともいわれています。さらに、ダニやゴキブリなどの害虫も湿気の多い場所を好むので、気温が上がってくる梅雨時期から夏にかけては活動が活発になり注意が必要です。
また、体のまわりに水分が多い状態が続くと発汗による体温調節がうまく機能せず熱中症になりやすいため健康面でも気をつけなければならなくなります。快適な室内湿度の目安は40~60%とされていますので、とくに小さな子どもや高齢者がいるご家庭は、温度だけでなく湿度にも気を配ってあげてくださいね。
まずはここから! お手軽な湿気対策
部屋に湿気がたまる原因の1つとして、湿気の逃げ場がないことがあげられます。そのため、お部屋の空気を循環させて、湿気を上手に逃がすことで手軽に湿気対策ができます。
1.窓を開けましょう
窓が小さい部屋や、普段から閉め切っている部屋は湿気がこもりがちです。できれば2カ所、空気の入口と出口を作り、風が通り抜ける環境に整えましょう。空気の入口側になる窓を小さく開け、出口側の窓を大きく開けると換気の効果が高まります。窓が1カ所の場合は、窓と部屋の扉を開けるなどして工夫してみてください。雨の日も、部屋に吹き込むほどでなければ窓を開けていたほうが空気の循環がよくなります。ときどき換気するだけでも効果はあるため、開けっ放しにしなくても大丈夫です。意識して、こまめに窓を開けるようにしてみてくださいね。
2.家電を利用しましょう
部屋の空気の流れをよくするために、扇風機やサーキュレーターの利用がおすすめです。窓を開けた部屋に扇風機を置く場合は部屋の中心に向けて窓際に置くことで外気が効率よく入り、室内の空気循環がよくなります。押し入れやクローゼットの扉を開けて室内に向けて扇風機を置けば、押し入れやクローゼット内にこもった空気もうまく循環し湿気も飛びやすくなります。窓を開けられない場合は、除湿機やエアコンの除湿機能を併用するとよいでしょう。
3.空気の通り道を作る工夫を
換気の際は、空気が効率よく流れていくように、部屋に空気の通り道を作ることも大切なポイントです。大型家具を設置する際は壁と離して設置すると空気が循環し、家具の裏や壁紙にカビが生えるのを防ぐことができます。また、押し入れや下駄箱などジメジメしやすい収納内部はモノをぎゅうぎゅうに詰めると湿気がたまってしまいます。余裕をもって7~8割くらいの収納を心がけると空気の流れもよくなります。
4.湿気対策グッズを上手に取り入れましょう
換気をしてもまだ湿気が気になる、こまめな換気がむずかしい、という方は除湿グッズを取り入れてみましょう。市販の除湿剤にも使い捨てタイプ・天日干しで繰り返し使用可のタイプ・コンセントに刺して乾燥させるタイプとさまざまな種類がありますので、使用場所やライフスタイルに合わせて便利なものを選ぶとよいでしょう。
そのほかに、重曹・炭・新聞紙など身近なものにも除湿効果があります。重曹は空き瓶に入れ、ガーゼと輪ゴムでフタをして湿気の気になる場所に置けばOKです。湿気を取り除いたあとはお掃除にも使えますし環境にも優しいです。また形を変えやすく簡単に処分できる新聞紙も気軽に取り入れやすくおすすめです。下駄箱やキッチン収納など、普段閉め切っていてカビや害虫の発生が気になるところに置くだけで湿気対策になります。また少々お値段は張りますが、調湿効果のあるカーテンや壁紙を取り入れると湿度を調節してくれるため、湿気対策だけではなく冬の乾燥対策にもなりますよ。
ジメジメした季節は雨も多く洗濯物も乾きにくい、さらには室内遊びのネタ探しも大変だと思いますが、そんな時期にもお部屋で快適に過ごすためには湿気対策は必須です。日々の生活に簡単に取り入れることのできる湿気対策も多いので、ママも子どもも笑顔で遊ぶことができるお部屋づくりのためにぜひお試しください。
初回公開日 2020/6/6
育児中におススメのアプリ
アプリ「まいにちのたまひよ」
妊娠日数・生後日数に合わせて専門家のアドバイスを毎日お届け。同じ出産月のママ同士で情報交換したり、励ましあったりできる「ルーム」や、写真だけでは伝わらない”できごと”を簡単に記録できる「成長きろく」も大人気!
ダウンロード(無料)育児中におススメの本
最新! 初めての育児新百科 (ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ)
大人気「新百科シリーズ」の「育児新百科」がリニューアル!
新生児から3歳まで、月齢別に毎日の赤ちゃんの成長の様子とママ&パパができることを徹底紹介。
毎日のお世話を基本からていねいに解説。
新生児期からのお世話も写真でよくわかる! 月齢別に、体・心の成長とかかわりかたを掲載。
ワンオペおふろの手順など、ママ・パパの「困った!」を具体的なテクで解決。
予防接種や乳幼児健診、事故・けがの予防と対策、病気の受診の目安などもわかりやすく紹介しています。
切り取って使える、「赤ちゃんの月齢別 発育・発達見通し表」つき。