仕事を休む? 留守番させる? 外出自粛で成長した子どもたち
3人の男の子を育てる駆け出しママライター“mikoどうぶつえん”です。普段は病院で調剤業務をしています。緊急事態宣言を受けて、小学生と幼稚園の子どもたちをどうするか戸惑いました。
夫は在宅できる仕事ではありません。私はパートなので休みは取れるものの、同僚に迷惑がかかることや収入面でも厳しくなります。仕事を休まず何とか乗り越えた三兄弟の留守番をお話します。
「3人でお留守番できる? 」心配な気持ちを抑えて…
まず、一番の気掛かりは年長児の三男です。幼稚園が休園しているため、預けることができません。近くに実家はありますが、母は他界し父一人暮らし。さすがに預けるわけにもいかず、緊急時だけ駆けつけてくれるように頼みました。
私の仕事が毎日ではないことと、幸い夫が昼からの出勤に調節も可能。また長男は6年生で性格もしっかりしていて、4年生の次男は弟の良き遊び相手となり面倒見も良いことなどから、三男を長男と次男にまかせることにしました。私が仕事から帰ってくるまでの時間を、3人で留守番してもらうことになったのです。
長男、次男は私の提案を素直に受け入れてくれて、三男にも意思を確認すると「わかったよ」の返事。また長男と次男には、家の電話をしっかり使えるように練習させました。そして、戸建てなので2階の窓やベランダに出ないことも約束しました。
昼食問題! 我が家はこうやって乗り切った!
子どもだけの留守番中、どうしてもお昼の時間が含まれてしまいます。「留守番中は、火を絶対に使わない」という約束をしたので、カレーライス、焼きそば、チャーハンなどレンジで温められるものを、私が前日か当日の朝に作って用意しておきました。
レンジの使い方もしっかり練習し、長男には弟の分も温めてあげるようにお願いしました。留守番中は食べることが楽しみのひとつになるらしく、いつもより早い時間にお昼を済ませていたようです。準備をするのは大変でしたが、子どもたちだけで調理をさせるのは危ないので、この方法で乗り切りました。
昼食後は、その日の宿題が終わっていればゲームをしてよいルールにしました。そのため、大体午前中に宿題を片付けて、お昼を食べてすぐにゲームを始めていたようです。ちょっとしたルールを決めるだけで、メリハリのある生活をしてもらうことができました。
子どもたちが大活躍! 我が家の救世主たちは三兄弟
休校中、夫の提案で子どもたちが家事当番制を担うことになりました。長男と次男が毎日交代で担当するのは、朝のごみ出し、お風呂掃除、夕食のお米研ぎと炊飯器のセットです。外出自粛のおかげで、ご飯までしっかり炊けるようになりました。
夕食準備も手伝ってくれます。長男と次男は炒め物、揚げ物までできるようになりました。もちろん、留守番中は火を使うことを禁止しているので、親が見ているときだけですが。皮むきや包丁で野菜を切ることは、三男も頑張ってくれています。責任を持って家事を手伝ってくれるため、大変助かりました。
3人だけで留守番させている分、私や夫の仕事が休みの日は家族みんなで楽しく過ごせるようにイベントを考えました。テーブルに線路を引き、電車で回す自宅回転寿司、夜はリビングにテントを張りランタンの灯りだけで食事をするインドアキャンプなど、普段と違う雰囲気に、子どもたちは大興奮でした!
緊急事態宣言により、継続が難しいのではないかと思っていた私の仕事や、心配していた子どもたちの留守番。しかし、思いのほか家族での約束と子どもたちの協力で乗り切ることができました。子どもたちにとって勉強や遊びは大切なことですが、家事ができるということも、これから生活していくために必要な「生きる力」だと思います。「休校中に生きる力を身につけることができた」と、子どもたちに自信を持ってもらえればと思います。
[mikoどうぶつえん*プロフィール]
病院の調剤業務をするかたわら、在宅でママライターを始めました。夫、まじめな長男、ひょうきんな次男、わがままでかわいい三男の5人家族。毎日が動物園のように賑やかです。パン教室通いが目下の楽しみ。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。